アルコRS-2 | |
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基本情報 | |
製造所 |
アメリカン・ロコモティブ モントリオール・ロコモティブ・ワークス |
製造年 | 1946年 - 1950年 |
製造数 | 383両 |
主要諸元 | |
軸配置 | B-B |
軌間 | 1,435 mm |
長さ | 17 m |
幅 | 3.05 m |
高さ | 4.39 m |
機関車重量 | 112.3 t |
燃料搭載量 | 3,800 L |
動力伝達方式 | 電気式 |
機関 | ALCO 244型 1基 |
発電機 | 直流発電機 |
主電動機 | 直流駆動用電動機 |
最高速度 | 105 km/h |
出力 | 1,500馬力 (1,100 kW) - 1,600馬力 (1,200 kW) |
引張力 | 179.82 kN |
アルコRS-2は、車軸配置B-Bの、ロード・スイッチャータイプの電気式ディーゼル機関車である。製造期間は1946年10月から1950年2月にかけて、アメリカン・ロコモティブ(アルコ)で366両、カナダの子会社であるモントリオール・ロコモティブ・ワークス(MLW)で17両の計383両が製造された。
本形式は、GM-EMD、フェアバンクス・モース、ボールドウィン・ロコモティブ・ワークスに対抗して製造された。1947年、フェアバンクス・モースは1,500馬力のH-15-44を、また同年、ボールドウィンはやはり1,500馬力(1,125kW)のDRS-4-4-1500をリリースしていた。
搭載するエンジンはアルコの4V型12気筒 (131.288 cc)、ストロークディーゼルエンジン244型(1000 rpm)で、出力は1,500馬力(1,100kW)である。1950年2月以降にアルコで製造された31両は、1,600馬力(1,200kW)に出力増強された。
やがて、アルコ、フェアバンクス・モース、ボールドウィンの各社もこれらの1,500馬力の機関車を1,600馬力に増強したものに発展させた。GM-EMDのみは、1,500馬力のGP7を発展させた1,700馬力(1,300kW)のGP9を1954年に完成させた。GP7の製造両数が2,729両に及んだのに対し、アルコの製造両数はRS-2が383両、RS-3が1,370両であった。フェアバンクス・モースのH-15-44は30両、ボールドウィンのDRS-4-4-1500は32両、その発展形のAS-16は127両の製造に終わった。
リオ・ティントグループのケネコット・カッパー・コーポレーション(KCC)にて使用されていた908号(以前は104号)など、3両がカリフォルニア州ポートラにあるウェスタン・パシフィック鉄道博物館に保存されている。