基本情報 | |
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本名 |
アンセルモ・ホエル・モレノ・オルドネス Anselmo Joel Moreno Ordonez |
通称 |
Chemito(亡霊) El Fantasma |
階級 | フェザー級 |
身長 | 168cm |
リーチ | 177cm |
国籍 | パナマ |
誕生日 | 1985年6月28日(39歳) |
出身地 | パナマ県サン・ミゲリート |
スタイル | サウスポー |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 51 |
勝ち | 43 |
KO勝ち | 15 |
敗け | 7 |
引き分け | 1 |
アンセルモ・モレノ(Anselmo Moreno、1985年6月28日 - )は、パナマのプロボクサー。元WBA世界バンタム級スーパー王者。パナマ県サン・ミゲリート出身。
2002年3月10日、チリキ県バホ・ボケテでフセイン・サンチェス(パナマ)とスーパーフライ級4回戦を行い、4回3-0(3者共40-35)の判定勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。
2002年8月3日、ベラグアス県エル・マラニョンでハビエル・テージョ(パナマ)とライトフライ級4回戦を行い、4回1-1の判定で引き分けた。
2002年10月26日、ベラグアス県サンティアゴ・デ・ベラグアスでリカルド・モリナ(パナマ)とライトフライ級4回戦を行い、プロ初黒星となる4回1-2の判定負けを喫した。
2005年1月18日、パナマ県サン・ミゲリートでリカルド・モリナ(パナマ)とWBAフェデセントロスーパーフライ級王座決定戦を行い、9回TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。
2005年8月20日、パマナシティに舞台を移しWBAフェデセントロスーパーフライ級王者でパナマスーパーフライ級王者のリカルド・モリナ(パナマ)と再戦し、WBAフェデセントロ王座への返り咲き、パナマ王座の獲得に成功した。
2006年5月5日、パナマシティでフェリックス・マチャド(ベネズエラ)とWBAフェデセントロ並びにWBAフェデボルバンタム級王座決定戦を行い、10回3-0の判定勝ちを収めWBAフェデセントロ王座の2階級制覇、WBAフェデボル王座の獲得に成功した。
2006年9月6日、ポルトープランスでフランクリン・バレラ(ベネズエラ)と対戦し、10回3-0の判定勝ちを収めWBAフェデセントロ王座の初防衛に成功した。
2007年2月3日、パナマシティでネストール・ウーゴ・パニアグア(アルゼンチン)とWBAフェデカリブバンタム級王座決定戦を行い、10回3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
2007年6月2日、パナマシティのアレナ・ロベルト・デュランでトマス・ロハス(メキシコ)と対戦し、10回3-0の判定勝ちを収めWBAフェデカリブ王座の初防衛に成功した。
2007年8月16日、パマナシティでWBAフェデセントロ王座の防衛戦とWBA世界バンタム級王座への挑戦権を懸けWBA世界バンタム級7位のリカルド・バルガス(メキシコ)と対戦し、初回1分6秒TKO勝ちを収めWBAフェデセントロ王座の2度目の防衛とウラジミール・シドレンコへの挑戦権獲得に成功した。
2008年5月31日、WBA世界バンタム級王者ウラジミール・シドレンコ(ウクライナ)に挑戦し、12回3-0(2者が116-112、116-113)の判定勝ちを収め王座を獲得した。
2008年9月18日、WBA世界バンタム級13位のセシリオ・サントス(メキシコ)と対戦し、7回3-0(3者共に70-63)の負傷判定勝ちを収め初防衛に成功した[1]。
2008年10月30日、WBA世界バンタム級7位のロリー松下(フィリピン/カシミジム)と対戦し、12回3-0(120-108、119-109、118-110)の判定勝ちを収め2度目の防衛に成功した[2]。
2009年5月2日、ウラジミール・シドレンコと再戦し、12回2-1(2者が115-113、113-115)の判定勝ちを収め3度目の防衛に成功した。
2009年7月4日、フランス・ポワチエでWBA世界バンタム級のマヤル・モンシプール(フランス)と対戦し、12回2-1(113-115、116-113、116-112)の判定勝ちを収め4度目の防衛に成功した[3]。
2009年12月4日、フレデリック・パトラック(フランス)と対戦し、11回TKO勝ちを収め5度目の防衛に成功した。
2010年3月27日、暫定王者ネオマール・セルメニョ(ベネズエラ)と王座統一戦を行い、12回2-1(114-113、115-112、112-115)の判定勝ちを収めを王座統一に成功した(記録上は正規王座の6度目の防衛)[4]。
2010年8月14日、WBA世界バンタム級1位のネオマール・セルメニョと再戦し、12回2-1(117-112、115-113、113-115)の判定勝ちを収め7度目の防衛に成功[5]、WBAからスーパー王座に認定され、スーパー王者になった[6]。
2011年6月17日、WBA世界バンタム級2位ロレンソ・パーラ(ベネズエラ)とパナマシティのアレナ・ロベルト・デュランで対戦。消極的なパーラに対しファンからは大ブーイングが起き野次まで飛ばされた。モレノ自身が両手を上げて挑戦者の奮起を促すも終始前に出ず、8回終了後パーラが拳の負傷を理由に棄権しTKO勝ちを収め8度目の防衛に成功した[7]。対戦相手のパーラはその後「全てのベネズエラ国民に謝罪したい」と話し引退を表明した。
2011年12月3日、カリフォルニア州アナハイムのホンダセンターでIBO世界バンタム級王者ビック・ダルチニアンと対戦、 12回3-0(116-111、117-110、120-107)と1人が13点差をつけた判定勝ちを収め完勝し、9度目の防衛に成功した[8]。
2012年4月21日、テキサス州エルパソのドン・ハスキンズ・コンベンション・センターでWBA7位のデビッド・デ・ラ・モラと対戦し、9回TKO勝ちを収め10度目の防衛に成功した[9]。
2012年11月10日、ロサンゼルスのステイプルズ・センターでWBC世界スーパーバンタム級王者アブネル・マレスと対戦し、5回にダウンを奪われ、11回にはモレノがマレスの頭を引っ張ったという理由で1点減点されるなど劣勢を強いられ、12回0-3(2者が110-116、106-120)の判定負けを喫し2階級制覇に失敗した[10]。
2013年8月10日、パナマシティのメガポリス・コンベンションセンターでWBA世界バンタム級15位ウィリアム・ウリナ(コロンビア)と対戦し、12回3-0(116-112、2者が118-110)の判定勝ちを収め11度目の防衛に成功と共に再起に成功した[11][12]。
2014年3月22日、パナマシティのアレナ・ロベルト・デュランでWBA世界バンタム級11位のハビエル・チャコンと対戦し、この試合はハーフポイント制を採用して行われたが[13]、2回にチャコンから2度ダウンを奪うなど試合を優勢に進め、スピードと持ち前のボディーワークを駆使したモレノが12回3-0(118-108、117-108、117.5-109.5)の判定勝ち収め12度目の防衛に成功した[14][15]。
2014年9月26日、テキサス州メスキートのメスキート・アリーナで、WBA世界バンタム級2位のファン・カルロス・パヤノと指名試合を行うが、2回にバッティングでパヤノが左目上を深くカットしてしまい、その傷が原因で7回開始前にドクターストップがかかり、6回0-3(55-59、2者が56-58)の負傷判定負けを喫し13度目の防衛に失敗、6年4ヵ月間保持した王座から陥落した[16][17]。
2015年9月22日、大田区総合体育館でWBC世界バンタム級王者山中慎介(帝拳)に挑戦し、12回1-2(115-113、2者が113-115)の判定負けを喫しWBAに続く王座獲得に失敗した[18][19]。
2016年4月30日、パナマシティのアレナ・ロベルト・デュランで元WBC世界スーパーフライ級王者でWBC世界バンタム級1位のスリヤン・ソー・ルンヴィサイとWBC世界バンタム級シルバー王座決定戦を行い、12回3-0(117-109、116-108、117-110)の判定勝ちを収めWBCシルバー王座の獲得に成功、WBC世界バンタム級王者山中慎介への再戦の権利を獲得した[20][21]。
2016年9月16日、大阪府立体育会館でWBC世界バンタム級王者山中慎介と1年ぶりに再戦し初回に左フックで上述のマレス戦以来約4年ぶりのダウンを奪われるも、4回に右フックで山中をダイブさせるダウンを奪い返す。5回にはダウン寸前まで追い詰めたが、6回に左ストレートでダウンを追加され、7回にはカウンターの左ストレートとコンビネーションからの左ストレートで2度ダウンを奪われ試合終了。プロ初のKO負けとなる7回1分9秒TKO負けを喫しWBAに続く王座獲得に失敗、リングマガジン王座獲得に失敗した[22][23]。敗戦後、スーパーバンタム級に転向した[24][25]。
2017年5月27日、パナマシティのセントロ・デ・コンベンシオネス・フィガリで元WBC世界スーパーバンタム級王者のフリオ・セハとWBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦を行い、3回2分32秒KO負けを喫しレイ・バルガスへの挑戦権獲得に失敗した[26][27]。
2017年6月1日、パナマで放送されたテレビ番組「ロ・メホール・デル・ボクセオ」(ザ・ベスト・オブ・ボクシング)で「医療上の査定」を理由に現役引退を発表した[28][29]。
2019年4月13日、パナマシティにて復帰戦を行い、8回3-0の判定勝ちを収め復帰戦を白星で飾った。
復帰後、数戦を行い2024年4月17日に後楽園ホールで7年7ヶ月ぶりの来日試合として元OPBF東洋太平洋フェザー級王者でWBA世界フェザー級10位の堤駿斗と対戦予定だったが、前日計量で堤がフェザー級契約体重の57.15kgを1.5kg超過し、2時間後の再計量でも50gしか落とせなかったため計量失格となった。両陣営と協議した結果、当日計量で堤が61.12kg以下をパスした場合のみ試合が成立し、堤は60.95kgでパスしたため試合成立。試合は3回2分45秒KO負けを喫し自身初の日本人ボクサー初勝利は持ち越しとなった。
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
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1 | 2002年3月10日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | フセイン・サンチェス | パナマ | プロデビュー戦 |
2 | 2002年3月16日 | ☆ | 4R | 判定3-0 | ハロルド・アロセメナ | パナマ | |
3 | 2002年3月23日 | ☆ | 3R 1:44 | TKO | フベンシオ・カバレロ | パナマ | |
4 | 2002年5月11日 | ☆ | 1R 2:46 | TKO | アネル・ミトレ | パナマ | |
5 | 2002年5月18日 | ☆ | 4R | 判定 | フセイン・サンチェス | パナマ | |
6 | 2002年8月3日 | △ | 4R | 判定1-1 | ハビエル・テージョ | パナマ | |
7 | 2002年9月14日 | ☆ | 4R | 判定 | フベンシオ・カバレロ | パナマ | |
8 | 2002年10月26日 | ★ | 4R | 判定1-2 | リカルド・モリナ | パナマ | |
9 | 2003年5月3日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | サトゥニオ・カマチョ | パナマ | |
10 | 2003年5月16日 | ☆ | 2R 1:17 | TKO | アレクサンデル・ムリージョ | パナマ | |
11 | 2004年4月30日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | サトゥニオ・カマチョ | パナマ | |
12 | 2004年11月13日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | デービス・アルセメナ | パナマ | |
13 | 2005年1月28日 | ☆ | 9R 2:59 | TKO | リカルド・モリナ | パナマ | WBAフェデセントロスーパーフライ級王座決定戦 |
14 | 2005年8月20日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | リカルド・モリナ | パナマ | パナマ・WBAフェデセントロスーパーフライ級タイトルマッチ |
15 | 2006年3月21日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | ヨグリ・エレラ | コロンビア | |
16 | 2006年5月5日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | フェリックス・マチャド | ベネズエラ | WBAフェデセントロバンタム級王座決定戦 WBAフェデボルバンタム級王座決定戦 |
17 | 2006年8月5日 | ☆ | 5R | TKO | ホセ・デ・ヘスス・ロペス | ベネズエラ | |
18 | 2006年9月2日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | フランクリン・バレラ | ベネズエラ | WBAフェデセントロ防衛1 |
19 | 2006年12月7日 | ☆ | 4R 1:03 | TKO | エドゥアルド・パチェコ | コロンビア | |
20 | 2007年2月3日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | ネストール・ウーゴ・パニアグア | アルゼンチン | WBAフェデカリブバンタム級王座決定戦 |
21 | 2007年3月24日 | ☆ | 2R 2:44 | KO | ルイス・ベナビデス | コロンビア | |
22 | 2007年6月2日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | トマス・ロハス | メキシコ | WBAフェデカリブ防衛1 |
23 | 2007年8月16日 | ☆ | 1R 1:06 | TKO | リカルド・バルガス | メキシコ | WBAフェデセントロ防衛2 WBA世界バンタム級挑戦者決定戦 |
24 | 2008年5月31日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ウラジミール・シドレンコ | ウクライナ | WBA世界バンタム級タイトルマッチ |
25 | 2008年9月18日 | ☆ | 7R | 負傷判定 3-0 |
セシリオ・サントス | メキシコ | WBA防衛1 |
26 | 2008年10月30日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ロリー松下(カシミ) | フィリピン | WBA防衛2 |
27 | 2009年5月2日 | ☆ | 12R | 判定2-1 | ウラジミール・シドレンコ | ウクライナ | WBA防衛3 |
28 | 2009年7月4日 | ☆ | 12R | 判定2-1 | マヤル・モンシプール | フランス | WBA防衛4 |
29 | 2009年10月9日 | ☆ | 6R 2:13 | TKO | ホルヘ・オテロ | コロンビア | |
30 | 2009年12月4日 | ☆ | 11R 2:56 | TKO | フレデリック・パトラック | フランス | WBA防衛5 |
31 | 2010年3月27日 | ☆ | 12R | 判定2-1 | ネオマール・セルメニョ | ベネズエラ | WBA世界バンタム級王座統一戦/WBA防衛6 |
32 | 2010年8月14日 | ☆ | 12R | 判定2-1 | ネオマール・セルメニョ | ベネズエラ | WBA防衛7→スーパー王座認定 |
33 | 2011年6月17日 | ☆ | 8R 終了 | TKO | ロレンソ・パーラ | ベネズエラ | WBA防衛8 |
34 | 2011年12月3日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ビック・ダルチニアン | オーストラリア | WBA防衛9 |
35 | 2012年4月21日 | ☆ | 9R 0:10 | TKO | デビッド・デ・ラ・モラ | メキシコ | WBA防衛10 |
36 | 2012年11月10日 | ★ | 12R | 判定0-3 | アブネル・マレス | メキシコ | WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ |
37 | 2013年8月10日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ウィリアム・ウリナ | コロンビア | WBA防衛11 |
38 | 2014年3月22日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ハビエル・チャコン | アルゼンチン | WBA防衛12 |
39 | 2014年9月26日 | ★ | 6R 終了 | 負傷判定0-3 | ファン・カルロス・パヤノ | ドミニカ共和国 | WBA王座陥落 |
40 | 2015年9月22日 | ★ | 12R | 判定1-2 | 山中慎介(帝拳) | 日本 | WBC世界バンタム級タイトルマッチ |
41 | 2016年4月30日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | スリヤン・ソー・ルンヴィサイ | タイ | WBC世界バンタム級シルバー王座決定戦 WBC世界バンタム級指名挑戦者決定戦 |
42 | 2016年9月16日 | ★ | 7R 1:09 | TKO | 山中慎介(帝拳) | 日本 | WBC世界バンタム級タイトルマッチ リングマガジン世界バンタム級王座決定戦 |
43 | 2017年5月27日 | ★ | 3R 2:32 | KO | フリオ・セハ | メキシコ | WBC世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦 |
44 | 2019年4月30日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | ダニエル・カルーラ・モンカダ | メキシコ | |
45 | 2019年11月27日 | ☆ | 8R 0:26 | 失格 | ルイス・ニーノ | ベネズエラ | |
46 | 2021年5月21日 | ☆ | 10R | 判定3-0 | ルーベン・トスタード・ガルシア | メキシコ | WBAフェデラテンフェザー級王座決定戦 |
47 | 2021年10月15日 | ☆ | 1R 1:25 | KO | ワルベルト・ラモス | コロンビア | WBAフェデラテン防衛1 |
48 | 2022年3月12日 | ☆ | 10R 1:23 | TKO | グスターボ・ピーナ・メルガール | メキシコ | WBAフェデラテン防衛2 |
49 | 2022年10月30日 | ☆ | 1R 2:37 | KO | フリオ・セサール・クルス | メキシコ | |
50 | 2023年3月30日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | ウーゴ・ベリオ | コロンビア | |
51 | 2024年4月17日 | ★ | 3R 2:45 | KO | 堤駿斗 | 日本 | |
テンプレート |
前王者 ウラジミール・シドレンコ |
WBA世界バンタム級王者 2008年5月31日 - 2010年11月19日 |
空位 次タイトル獲得者 亀田興毅 |
前スーパー王者 N/A |
WBA世界バンタム級スーパー王者 2010年11月19日 - 2014年9月26日 |
次スーパー王者 ファン・カルロス・パヤノ |