アルティメット・マーベル

アルティメット・マーベル』(Ultimate Marvel)はマーベル・コミックによって発行される漫画のインプリントのひとつである。『アイアンマン』、『スパイダーマン』、『ハルク』、『ソー』、『デアデビル』、『X-メン』、『アベンジャーズ』、『ファンタスティック・フォー』を含む、会社で最も人気があるスーパーヒーローキャラクターたちをリ・イマジネーション及びアップデートして登場させている。キャラクターには新しい生い立ちがあり、オリジナルの彼らが持っていた複雑な経歴・設定をリセットすることで新規読者の獲得を目指している。世界は「アース1610」としてマーベル多元宇宙(無数のオリジナルと異なる展開の世界を包括している。ちなみに通常のマーベル世界は「アース616」)の中に存在する[1]

2009年ニューヨーク・コミック・コンで、アルティメット・マーベル・インプリント全体が、Ultimatumのイベントが終結した後に、新しい「アルティメット・コミック」ブランドの下で再展開されることが明らかにされた[2]。そして、そのインプリントはUltimatumの社会的・政治的インパクトを反映する。

概要

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インプリントは2000年にアルティメット・スパイダーマン、続いてアルティメット・X-メン、2001年にアルティメッツ、そして最終的にアルティメット・ファンタスティック・フォーをスタートした。着手前は、インプリントは「Ground Zero」の仮題であった。シリーズのいくらかのタイトル(アルティメット・スパイダーマンを含む)はほとんどのマーベルタイトルより若い読者を対象とし、他のもの(アルティメッツなど)は、高齢の読者のために書かれている。それにもかかわらず、アルティメット・インプリントは既存のマーベルファン層を超えて新しい読者を引き付けた。

アルティメット・マーベルのストーリーとキャラクターは、それの大部分が1960年代と1970年代に作成された、現在と過去の繋がりの違いを反映するために翻案された。例えば、アルティメット・スパイダーマンは放射能を浴びたクモではなく遺伝子を組み換えられたクモからスーパーパワーを獲得し、そして、ピーター・パーカーはデイリー・ビューグル新聞のカメラマンではなく、ペーパーウェブマスターとしてアルバイトをしている。アルティメット・マーベル・ユニバースの他の特徴は、キャラクターの多くが正史の本人より若いということである。いくつかのケースでは、単に彼らの起源までキャラクターを若返らせる(スパイダーマン、ヒューマントーチ、およびX-メンをそれぞれのシリーズの始めのティーンエイジャーのころに戻す)だけであるが、他のケースは、より衝撃的な変更が行われる。特に、リード・リチャーズが21歳のときに彼らがパワーを獲得するというように、アルティメット・ファンタスティック・フォーのバックストーリーを圧縮している。

登場キャラクター

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タイムライン

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1920年代

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スティーブ・ロジャースが生まれる。

1940年代

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スティーブ・ロジャーズが超人兵士血清によりキャプテンアメリカとなり、相棒で親友のバッキーと共に働く。

1980年代

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1985年 - 1987年

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ピーター・パーカーキティ・プライドジョニー・ストームメアリー・ジェーン・ワトソンケニー・マクファーレンフラッシュ・トンプソンリズ・アレンハリー・オズボーンボビー・ドレイクマリアン・ローグがこのタイムラインで生まれる。

出版

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現在のシリーズ

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ミニシリーズ

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今後のシリーズ

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長期シリーズ

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Ultimate Comics: Spider-Man
Ultimate Comics: Avengers
New Ultimates

ミニシリーズ

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  • Ultimate Comics: Armor Wars (Written by Warren Ellis with art by Steve Kurth)

読み切り

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前シリーズ

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長期シリーズ

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アルティメット ファンタスティック フォーUltimate Fantastic Four) #1-60, 2004-2009
アルティメット マーベル チームアップUltimate Marvel Team-Up) #1-16, 2001-2002
アルティメット スパイダーマンUltimate Spider-Man) #1-133, 2000-2009
アルティメット X-メンUltimate X-Men) #1-100, 2001-2009

ミニシリーズ

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読み切り

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関連コミック

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  • マーベル・ゾンビーズ - アルティメット・ファンタスティック・フォーと繋がる。
  • Squadron Supreme -アルティメット・パワー、アルティメット・ニック・ヒューリーと繋がる。

商業上の成功

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アルティメット・マーベルコミックの売り上げは優れている。

2001年8月

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2002年8月

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2003年8月

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2004年8月

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  • Ultimate Spider-Man: 96,279 (Amazing Spider-Man: 88,118)
  • Ultimate X-Men: 103,154 (Uncanny X-Men: 95,838)
  • Ultimate Fantastic Four: 90,670 (Fantastic Four: 50,247)

2005年8月

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2006年8月

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  • Ultimate Spider-Man: 76,075 (Amazing Spider-Man: 123,552)
  • Ultimate X-Men: 70,153 (Uncanny X-Men: 89,225)
  • The Ultimates 2: 96,751 (New Avengers: 154,262)
  • Ultimate Fantastic Four: 65,191 (Fantastic Four: 89,676)
  • Note: The Ultimates issue from June and the Amazing Spider-Man issue from July are used for comparison, as no new issues shipped in August 2006.

2007年8月

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2008年8月

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  • Ultimate Spider-Man: 54,746 (Amazing Spider-Man: 81,479)
  • Ultimate X-Men: 47,050 (Uncanny X-Men: 85,398)
  • The Ultimates 3: 99,697 (New Avengers: 106,385)
  • Ultimate Fantastic Four: 33,863 (Fantastic Four: 59,791)
  • Note: The Amazing Spider-Man number is an average of the three issues released in August.
  • Note: The Ultimates issue from June is used, as no new issues shipped in August 2008 due to delays.

脚注

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  1. ^ Ultimate Universe, Marvel.com, "The Basics: Universe: Earth-1610 (Ultimate Universe)"
  2. ^ Khouri, Andy (2009年2月7日). “NYCC LIVE: Cup O' Joe”. Comic Book Resources.com. 2009年5月24日閲覧。 “Quesada then clarified that the entire Ultimate line will be cancelled, sent off with a number of "Requiem" specials, and re-launched as Ultimate Comics”

関連項目

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外部リンク

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