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種類 | 有限合資会社 |
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本社所在地 |
![]() Günther-Irmscher-Straße 14-22 D-73630 Remshalden |
設立 | 1968年 |
業種 | 自動車部品製造販売 |
代表者 | Günther Irmscher (CEO) |
外部リンク | https://www.irmscher.com/ |
イルムシャー有限合資会社(Irmscher Automobilbau GmbH & Co.KG )は、ドイツのチューニングメーカー、自動車部品メーカーである。
ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州シュトゥットガルト・レムス=ムル郡にあるレムスハルデンに本拠を置くGM系列の自動車専門チューナーで、特にドイツのオペルとの関係が深い。主な業態としてはオペル車を中心としたチューニング用部品(エンジン部品、吸排気系部品、サスペンション等の足廻り部品)等の製造販売、オペル車をベースとしたコンプリートカーの製造販売のほか、エアロパーツなどの外装部品、ホイール、内装部品やアクセサリーの製造販売も手掛けている。 日本でもジェミニを始め、 ビッグホーン(富士重工業[1]にOEM提供していたスバルブランドを含む)などいすゞ車のスポーツバージョンを手がけたこともある。
現在は、オペル、シボレー、ビュイック、起亜やプジョーの車両を手がけているほか、ラリー、ツーリングカー選手権の参加に向けたレース用車両の製造もおこなっている。
イルムシャーは1968年に創業した。創業者はマスターモーター出身のメカニック、ギュンター・イルムシャー・シニアで、当初はドイツ・シュトゥットガルト近郊にあるヴィンネンデン・スワビアンタウンのダブルガレージに小さなチューニングショップ「イルムシャー・チューニング」として開設された。開店資金はギュンターの持つラリー仕様のオペル・カデットの売却により調達した。 当初からオペル車を中心としたエンジンチューニングを手掛けており、2人の従業員とともにギュンター自身がエンジニアとして参加、ラリーに参加していたノウハウを生かしセットアップを行った。 イルムシャーのモータースポーツへの参加は1965年より行われ、NSUプリンツTT(かつてのドイツツーリングカー選手権)に参加、その2年後にはツアー・ド・ヨーロッパを獲得した。 この間にオペル車のレースやラリーバージョンを制作し、アダム・オペルAGとパートナーシップを提携した。
また1980年代よりコンプリートカーの製造も開始。「オペル・セネター」をベースにした「イルムシャー・セネター4.0」や「オペル・オメガ」をベースとした「イルムシャー・オメガ・エヴォリューション500」の製造を行っていた。 1986年には年間生産能力を35,000台に拡大し、1988年には自社オリジナルのスポーツクーペであるイルムシャーGTのデザインスケッチのプレゼンテーションを行い、1989年より販売を開始した。 1989年にはスペイン・サラゴサに生産工場を設立。 1980年代末より、オペルとパートナーシップを結んでいる関係からほかのGMグループの企画に参加、いすゞ車の高性能バージョンの設計にもかかわった。1991年から1996年までは京都に日本法人(イルムシャー・ジャパン)も設立していた。また時期を同じくしてイルムシャーとルノー.S.Aの間で協力協定が締結された。
1992年にはルノーのトップモデル「ルノー・サフラン・ビトゥルボ」のチューニングの一部をハルトゲとともにイルムシャーが担当した。スペイン・アラゴン州サラゴサの工場にて、オペル・コルサとオペル・ティグラの特別モデルの生産を開始した。 1998年、アイゼナハに新たに工場を建設。また同年発祥地であるウィンネンデンに新しいオペルディーラーを設立し、創立30周年モデルとしてオペル・ベクトラをチューニングしたコンプリートカー「イルムシャー i30」を制作、販売を開始した。 創業30周年を機にイムシャーレーシングチームはSTWチャンピオンシップに再び参戦を開始している。
2004年、オペル・ベクトラGTSをベースにした「ニューベクトラ i500」を制作した。同年からプジョーと起亜のモデルへチューニングパーツを提供を開始している。