『イエスイヤーズ』(YesYears: A Retrospective)は、1991年10月2日にアトコレコードから発売されたイエスのドキュメンタリー映像作品[1]。
イエスの結成時から1991年に催行された8人編成による「ユニオン・ツアー」の時点までの歴史を、ツアー中のメンバーへのインタビュー映像や当時のビデオ映像を交えて解説している。
1991年までのバンドのキャリアにまたがる各曲を収録した、『イエスイヤーズ』という同タイトルの4枚組ボックス・セット(ジャケットもロジャー・ディーンによる同じイラストを使用)と同時期にリリースされた。1991年にレーザーディスクとVHS[1]でリリースされ、2002年にDVD化された[2][3]。2006年2月8日にDVDが再発された[4][5]。
リック・ウェイクマンの『海洋地形学の物語』に対する酷評が本人の口から語られているのを初め、イエスの作品や人間関係に関する数々の証言がメンバー自身からコメントされている。さらに後半には、当該ツアーのリハーサルの様子や、生い立ち/経歴の解説も収録されている。
「ドキュメンタリー・ビデオを構成する素材」という形式で、以下の演奏のビデオが部分的に使用されている[6]。
- リーブ・イット - 『9012ライブ』のビデオ版による演奏。各時代のビデオ映像が挿入されている。
- 燃える朝焼け - 「ユニオン・ツアー」の演奏
- チャンスも経験もいらない - 1969年のテレビ番組『Beat Club』出演時の映像 (モノクロ)/プロモーション・ビデオ (カラー)
- アストラル・トラベラー - ベルギーで製作されたテレビ放送用のビデオ (カラー)
- ザ・クラップ - 『イエスソングス』のビデオ版。
- ユアス・イズ・ノーディスグレイス - 1971年のテレビ番組『Beat Club』出演時の映像 (カラー)/『イエスソングス』のビデオ版
- アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル - 『イエスソングス』のビデオ版/1971年のテレビ番組『Beat Club』出演時の映像
- ヘンリー8世と6人の妻から抜粋 - 『イエスソングス』のビデオ版
- 遥かなる想い出 - 『イエス/ライブ 1975』
- ラウンドアバウト - 『イエスソングス』のビデオ版
- 危機 - 『イエスソングス』のビデオ版
- アメリカ - 1972年のアドヴィジョンスタジオでの映像記録
- 同志 - 『イエスソングス』のビデオ版
- 儀式 - 『イエス/ライブ 1975』
- シベリアン・カートゥル - 1979年フィラデルフィアでのライブの映像(円形ステージ)
- イージー・マネー (キング・クリムゾンの演奏)
- パトリック・モラーツのピアノソロ - 『イエス/ライブ 1975』
- ホールド・アウト・ユア・ハンド - クリス・スクワイアのソロアルバムのビデオ映像
- Beginnings - スティーヴ・ハウのソロアルバムのビデオ映像
- Ram - スティーヴ・ハウのソロ・アルバムのビデオ映像
- ラムシャックルドより - アラン・ホワイトのソロ・アルバムのビデオ映像
- スウィート・ドリームス - 『イエス/ライブ 1975』
- 不思議なお話を - ビデオ・クリップ (『暦』に収録)
- パラレルは宝 - 1976年のマウンテン・スタジオの演奏記録
- 究極 - 1976年のマウンテン・スタジオの演奏記録
- 世紀の曲がり角 - 1976年のマウンテン・スタジオの演奏記録
- 悟りの境地 - 1976年のマウンテン・スタジオの演奏記録
- 究極 - ライブ映像
- リック・ウェイクマンによるパイプオルガン演奏 (ジョン・アンダーソンの演奏するハープとの共演)
- 自由の翼 - スタジオの演奏記録
- 光陰矢の如し - ビデオ・クリップ (『暦』に収録)
- レンズの中へ - ビデオ・クリップ (『暦』に収録)
- ロンリー・ハート - ビデオ・クリップ (『暦』に収録)/『9012ライブ』のビデオ版
- 変革 - 『9012ライブ』のビデオ版
- シティ・オブ・ラヴ - 『9012ライブ』のビデオ版
- ホールド・オン - 『9012ライブ』のビデオ版
- ラヴ・ウィル・ファインド・ア・ウェイ - ビデオ・クリップ (『暦』に収録)
- サムシング・トゥ・ホールド・オン・トゥ - トレヴァー・ラビンのソロ・アルバムのビデオ・クリップ
- 悟りの境地 - 「ユニオン・ツアー」の演奏
- リズム・オブ・ラヴ - 「ユニオン・ツアー」の演奏
- ムード・フォー・ア・デイ - 「ユニオン・ツアー」の演奏
- ショック・トゥ・ザ・システム - 「ユニオン・ツアー」の演奏
- 天国への架け橋 - エンディング(クレジット)
- 備考