ウイスキー・コーク (英語 :Whisky and Coke, Whiskey and Coke )とは、冷たいタイプ のロングドリンク に分類される、ウイスキー をベース(基酒)としたカクテル である。このカクテルは、一言で言えばウィスキーのコカ・コーラ 割りである。グラスに注ぐ順番も、カクテル名通りなのが特徴である。
なお、ウィスキーの炭酸水割りを単にハイボールと呼ぶ場合があるが、このウィスキーのコーラ割りのことをコーク・ハイ と呼ぶこともある[ 1] 。
ウイスキー = 30〜45ml
コカ・コーラ = 適量
氷 を入れたタンブラー に(容量240~300ml程度)に、まずウィスキーを注ぎ、ステア して氷とウィスキーを馴染ませる。
グラスをコカ・コーラで満たして、軽くステアすれば完成である。
「コーク」はコカ・コーラの愛称なので、ウイスキー・コークに使用するコーラは、コカ・コーラである必要がある。他社製コーラ を使用する場合は、ウイスキー・コーラ と呼ばれる。
ベースとなるウイスキーは、好みのものでよい。
コーラはウイスキーより比重 が重いため、コーラを後からグラスへ注ぐことでウイスキーと自然に混合される。コーラを先に入れてしまうと、混ぜるために余計にステアが必要となる上に、通常ウイスキーは冷却して保管しないため温度が十分に下がっておらず、コーラに含まれている炭酸 を二酸化炭素 として、より多く逃がしてしまう要因となる。コーラを始めとする炭酸飲料 をグラスに注いだ後は、ステアしない方が良いとされることもあるくらい、炭酸が逃げるのを避けていることを、十分に留意する必要がある。
これは、ウイスキー・コーラや他の炭酸飲料を用いた派生カクテルの場合も同様である。
ベース(基酒)のウィスキーをテキーラ に変えたものが、「メキシコーラ」である。ただし、メキシコーラに使用されるコーラは、別にコカ・コーラに限定されないので、ウイスキー「コーク」のバリエーションとは言えないかもしれない。
ベース(基酒)のウィスキーをラム に変えたものが、「キューバ・リバー 」(クバ・リブレ、または、キューバ・リブレ)であるが、さらにライム ・ジュースも加えるのが正式な作り方である。コカ・コーラに限定されないためウイスキー「コーク」のバリエーションとは言えないかもしれない点も同様である。
ウイスキー・コーク(唄:矢沢永吉 、作詞:相沢行夫、作曲:矢沢永吉)
^ 古賀邦正『ウイスキーの科学』講談社〈ブルーバックス B-1658〉、2009年11月20日、247頁。ISBN 978-4-06-257658-1 。