イサカM37 ステークアウト | |
イサカM37 | |
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種類 | ショットガン |
製造国 | アメリカ合衆国 |
設計・製造 | イサカ・ガン・カンパニー社 |
仕様 | |
使用弾薬 |
12ゲージ 16ゲージ 20ゲージ 28ゲージ |
装弾数 | 4+1発・7+1発(チューブ型弾倉延長タイプ) |
作動方式 | ポンプアクション方式 |
全長 | 1,017mm |
重量 | 2.3kg |
歴史 | |
設計年 | 1933年 |
製造期間 | 1937年-現在 |
配備先 |
アメリカ軍 ローデシア軍 |
関連戦争・紛争 |
第二次世界大戦 ベトナム戦争 |
イサカM37 (Ithaca Model 37) は、アメリカのイサカ・ガン・カンパニー社が製造している散弾銃。イサカは、ニューヨーク州の町の名前に由来する。
1937年に完成。弾薬を装填するローディングゲートと空薬莢を排出するエジェクションポートを共通にすることでフレーム開口部を下部だけとした分、肉厚を薄くすることで軽量化に成功。当時では最も軽い散弾銃だったため、「フェザーライト」と呼ばれた。これは当時、ショットシェルが厚紙製であったことから、横殴りの雨の中でも銃の内部に水が入り込んでシェルが濡れ、火薬の吸湿による不発や紙の膨張による弾詰まりが起きることを阻止する狙いがあった。それゆえの信頼性の高さが買われ、その後は長きに渡って警察の車載用ショットガンとして使われ続けた。また、ベトナム戦争ではベトコンのトーチカや地下トンネル内の戦闘に重宝されたことでも有名である。
軍用はもちろん、狩猟やスポーツ射撃・自宅警備用など、民間用としてもベストセラーとなった。
1990年までに製造されたモデルは、ウィンチェスター社のM1897やM1912のようにトリガーを引いたままハンドグリップをコッキングすることによる連続射撃(スラムファイア)が可能で、ベトナム戦争など戦場で投入された際はM1897と同様に近接戦闘における大きな強みとなり、兵士には好まれた。しかし、スラムファイアは意図的な暴発による速射であり初心者には危険であり、犯罪者が使用した事件も起きたため、その後のモデルでは省かれた。