アルヴィン・カラン

アルヴィン・カラン
Alvin Curran
ショファルを吹くアルヴィン・カラン(2009年)
基本情報
生誕 (1938-12-13) 1938年12月13日(85歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ロードアイランド州プロビデンス
ジャンル クラシック音楽現代音楽実験音楽
職業 作曲家、パフォーマー、即興演奏家、サウンド・アーティスト、作家
担当楽器 電子楽器
共同作業者 ムジカ・エレットロニカ・ヴィヴァ
公式サイト www.alvincurran.com

アルヴィン・カランAlvin Curran1938年12月13日 - )は、アメリカの作曲家、パフォーマー、即興演奏家、サウンド・アーティスト、作家。ロードアイランド州プロビデンスで生まれ、イタリアローマで暮らしながら仕事をしている。フレデリック・ジェフスキーリチャード・タイテルバウムとともにムジカ・エレットロニカ・ヴィヴァの共同創設者であり、かつてはエリオット・カーターの生徒であった。カランの音楽は、多くの場合、電子機器や環境で見つかった音を利用している。2006年までカリフォルニアのミルズ大学で音楽教授を務め、現在はローマで個人的に、そしてさまざまな機関で散発的に教えている。

彼の作品には、『Endangered Species』『TransDadaExpress』『Shofar』[1]などのソロ・パフォーマンス・ピース、『Crystal Psalms』『Un Altro Ferragosto』『I Dreamt John Cage Yodeling at the Zurich Hauptbahnhof』『Living Room Music』のようなラジオ作品、300人のアマチュア・ブラスバンド・ミュージシャンのための『Oh Brass on the Grass Alas』や、水上および水辺でのパフォーマンスである『Maritime Rites』シリーズといった大規模な音楽の振付作品、『Magic Carpet』『Floor Plan』『The Twentieth Century』『Gardening with John』などのサウンド・インスタレーション作品、ピアノのための『For Cornelius』、トリオのSchtyx、弦楽四重奏のVSTO、サクソフォーン・カルテットのElectric Rags II、パーカッション・カルテットのTHEME PARK、コーラスのSATBの一連の作品、室内オーケストラのための作品やサーカス・マキシマスのビデオなどに付随する室内楽、オーケストラ、青少年オーケストラ、自動演奏ピアノ、携帯電話アプリのための『The Book of Beginnings』、そして多くのコレボレーションによるダンスや演劇作品などが含まれている[2]

1996年以来、カランは『Inner Cities』に取り組んできた。これは、かつて作成されてきた「最長非反復ピアノ作品」の1つを形成するソロ・ピアノ作品の成長シリーズとなっている。ダニエラ・トートラは、カランの業績に関する『Alvin Curran Live in Roma』(2010年、Die Schachtel)という本を編集した。また、2015年に彼は『The Alvin Curran Fakebook』という本も出版しており、これは、写真、文章、スケッチに加えて、生の音響素材から概念的な音楽や完成した作曲に至るまでの200以上のスコアと断片を含む非定型の自伝となっている。彼の記事は『New York Times』[3]『Leonardo』『The Contemporary Music Review』『Musiktexte』などに掲載されている。

ディスコグラフィ

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リーダー・アルバム

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アルヴィン・カラン
  • Songs and Views of the Magnetic Garden (1974年、Ananda)
  • Fiori Chiari Fiori Oscuri (1975年、Ananda)
  • Real Time (1978年、Ictus) ※with エヴァン・パーカーアンドレア・ツェンタッツオ
  • The Works (1980年、Fore)
  • Canti Illuminati (1982年、Fore)
  • Natural History (1982年、Editions Gianozzo)
  • Field It and Lenz (1985年、Radio Art Foundation)
  • For Cornelius and Era Ora (1986年、New Albion) ※with Ursula Oppens、Frederic Rzewski
  • Electric Rags II (1989年、New Albion) ※with ロヴァ・サキソフォン・カルテット
  • Il Clarinetto (1992年、BMG Ariola) ※with David Keberle
  • Schtyx (1994年、CRI) ※with Abel Steinberg Winant Trio
  • 『アニマル・ビヘイヴィアー』 - Animal Behaviour (1995年、Tzadik)
  • Yvar Mikhashoff plays Alvin Curran: Piano Works (1995年、Mode)
  • Theme Park (1998年、Tzadik)
  • Real Time Two (1998年、New Tone) ※1977年録音。with エヴァン・パーカー、アンドレア・ツェンタッツオ
  • Crystal Psalms (1999年、New World)
  • The Things In Between (1999年、) Eve Egoyan, piano, Artifact
  • Apollo and Marsyas, Het Apollohuis 1980–1997: An anthology of new music concerts (2002年、Apollo) ※オムニバス。「Songs On One, Two, Three Or More Notes」で参加
  • Inner Cities (2003年、Arabesque) ※ブルース・ブルベイカー演奏(ピアノ)
  • Maritime Rites (2004年、New World) ※1984年録音。ラジオのための10の環境コンサート・シリーズ
  • Lost Marbles (2004年、Tzadik)
  • Our Ur (2004年、Rossbin) ※with Domenico Sciajno
  • Toto Angelica (2005年、I Dischi di Angelica)
  • Inner Cities (2005年、Long Distance) ※Daan Vandewalle演奏(ピアノ)
  • The Art of the Fluke (2007年、Tear) ※with シェンク・エルギュン
  • Hope Street Tunnel Blues (2007年、Arabesque) ※ブルース・ブルベイカー演奏(ピアノ)
  • The Stroke That Kills (2008年、New World) ※Seth Josel演奏(ギター)
  • Endangered Species (2010年、ATOPOS)
  • Under the Fig Tree/The Magic Carpet (2010年、Die Schachtel)
  • Alvin Curran: Solo Works – the '70s (2010年、New World)
  • Live At The Metz' Arsenal (2012年、Leo) ※MMM Quartet名義。with ジョエル・レアンドルフレッド・フリス、ウルス・ライムグルーバー
  • Shofar Rags (2013年、Tzadik)
  • Inner Cities 8 (2014年、Other Minds) ※with イヴ・イゴヤン
  • On Hearing the Brooklyn Bridge Sing in Yiddish (2016年、SWR Digital)
  • Natural History (2017年、Black Truffle)
  • The Irrawaddy Blues (2017年、Documenta 14)
  • From The Alvin Curran Fakebook: The Biella Sessions (2017年、Dodicilune)

ムジカ・エレットロニカ・ヴィヴァ

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  • Friday (1969年、Polydor)
  • 『都市を離れろ』 - Leave The City (1970年、BYG Records)
  • 『ザ・サウンド・オブ・プール』 - The Sound Pool (1970年、BYG Records)
  • Live Electronic Music Improvised (1970年、Mainstream Records) ※AMMとのスプリット
  • United Patchwork (1978年、Horo Records)
  • The Original (1996年、IRML)
  • Rome Cansrt (1999年、IRML)
  • Spacecraft / Unified Patchwork Theory (2001年、Alga Marghen)
  • Pieces (2004年、IRML)
  • Apogee (2005年、Matchless Recordings) ※AMMとの共作
  • 7 2 Berlz (2008年、IRML)
  • Symphony No 106 (2016年、Les Disques Victo)
  • Symphony 108. Live at Brno Philharmonic (2017年、Hermes' Ear)

脚注

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  1. ^ List of Works”. www.alvincurran.com. 2020年10月1日閲覧。
  2. ^ Installations”. www.alvincurran.com. 2020年10月1日閲覧。
  3. ^ Opinion | The Trombone Comes Home - The New York Times

外部リンク

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