インスリン様成長因子結合タンパク質3

IGFBP3
識別子
記号IGFBP3, BP-53, IBP3, insulin like growth factor binding protein 3
外部IDOMIM: 146732 MGI: 96438 HomoloGene: 500 GeneCards: IGFBP3
遺伝子の位置 (ヒト)
7番染色体 (ヒト)
染色体7番染色体 (ヒト)[1]
7番染色体 (ヒト)
IGFBP3遺伝子の位置
IGFBP3遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点45,912,245 bp[1]
終点45,921,874 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
11番染色体 (マウス)
染色体11番染色体 (マウス)[2]
11番染色体 (マウス)
IGFBP3遺伝子の位置
IGFBP3遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点7,156,086 bp[2]
終点7,163,923 bp[2]
RNA発現パターン


さらなる参照発現データ
遺伝子オントロジー
分子機能 fibronectin binding
insulin-like growth factor binding
protein tyrosine phosphatase activator activity
growth factor binding
insulin-like growth factor I binding
金属イオン結合
insulin-like growth factor II binding
血漿タンパク結合
細胞の構成要素 insulin-like growth factor ternary complex
細胞外領域
insulin-like growth factor binding protein complex
細胞核
細胞外空間
endoplasmic reticulum lumen
生物学的プロセス negative regulation of protein phosphorylation
negative regulation of smooth muscle cell proliferation
negative regulation of smooth muscle cell migration
タンパク質リン酸化
regulation of insulin-like growth factor receptor signaling pathway
regulation of glucose metabolic process
positive regulation of insulin-like growth factor receptor signaling pathway
positive regulation of myoblast differentiation
regulation of cell growth
osteoblast differentiation
positive regulation of apoptotic process
regulation of growth
negative regulation of signal transduction
type B pancreatic cell proliferation
positive regulation of MAPK cascade
negative regulation of cell population proliferation
アポトーシス
regulation of apoptotic process
翻訳後修飾
regulation of phosphoprotein phosphatase activity
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)

NM_001013398
NM_000598

NM_008343

RefSeq
(タンパク質)

NP_000589
NP_001013416

NP_032369

場所
(UCSC)
Chr 7: 45.91 – 45.92 MbChr 7: 7.16 – 7.16 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス

インスリン様成長因子結合タンパク質3(インスリンようせいちょういんしけつごうタンパクしつ3、: insulin-like growth factor-binding protein 3、IGF結合タンパク質3、IGFBP-3)は、ヒトではIGFBP3遺伝子によってコードされるタンパク質である。IGFBP-3は6種類のインスリン様成長因子結合タンパク質英語版IGFBP-1英語版からIGFBP-6英語版)のうちの1つである。これらは高度に保存された構造を持ち、インスリン長成長因子IGF-1IGF-2に対して高い親和性で結合する。IGFBP-7もこのファミリーに含まれることがあるが、保存された構造的特徴もIGFに対する高い親和性も持たない。IGFBP-7はIGF-1受容体(IGF1R)に結合してIGF-1とIGF-2の結合を遮断し、アポトーシスをもたらす[5]

機能

[編集]

IGFBP-3は、1986年にヒト血漿中で初めて単離と特徴づけ、定量がなされた[6][7]。血液循環、細胞外環境、そして細胞内での機能は良く記載されている。IGFBP-3は血中の主要なIGF運搬タンパク質であり、IGF-1またはIGF-2のいずれか、そしてさらにIGFALS英語版(ALS)と呼ばれる3つ目のタンパク質とともに安定な複合体を形成し、これらの成長因子を運搬する。

IGF-1やIGF-2との高親和性結合は、これらに共通の受容体であるIGF1Rへのアクセスを制限し、in vitroin vivoの多くの系で成長阻害効果を示す。IGFとの高親和性結合はN末端ドメインの疎水性残基やC末端の残基との相互作用によって行われているようであり、妊娠時などに観察されるようにIGFBP-3が部分的に分解されている場合であっても、これらの相互作用は協調的にIGFの結合を維持する。単離されたIGFBP-3断片のIGF結合親和性は大きく低下するが、それでも増殖阻害活性を維持していることがさまざまな細胞系で報告されている[8]

遺伝子とタンパク質の構造

[編集]

IGFBP3遺伝子はヒトの7番染色体英語版に位置し、タンパク質をコードする4つのエクソン3'UTRに位置する5番目のエクソンから構成される[9]IGFBP1遺伝子とは近接してtail-to-tail型に配置されており、両者は約20 kb離れている[10]IGFBP3遺伝子にコードされるIGFBP-3タンパク質は、27残基のシグナルペプチドに264残基の成熟タンパク質が続いている。IGFBP-3は他の高親和性IGFBPと共通した3ドメイン構造からなる[11]

  1. 保存されたN末端ドメインにはシステインリッチ領域(12個のシステイン残基)が存在し、複数のドメイン内ジスルフィド結合、IGF結合の主要な部位となるIGFBPモチーフ(GCGCCXXC)が存在する。
  2. 高度な多様性を示す中央ドメインまたはリンカードメインはIGFBP間で約15%の保存性しかみられない。
  3. 保存されたC末端ドメインには副次的IGF結合部位、システインリッチ領域(6個のシステイン残基)、ヘパリンを結合する18残基の塩基性モチーフ、ALS結合部位、そして核局在配列が存在する。

リンカードメインは最も多くの翻訳後修飾が行われる部位であり、グリコシル化リン酸化、そしてタンパク質の限定分解が行われる。電気泳動分析では、IGFBP-3は2–3か所のN-グリコシル化部位の糖鎖修飾の有無によって2つのバンドとして出現する。低グリコシル化IGFBP-3は長期のグルコース飢餓後にみられる場合がある。

多くのプロテアーゼがIGFBP-3をリンカードメインの1か所で切断することが知られており、妊娠中の女性の血中ではIGFBP-3は完全な分解が生じているが、それでも正常量のIGF-1とIGF-2を運搬することができる。タンパク質分解によって生じた2つの断片間の協調的な相互作用のため、分解後もIGF結合部位は維持され、結合能力が維持されているようである[12]

産生部位と調節

[編集]

IGFBP-3のmRNAは調査されたすべての組織で発現しており、ラットの組織では腎臓、胃、胎盤、子宮、肝臓で最も高く発現している[13]。ラットの肝臓では、IGFBP-3のmRNAは類洞内皮などの非実質細胞に存在するが、肝細胞ではみられない[14]。対照的に、ヒトの肝細胞はIGFBP-3を発現する[15]

ヒト血清中のIGFBP-3のレベルはIGF-1と同様に成長ホルモン(GH)に依存しており、先端巨大症では上昇し、GH欠乏小児では低下している。しかし、ヒト肝臓でのIGFBP-3の遺伝子発現はGHに依存しない[7][16]。ヒト血清中ではIGFBP-3はIGF-1、ALSと複合体を形成することで安定化されるが、これらがどちらもGH依存的であるため、血清中のIGFBP-3も見かけ上はGHによって調節される。肝臓以外の一部の組織での産生が直接GHによって調節されている可能性もある。

IGFBP3遺伝子の最も広く研究されている多型である、プロモーター領域のヌクレオチド-202の多型は、血液循環中のIGFBP-3のレベルと有意な関係がみられるが、その機構は不明である[17]

TGF-βTNF-αビタミンDレチノイン酸、IGF-1などの因子や、がん抑制因子p53を活性化する化学療法などの刺激[18]は、細胞によるIGFBP-3の産生を増加させる。

相互作用

[編集]

血液循環中のIGFBP-3の主要なリガンドは、IGF-1、IGF-2、そしてALSである[19]。血清タンパク質トランスフェリン[20]フィブロネクチン[21]プラスミノーゲン[22]もIGFBP-3に結合することが知られている。細胞内や組織環境ではさらに多くの相互作用が記載されている。LRP1英語版(low density lipoprotein receptor-related protein 1)[23]TMEM219英語版[24]という互いに無関係な2つの細胞表面タンパク質がIGFBP-3受容体とされている。LRP1はα2-マクログロブリン受容体、V型TGF-β受容体としても知られている[23]。どちらも抗増殖作用を媒介すると考えられている。EGF受容体、I/II型TGF-β受容体英語版との機能的相互作用も報告されており、プロテオグリカンなど他の細胞表面タンパク質もIGFBP-3を結合する。IGFBP-3はクラスリンカベオリン英語版を介したエンドサイトーシスによって細胞内に移行することもあり[25]、おそらくトランスフェリン受容体が関与している[26]

IGFBP-3は細胞核へも移行する。その機構は完全には解明されていないが、インポーチン-βへの結合が関与している[27]。核内では、IGFBP-3はレチノイドX受容体英語版レチノイン酸受容体[28]ビタミンD受容体英語版[29]PPARγ[30]Nur77英語版[31]へ直接結合することで核内受容体の活性を調節し、またDNA依存性プロテインキナーゼと相互作用してDNA損傷修復を促進する[32]

細胞への作用

[編集]

IGFBP-3は、IGF-1とIGF-2によるIGF1Rの活性化(細胞増殖を促進する)を遮断することで多くの細胞種に対して抗増殖作用を示す。例えば、食道上皮細胞では、IGF-1刺激に対する応答は分泌されたIGFBP-3によって抑制され、上皮成長因子(EGF)によってIGFBP-3がダウンレギュレーションされることで応答は回復する[33]。IGFBP-3は、IGF1Rを完全に欠失した細胞に対してもIGF1Rシグナルに対する作用とは独立した機構で細胞の機能を阻害する[34]。IGF(またはIGF1R)に依存しない効果は、IGF結合親和性が低下した変異型IGFBP-3を用いて研究が広く行われている。分化中の軟骨細胞前駆体細胞において、IGFBP-3によって誘導されるアポトーシスはIGF非結合型のIGFBP-3変異体でも等しく観察され、その機構にはIGFの結合が関与していないことが示されている[35]。IGFBP-3によるIGF1R非依存的な成長阻害は、BaxBadなどのアポトーシス促進タンパク質の誘導が関与している可能性があり[36]セラミド(アポトーシス促進脂質)によって媒介されているか[37]、セラミドの作用を増強している可能性がある[38]

IGFBP-3の典型的な成長阻害効果とは対照的に、IGFBP-3による細胞増殖の刺激も観察されている。この作用はIGF刺激による増殖を促進する場合と[39]、IGF-1が存在しなくても起こる場合とがある。内皮細胞や乳腺上皮細胞では、IGFBP-3の刺激作用にはスフィンゴシンキナーゼ英語版の活性化と、EGF受容体のトランス活性化によって増殖を促進する生理活性脂質であるスフィンゴシン-1-リン酸の生成が関与していることが示されている[37][40]

がんにおける役割

[編集]

細胞成長実験や動物のがんモデル、疫学的研究によると、IGFBP-3は低浸透度英語版がん抑制遺伝子として機能するようである[11]

IGFBP-3の調節異常は多くのがんへの関与が示唆されている[41]肝細胞がん[42]非小細胞肺がん英語版[43]など一部のがんでは、プロモーターの高メチル化による組織発現のダウンレギュレーションは患者の予後の悪さと関係している。しかし、培養細胞でIGFBP-3に阻害的な役割と刺激的な役割の双方が観察されているように、乳がん[44][45]膵臓がん[46]、淡明細胞型腎細胞がん[47]など他のがんのタイプでは、IGFBP-3の組織発現の高さが予後の悪さと関連付けられている。こうしたin vivoにおけるIGFBP-3の対照的な影響を調節する機構はあまり解明されていない。

IGFBP-3は健康な成人の血中に豊富に存在し(一般的には2–4 mg/L)、IGFとALSとの複合体の形成によって安定化されているため、腫瘍由来のIGFBP-3が血中濃度に大きな影響を与える可能性は低い。血中のIGFBP-3レベルとさまざまながんの存在やリスク、患者の予後とを関連付ける研究は多く存在するが[41]、明確な結論は得られていないことが多い。例えば、女性では血漿中のIGFBP-3の高値は将来的な大腸がんのリスクの低下と関係しているが[48]、男性と女性の双方を対象とした研究では、大腸がんのリスクは血漿中のIGFBP-3と正に関係しており、直腸がんでは有意な関係は見られない[49]。大規模なシステマティックレビューでは、血中のIGFBP-3レベルは多くのがんのリスクの増加と緩やかな関連性を示すが、その結果は部位によって異なると結論づけられている[50]

前立腺がんが良性から転移性へと進行する過程でIGFBP-3タンパク質のレベルは低下するが[51]、タンパク質の産生が完全に停止するわけではない。IGFBP-3は依然として前立腺がん細胞で(低いレベルで)産生され、周囲の環境に分泌される。しかしIGFBP-3は全長の機能的なタンパク質ではなく、切断されていることが知られている[52]。これによりIGFのIGFBP-3に対する結合親和性が低下し、成長因子がIGF1Rに結合して細胞の生存を促進する可能性が高くなる。

結合パートナー

[編集]

IGFBP3は次に挙げる因子と相互作用することが示されている。

出典

[編集]
  1. ^ a b c GRCh38: Ensembl release 89: ENSG00000146674 - Ensembl, May 2017
  2. ^ a b c GRCm38: Ensembl release 89: ENSMUSG00000020427 - Ensembl, May 2017
  3. ^ Human PubMed Reference:
  4. ^ Mouse PubMed Reference:
  5. ^ Evdokimova, Valentina; Tognon, Cristina E.; Benatar, Tania; Yang, Wenyi; Krutikov, Konstantin; Pollak, Michael; Sorensen, Poul H. B.; Seth, Arun (2012-12-18). “IGFBP7 Binds to the IGF-1 Receptor and Blocks Its Activation by Insulin-Like Growth Factors” (英語). Science Signaling 5 (255): ra92. doi:10.1126/scisignal.2003184. ISSN 1945-0877. PMID 23250396. https://stke.sciencemag.org/content/5/255/ra92. 
  6. ^ a b c “Insulin-like growth factor-binding protein from human plasma. Purification and characterization”. J. Biol. Chem. 261 (19): 8754–60. (1986). doi:10.1016/S0021-9258(19)84446-0. PMID 3722172. 
  7. ^ a b “Radioimmunoassay of growth hormone-dependent insulinlike growth factor binding protein in human plasma”. J. Clin. Invest. 78 (6): 1504–12. (1986). doi:10.1172/jci112742. PMC 423906. PMID 2431001. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC423906/. 
  8. ^ Baxter, Robert C. (2015-09-10). “Nuclear actions of insulin-like growth factor binding protein-3”. Gene 569 (1): 7–13. doi:10.1016/j.gene.2015.06.028. ISSN 1879-0038. PMC 4496269. PMID 26074086. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26074086. 
  9. ^ “Insulin-like growth factor binding protein-3. Organization of the human chromosomal gene and demonstration of promoter activity”. J. Biol. Chem. 265 (21): 12642–9. (1990). doi:10.1016/S0021-9258(19)38392-9. PMID 1695633. 
  10. ^ “Contiguous localization of the genes encoding human insulin-like growth factor binding proteins 1 (IGBP1) and 3 (IGBP3) on chromosome 7”. Genomics 12 (3): 497–502. (1992). doi:10.1016/0888-7543(92)90440-4. PMID 1373120. 
  11. ^ a b “Unraveling insulin-like growth factor binding protein-3 actions in human disease”. Endocr. Rev. 30 (5): 417–37. (2009). doi:10.1210/er.2008-0028. PMC 2819737. PMID 19477944. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2819737/. 
  12. ^ “Activity of human pregnancy insulin-like growth factor binding protein-3: determination by reconstituting recombinant complexes”. Endocrinology 150 (11): 4968–76. (2009). doi:10.1210/en.2009-0090. PMID 19734278. 
  13. ^ “Tissue distribution and regulation of insulin-like growth factor (IGF)-binding protein-3 messenger ribonucleic acid (mRNA) in the rat: comparison with IGF-I mRNA expression”. Endocrinology 130 (1): 497–502. (1992). doi:10.1210/endo.130.1.1370153. PMID 1370153. 
  14. ^ “Cellular localization and regulation of gene expression for components of the insulin-like growth factor ternary binding protein complex”. Endocrinology 134 (6): 2498–504. (1994). doi:10.1210/endo.134.6.7515002. PMID 7515002. 
  15. ^ “Synthesis of insulin-like growth factor binding proteins and of the acid-labile subunit of the insulin-like growth factor ternary binding protein complex in primary cultures of human hepatocytes”. J. Hepatol. 23 (4): 424–30. (1995). doi:10.1016/0168-8278(95)80201-0. PMID 8655960. 
  16. ^ “Acute and short-term effects of growth hormone on insulin-like growth factors and their binding proteins: serum levels and hepatic messenger ribonucleic acid responses in humans”. J. Clin. Endocrinol. Metab. 84 (2): 553–60. (1999). doi:10.1210/JCEM.84.2.5466. PMID 10022415. 
  17. ^ “Novel promoter polymorphism in insulin-like growth factor-binding protein-3: correlation with serum levels and interaction with known regulators”. J. Clin. Endocrinol. Metab. 86 (3): 1274–80. (2001). doi:10.1210/JCEM.86.3.7280. PMID 11238520. 
  18. ^ “Induction of the growth inhibitor IGF-binding protein 3 by p53”. Nature 377 (6550): 646–9. (1995). Bibcode1995Natur.377..646B. doi:10.1038/377646a0. PMID 7566179. 
  19. ^ a b “High molecular weight insulin-like growth factor binding protein complex. Purification and properties of the acid-labile subunit from human serum”. J. Biol. Chem. 264 (20): 11843–8. (1989). doi:10.1016/S0021-9258(18)80143-0. PMID 2473065. 
  20. ^ a b “Transferrin is an insulin-like growth factor-binding protein-3 binding protein”. J. Clin. Endocrinol. Metab. 86 (4): 1806–13. (2001). doi:10.1210/jcem.86.4.7380. PMID 11297622. 
  21. ^ a b “Insulin-like growth factor (IGF)-binding protein-3 (IGFBP-3) binds to fibronectin (FN): demonstration of IGF-I/IGFBP-3/FN ternary complexes in human plasma”. J. Clin. Endocrinol. Metab. 86 (5): 2104–10. (2001). doi:10.1210/jcem.86.5.7472. PMID 11344214. 
  22. ^ a b “Plasminogen binds the heparin-binding domain of insulin-like growth factor-binding protein-3”. Am. J. Physiol. 275 (2 Pt 1): E321–31. (1998). doi:10.1152/ajpendo.1998.275.2.E321. PMID 9688635. 
  23. ^ a b “Cellular growth inhibition by IGFBP-3 and TGF-beta1 requires LRP-1”. FASEB J. 17 (14): 2068–81. (2003). doi:10.1096/fj.03-0256com. PMID 14597676. 
  24. ^ “Identification of a novel cell death receptor mediating IGFBP-3-induced anti-tumor effects in breast and prostate cancer”. J. Biol. Chem. 285 (39): 30233–46. (2010). doi:10.1074/jbc.m110.122226. PMC 2943278. PMID 20353938. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2943278/. 
  25. ^ “Analysis of the cellular uptake and nuclear delivery of insulin-like growth factor binding protein-3 in human osteosarcoma cells”. Int. J. Cancer 130 (7): 1544–57. (2012). doi:10.1002/ijc.26149. PMID 21520041. http://epub.oeaw.ac.at/?arp=iba/iba-publikationen/519_post_print.pdf. 
  26. ^ “Cellular internalization of insulin-like growth factor binding protein-3: distinct endocytic pathways facilitate re-uptake and nuclear localization”. J. Biol. Chem. 279 (1): 469–76. (2004). doi:10.1074/jbc.m307316200. PMID 14576164. 
  27. ^ a b “Nuclear import of insulin-like growth factor-binding protein-3 and -5 is mediated by the importin beta subunit”. J. Biol. Chem. 275 (31): 23462–70. (2000). doi:10.1074/jbc.m002208200. PMID 10811646. 
  28. ^ a b “Direct functional interactions between insulin-like growth factor-binding protein-3 and retinoid X receptor-alpha regulate transcriptional signaling and apoptosis”. J. Biol. Chem. 275 (43): 33607–13. (2000). doi:10.1074/jbc.m002547200. PMID 10874028. 
  29. ^ “Insulin-like growth factor binding protein-3 antagonizes the effects of retinoids in myeloid leukemia cells”. Blood 104 (1): 237–42. (2004). doi:10.1182/blood-2003-07-2203. PMID 15026318. 
  30. ^ “Inhibition of adipocyte differentiation by insulin-like growth factor-binding protein-3”. Am. J. Physiol. 296 (4): E654–63. (2009). doi:10.1152/ajpendo.90846.2008. PMID 19141684. 
  31. ^ “Contribution of the orphan nuclear receptor Nur77 to the apoptotic action of IGFBP-3”. Carcinogenesis 28 (8): 1653–8. (2007). doi:10.1093/carcin/bgm088. PMID 17434920. 
  32. ^ a b c “The role of insulin-like growth factor binding protein-3 in the breast cancer cell response to DNA-damaging agents”. Oncogene 33 (1): 85–96. (2014). doi:10.1038/onc.2012.538. PMID 23178489. 
  33. ^ “EGF-mediated regulation of IGFBP-3 determines esophageal epithelial cellular response to IGF-I”. Am. J. Physiol. 290 (2): G404–16. (2006). doi:10.1152/ajpgi.00344.2005. PMC 2996094. PMID 16210470. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2996094/. 
  34. ^ “The human insulin-like growth factor (IGF) binding protein-3 inhibits the growth of fibroblasts with a targeted disruption of the IGF-I receptor gene”. Mol. Endocrinol. 9 (3): 361–7. (1995). doi:10.1210/MEND.9.3.7539889. PMID 7539889. 
  35. ^ “A novel insulin-like growth factor (IGF)-independent role for IGF binding protein-3 in mesenchymal chondroprogenitor cell apoptosis”. Endocrinology 144 (5): 1695–702. (2003). doi:10.1210/en.2002-220959. PMID 12697673. 
  36. ^ “Insulin-like growth factor-binding protein-3 modulates expression of Bax and Bcl-2 and potentiates p53-independent radiation-induced apoptosis in human breast cancer cells”. J. Biol. Chem. 275 (50): 39174–81. (2000). doi:10.1074/jbc.m908888199. PMID 10998426. 
  37. ^ a b “Dual effects of IGFBP-3 on endothelial cell apoptosis and survival: involvement of the sphingolipid signaling pathways”. FASEB J. 18 (12): 1456–8. (2004). doi:10.1096/fj.04-1618fje. PMID 15247143. 
  38. ^ “Insulin-like growth factor-binding protein (IGFBP-3) predisposes breast cancer cells to programmed cell death in a non-IGF-dependent manner”. J. Biol. Chem. 272 (41): 25602–7. (1997). doi:10.1074/jbc.272.41.25602. PMID 9325280. 
  39. ^ “Factors regulating insulin-like growth factor-binding protein-3 binding, processing, and potentiation of insulin-like growth factor action”. Endocrinology 137 (6): 2286–92. (1996). doi:10.1210/endo.137.6.8641177. PMID 8641177. 
  40. ^ “Potentiation of growth factor signaling by insulin-like growth factor-binding protein-3 in breast epithelial cells requires sphingosine kinase activity”. J. Biol. Chem. 284 (38): 25542–52. (2009). doi:10.1074/jbc.m109.007120. PMC 2757955. PMID 19633297. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2757955/. 
  41. ^ a b “IGF binding proteins in cancer: mechanistic and clinical insights”. Nat. Rev. Cancer 14 (5): 329–41. (2014). doi:10.1038/nrc3720. PMID 24722429. 
  42. ^ “Reduced expression of insulin-like growth factor binding protein-3 and its promoter hypermethylation in human hepatocellular carcinoma”. Cancer Lett. 176 (2): 149–58. (2002). doi:10.1016/s0304-3835(01)00736-4. PMID 11804742. 
  43. ^ “Correlation between insulin-like growth factor-binding protein-3 promoter methylation and prognosis of patients with stage I non-small cell lung cancer”. Clin. Cancer Res. 8 (12): 3669–75. (2002). PMID 12473575. 
  44. ^ “Insulin-like growth factor-binding protein-3 and breast cancer survival”. Int. J. Cancer 79 (6): 624–8. (1998). doi:10.1002/(sici)1097-0215(19981218)79:6<624::aid-ijc12>3.0.co;2-9. PMID 9842972. 
  45. ^ “Insulin-like growth factor-binding protein-3 in breast cancer: analysis with tissue microarray”. Anticancer Res. 29 (4): 1131–5. (2009). PMID 19414355. 
  46. ^ “Prognostic significance of growth factors and the urokinase-type plasminogen activator system in pancreatic ductal adenocarcinoma”. Pancreas 36 (2): 160–7. (2008). doi:10.1097/mpa.0b013e31815750f0. PMID 18376307. 
  47. ^ “Altered expression of members of the IGF-axis in clear cell renal cell carcinoma”. Int. J. Oncol. 26 (4): 923–31. (2005). doi:10.3892/ijo.26.4.923. PMID 15753986. 
  48. ^ “A prospective study of plasma insulin-like growth factor-1 and binding protein-3 and risk of colorectal neoplasia in women”. Cancer Epidemiol. Biomarkers Prev. 9 (4): 345–9. (2000). PMID 10794477. 
  49. ^ “Plasma insulin-like growth factor 1, insulin-like growth factor binding protein 3, and risk of colorectal cancer: a prospective study in northern Sweden”. Gut 50 (5): 642–6. (2002). doi:10.1136/gut.50.5.642. PMC 1773192. PMID 11950809. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1773192/. 
  50. ^ “Insulin-like growth factor (IGF)-I, IGF binding protein-3, and cancer risk: systematic review and meta-regression analysis”. Lancet 363 (9418): 1346–53. (2004). doi:10.1016/s0140-6736(04)16044-3. PMID 15110491. 
  51. ^ “Castration-induced up-regulation of insulin-like growth factor binding protein-5 potentiates insulin-like growth factor-I activity and accelerates progression to androgen independence in prostate cancer models”. Cancer Res. 60 (11): 3058–64. (June 2000). PMID 10850457.  For IGFBP-3 it refers to “Differential expression of insulin-like growth factor binding proteins in high versus low Gleason score prostate cancer”. J. Urol. 159 (4): 1379–83. (1998). doi:10.1016/S0022-5347(01)63620-6. PMID 9507888. 
  52. ^ “Insulin-like growth factor-binding protein-3 expression and secretion by cultures of human prostate epithelial cells and stromal fibroblasts”. J. Endocrinol. 141 (3): 535–40. (June 1994). doi:10.1677/joe.0.1410535. PMID 7520932. 
  53. ^ “ADAM 12, a disintegrin metalloprotease, interacts with insulin-like growth factor-binding protein-3”. J. Biol. Chem. 275 (24): 18574–80. (2000). doi:10.1074/jbc.M002172200. PMID 10849447. 
  54. ^ “ADAM 12-S cleaves IGFBP-3 and IGFBP-5 and is inhibited by TIMP-3”. Biochem. Biophys. Res. Commun. 278 (3): 511–5. (2000). doi:10.1006/bbrc.2000.3835. PMID 11095942. 
  55. ^ “ADAM28 is activated by MMP-7 (matrilysin-1) and cleaves insulin-like growth factor binding protein-3”. Biochem. Biophys. Res. Commun. 315 (1): 79–84. (2004). doi:10.1016/j.bbrc.2004.01.022. PMID 15013428. 
  56. ^ “Type Ialpha collagen is an IGFBP-3 binding protein”. Growth Horm. IGF Res. 13 (2–3): 89–97. (2003). doi:10.1016/S1096-6374(03)00007-8. PMID 12735930. 
  57. ^ “Co-localization of insulin-like growth factor binding protein 3 and fibronectin in human articular cartilage”. Osteoarthr. Cartil. 10 (7): 556–63. (2002). doi:10.1053/joca.2002.0791. PMID 12127836. 
  58. ^ a b “Mutation of three critical amino acids of the N-terminal domain of IGF-binding protein-3 essential for high affinity IGF binding”. J. Clin. Endocrinol. Metab. 86 (10): 4943–50. (2001). doi:10.1210/jcem.86.10.7936. PMID 11600567. 
  59. ^ “Prostate-specific antigen (PSA) is an insulin-like growth factor binding protein-3 protease found in seminal plasma”. J. Clin. Endocrinol. Metab. 75 (4): 1046–53. (1992). doi:10.1210/jcem.75.4.1383255. PMID 1383255. 
  60. ^ “IGFBP-3 binds GRP78, stimulates autophagy and promotes the survival of breast cancer cells exposed to adverse microenvironments”. Oncogene 32 (1): 2412–20. (2013). doi:10.1038/onc.2012.264. PMID 22751133. 
  61. ^ “Interaction between the Alzheimer's survival peptide humanin and insulin-like growth factor-binding protein 3 regulates cell survival and apoptosis”. Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 100 (22): 13042–7. (October 2003). Bibcode2003PNAS..10013042I. doi:10.1073/pnas.2135111100. PMC 240741. PMID 14561895. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC240741/. 
  62. ^ “Transferrin binds insulin-like growth factors and affects binding properties of insulin-like growth factor binding protein-3”. FEBS Lett. 509 (3): 395–8. (2001). doi:10.1016/S0014-5793(01)03204-5. PMID 11749962. 
  63. ^ “Interaction of insulin-like growth factor binding protein-3 with latent transforming growth factor-beta binding protein-1”. Mol. Cell. Biochem. 250 (1–2): 189–95. (2003). doi:10.1023/A:1024990409102. PMID 12962157. 

関連文献

[編集]
  • “Insulin-like growth factor-binding proteins in serum and other biological fluids: regulation and functions”. Endocr. Rev. 18 (6): 801–31. (1998). doi:10.1210/er.18.6.801. PMID 9408744. 
  • “Insulin-like growth factor binding proteins: new proteins, new functions”. Horm. Res. 51 (2): 53–67. (1999). doi:10.1159/000023315. PMID 10352394. 
  • “Role of insulin-like growth factor binding protein-3 in breast cancer cell growth”. Microsc. Res. Tech. 59 (1): 12–22. (2002). doi:10.1002/jemt.10173. PMID 12242693. 

関連項目

[編集]