アルバトロス D.XI

アルバトロス D.XI
Albatros D.XI

アルバトロス D.XIの2号機

アルバトロス D.XIの2号機

アルバトロス D.XI(Albatros D.XI)は1918年2月に初飛行したドイツの単座戦闘機である。エンジンは160馬力のジーメンス=ハルスケ Sh.IIIで、アルバトロス機として初めてロータリーエンジンを使用した。従来の張線の代わりに胴体からの斜め支柱によって支える、新しい翼構造を特徴とした。

上下翼の翼幅は同一でなく、上翼の方が下翼より広かった。上下翼は空力的断面を持つI型支柱で支えられ、その補強のために支柱基部と胴体上部、張線の張られた普通の複葉機では「ランディング・ワイヤ」のある位置には2本一組の斜め支柱が置かれていた。ロータリーエンジンの使用によって大直径のプロペラと、それに対応した高い主脚が必要となった。

D.XIは他のアルバトロス戦闘機と同じく、7.92 mmシュパンダウLMG 08/15機銃2挺で武装していた。2機製作された試作機の1号機は平行翼弦の釣合式補助翼と4翅プロペラを、2号機は先細の片持式補助翼と2翅プロペラを装備していた。結局D.XIは生産に移されなかった。

性能諸元(D.XI)

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諸元

  • 乗員: 1
  • 全長: 5.58 m
  • 全高:
  • 翼幅: 8.00 m
  • 翼面積: 18.5 m2
  • 空虚重量: 494 kg
  • 運用時重量: 723 kg
  • 動力: ジーメンス=ハルスケ Sh.III 、120 kW (160 hp) × 1

性能

  • 最大速度: 190 km/h
  • 航続距離: 2時間

武装

  • 7.92 mm LMG 08/15 機関銃 ×2
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参考資料

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  • Green, W.; Swanborough, G. (1994). The Complete Book of Fighters. London: Salamander Books. ISBN 1-85833-777-1 
  • Das Virtuelle Luftfahrtmuseum