ウォルター・ビショップ・ジュニア

ウォルター・ビショップ・ジュニア
Walter Bishop Jr.
出生名 Ibrahim ibn Ismail
生誕 (1927-10-04) 1927年10月4日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク
死没 (1998-01-24) 1998年1月24日(70歳没)
ジャンル ジャズビバップハード・バップ
職業 ミュージシャン
担当楽器 ピアノ
活動期間 1940年代 - 1990年代
レーベル Black Lion、プレスティッジ、Xanadu、Black Jazz、Muse、イースト・ウィンドポニーキャニオン、Red、DIW

ウォルター・ビショップ・ジュニアWalter Bishop Jr.1927年10月4日 - 1998年1月24日)は、アメリカ合衆国ジャズピアニストで音楽教師・音楽理論家。主にビバップ期およびハード・バップ期に活躍したが、1990年代まで演奏活動を続けた。ジャマイカ出身の作曲家ウォルター・ビショップ・シニアの息子である。また、イブラヒム・イブン・イスマイル(Ibrahim Ibn Ismail)というイスラム名も持つ。

略歴

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ハイスクールケニー・ドリューソニー・ロリンズアート・テイラーと友人になる。第二次世界大戦後に音楽活動に入り、アート・ブレイキーチャーリー・パーカーオスカー・ペティフォードカイ・ウィンディングマイルス・デイヴィスジャッキー・マクリーンカーティス・フラーテリー・ギブスクラーク・テリーブルー・ミッチェルスーパーサックスと共演して録音活動を行なった。1960年代初頭にバンドリーダーとしてジミー・ギャリソンG・T・ホーガンとトリオを結成する。

1960年代後半にジュリアード音楽院ホール・オーヴァートンに師事した後、1970年代ロサンゼルスの大学で音楽理論を指導した。1983年よりハートフォード大学のハート校で教鞭を執る。著書『四度の研究(英語: A Study in Fourths)』では、4度圏や5度圏に基づくジャズの即興演奏の仕方について論じている。

ディスコグラフィ

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リーダー・アルバム

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録音年 タイトル レーベル パーソネル
1961 スピーク・ロウ
Speak Low
Jazztime トリオ with ジミー・ギャリソン (ベース)、G・T・ホーガン英語版 (ドラム)。ブラック・ライオン英語版からも『Milestones』としてリリース
1962 A Pair of "Naturals" Operators 4曲トリオ with ブッチ・ウォーレン英語版 (ベース)、G・T・ホーガン (ドラム) ※ピーター・ヨーク・オーケストラ(7曲)とのスプリット盤
1963 サマータイム
Summertime
コティリオン トリオ with ブッチ・ウォーレン (ベース) ジミー・コブ (ドラム)
1964–1968 ビッシュ・バッシュ
Bish Bash
ザナドゥ英語版 一部トリオ with エディ・カーン英語版 (ベース)、ディック・バーク英語版 (ドラム) / 一部カルテット with フランク・ヘインズ (テナーサックス) / 一部トリオ with レジー・ジョンソン英語版 (ベース)、アイドリス・ムハマッド英語版 (ドラム)
1971 コーラル・キイズ
Coral Keys
ブラック・ジャズ英語版 カルテット with ハロルド・ヴィック (フルート、ソプラノサックス、テナーサックス)、レジー・ジョンソン (ベース)、アラン・シュワルツ・ベンジャー または アイドリス・ムハマッド (ドラム) / 一部クインテット with ウディ・ショウ (トランペット)
1973 キーパー・オブ・マイ・ソウル
Keeper of My Soul
ブラック・ジャズ With ロニー・ロウズ英語版 (フルート、サクソフォーン)、ウディ・マレイ (ヴィブラフォン)、ジェラルド・ブラウン (ベース、エレクトリックベース)、バヒル・ハッサン (ドラム)、シャクール・M・アブドゥラ (コンガ、ボンゴ)
1974 ヴァレー・ランド
Valley Land
ミューズ トリオ with サム・ジョーンズ (ベース)、ビリー・ハート (ドラム)
1975 ソリロキュイ
Soliloquy
Seabreeze ピアノ・ソロ
1976 ソロ・ピアノ
Solo Piano
インタープレイ英語版 ピアノ・ソロ
1976 オールド・フォークス
Old Folks
イースト・ウィンド トリオ with サム・ジョーンズ (ベース)、ビリー・ヒギンス (ドラム)
1977 ソウル・ヴィレッジ
Soul Village
ミューズ With ランディ・ブレッカー (トランペット、フリューゲルホルン)、ジョージ・ヤング (ソプラノサックス、アルトサックス)、ジェリー・ニーウッド英語版 (テナーサックス、フルート)、スティーヴ・カーン (ギター)、マーク・イーガン (ベース)、エド・ソフ英語版 (ドラム)、ヴィクトリア (コンガ、パーカッション)
1977–1978 Hot House ミューズ 一部 トリオ with サム・ジョーンズ (ベース)、アル・フォスター (ドラム) / 一部カルテット with ビル・ハードマン英語版 (トランペット)、ジュニア・クック (テナーサックス)
1978 Cubicle ミューズ With ランディ・ブレッカー (トランペット、フリューゲルホルン)、カーティス・フラー (トロンボーン)、ルネ・マクリーン (ソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス)、ペッパー・アダムス (バリトンサックス)、ジョー・カロ (ギター)、ボブ・クランショウ英語版 (エレクトリックベース)、ビリー・ハート (ドラム)、レイ・マンティラ英語版 (パーカッション)、マーク・イーガン (エレクトリックベース)、カーメン・ランディ英語版 (ボーカル)
1978 ザ・トリオ
The Trio
プログレッシブ英語版 with ビリー・ハート (ドラム)、ジョージ・ムラーツ (ベース)
1988 ジャスト・イン・タイム
Just in Time
インタープレイ トリオ with ポール・H・ブラウン英語版 (ベース)、ウォルター・ボールデン (ドラム)
1989 オード・トゥ・バード
Ode to Bird
インタープレイ トリオ with ポール・H・ブラウン (ベース)、ウォルター・ボールデン (ドラム)
1990 ホワッツ・ニュー
What's New
DIW トリオ with ピーター・ワシントン (ベース)、ケニー・ワシントン英語版 (ドラム)
1991 Midnight Blue レッド トリオ with レジー・ジョンソン (ベース)、ダグ・サイズ (ドラム)
1993 スピーク・ロウ・アゲイン
Speak Low Again
ヴィーナス英語版 トリオ with ポール・H・ブラウン (ベース)、アル・ヘアウッド英語版 (ドラム)

コンピレーション・アルバム

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  • The Walter Bishop Jr. Trio / 1965 (1965年、Prestige) ※1962年-1963年のセッション(『A Pair of "Naturals"』『Summertime』)

参加アルバム

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ジーン・アモンズ

  • Up Tight! (1961年、Prestige)
  • Boss Soul! (1961年、Prestige)

ショーティ・ベイカー英語版 & ドク・チータム英語版

  • Shorty & Doc (1961年、Swingville)

アート・ブレイキー

  • 『ザ・コンプリート』 - Blakey (1954年、EmArcy)
  • 『アート・ブレイキーズ・ビッグ・バンド』 - Art Blakey Big Band (1957年、Bethlehem)

ロッキー・ボイド

  • 『イーズ・イット』 - Ease It (1961年、Jazztime)

マイルス・デイヴィス

  • 『ディグ』 - Dig (1951年、Prestige)
  • 『コレクターズアイテム』 - Collectors' Items (1956年、Prestige)

ケニー・ドーハム

  • 『ケニー・ドーハム・クインテット』 - Kenny Dorham Quintet (1953年、Debut)
  • 『インタ・サムシン』 - Inta Somethin' (1961年、Pacific Jazz)

カーティス・フラー

  • 『ボス・オブ・ザ・ソウル・ストリーム・トロンボーン』 - Boss of the Soul-Stream Trombone (1960年、Warwick)
  • 『ザ・マグニフィセント・トロンボーン』 - The Magnificent Trombone of Curtis Fuller (1961年、Epic)
  • Fire and Filigree (1978年、Bee Hive)

ジョン・ハンディ英語版

  • Jazz (1962年、Roulette)

ビル・ハードマン英語版

  • Focus (1984年、Muse) ※1980年録音
  • Politely (Muse, 1981 [1982年、])

ミルト・ジャクソン

  • 『ミート・ミルト・ジャクソン』 - Meet Milt Jackson (1949年、Savoy)

ケン・マッキンタイアー英語版

  • 『ルッキング・アヘッド』 - Looking Ahead (1960年、New Jazz)

ジャッキー・マクリーン

  • 『スイング・スワング・スインギン』 - Swing, Swang, Swingin' (1959年、Blue Note)
  • 『カプチン・スウィング』 - Capuchin Swing (1961年、Blue Note)

ブルー・ミッチェル

  • 『ブルー・ミッチェル』 - Blue Mitchell (1971年、Mainstream)
  • 『ヴァイタル・ブルー』 - Vital Blue (1971年、Mainstream)

ハンク・モブレー

  • 『モブレーズ・セカンド・メッセージ』 - Mobley's 2nd Message (1956年、Prestige)

チャーリー・パーカー

  • 『スウェディッシュ・シュナップス』 - Swedish Schnapps (1951年、Verve) ※サイド2
  • 『フィエスタ』 - Fiesta (1952年、Verve)
  • 『チャーリー・パーカー・プレイズ・コール・ポーター』 - Charlie Parker Plays Cole Porter (1954年、Verve)
  • 『ライヴ・アット・ロックランド・パレス1952』 - Live at Rockland Palace (1983年、Parker) ※1952年録音

オスカー・ペティフォード

  • 『リトル・セロ』 - The New Oscar Pettiford Sextet (1953年、Debut)

ディジー・リース

  • 『サウンディン・オフ』 - Soundin' Off (1960年、Blue Note)

チャーリー・ラウズ

  • 『テイキン・ケア・オブ・ビジネス』 - Takin' Care of Business (1960年、Jazzland)

アーチー・シェップ

  • 『グリーン・ドルフィン・ストリート』 - On Green Dolphin Street (1978年、Denon)

ソニー・スティット

  • 『ブロードウェイ・ソウル』 - Broadway Soul (1965年、Colpix)

ハロルド・ヴィック

  • Commitment (1974年、Muse) ※1967年録音

スタン・ゲッツ・アンド・ヒズ・フォー・ブラザーズ (アル・コーンズート・シムズアレン・イーガー英語版ブリュー・ムーア英語版)

  • 『ザ・ブラザーズ』 - The Brothers (1949年、Prestige)

参考資料・外部リンク

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音源

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