ウクライナ・インターネット党(ウクライナ・インターネットとう、ウクライナ語: Інтернет партія України)は、ウクライナの政党。2010年に政党登録された[3]。「官僚に対抗する電子政府」をスローガンに掲げるインターネット政党。
2006年から2007年にかけて、ウクライナのハッカーであるドミトリー・ゴルボフ(ウクライナ語版)が設立を提唱し、2007年10月1日に結党大会が開催された。2009年3月1日にオデッサのホテル・マグノリアでマスコミを招待して正式な党大会を開催した。設立メンバーにはムエタイのスーパーヘビー級チャンピオンのデニス・グリゴリエフや弁護士のペトロ・ボイコ(ウクライナ語版)がいる。
2012年ウクライナ最高議会選挙では候補者1人を擁立するが、落選したため議席を獲得することは出来なかった[4][5]。2013年1月23日、キエフ地区行政裁判所から法律遵守義務違反を理由に政党登録を取り消される[6]。これに対し、ウクライナ・インターネット党は決定を不服として4月2日に控訴し、9月17日にウクライナ最高行政裁判所はキエフ地区行政裁判所による政党登録取り消しの無効を決定した[7]。最高行政裁判所の判決を受け、2014年3月にウクライナの政党登録ウェブサイトにウクライナ・インターネット党の情報が復元された。
2014年ウクライナ大統領選挙では党内予備選挙を経て公認候補となったダース・アレクセーヴィチ・ベイダー(本名:ヴィクトル・シェフチェンコ)を擁立するが、「身許が確認出来ない」という理由でウクライナ中央選挙管理委員会から出馬登録を拒否された[8][9][10][11][12]。そのため、ベイダーは大統領選挙には出馬出来なかったが、同日実施されたキエフとオデッサの市長選挙に出馬している[13][14]。また、10月に実施された2014年ウクライナ最高議会選挙(英語版)でもスター・ウォーズ・シリーズのキャラクターを名乗るダース・ヴィクトロヴィチ・ベイダー、インペラトール・ヴィクトロヴィチ・パルパティーン、ステパン・ミハイロヴィチ・チューバッカ、パドメ・ニコラエヴナ・アミダラ、マスター・ウラジーミロヴィチ・ヨーダら17人の候補者を擁立するが0.36%の得票しか得られず、5%条項を満たすことが出来なかったため議席を得ることが出来なかった[15][16][17]
[18]。
2015年10月23日には、ウクライナの共産主義解体(英語版)政策の一環として、ウラジーミル・レーニン像がダース・ベイダー像に作り替えられた式典にウクライナ・インターネット党員が出席している[19][20]。
ウクライナの経済発展とインターネット技術の導入を掲げ、ウクライナの投資対象としての魅力の強化を目指している[21]。
- ^ (ウクライナ語)Завтра в Києві "хрещений батько хакерської мафії" представить свою партію ІПУ, Novynar (February 23, 2009)
- ^ Events by themes: Press-conference «Presentation of first in the world the Internet of party is an electronic government against bureaucracy», UNIAN photo service (February 24, 2009)
- ^ Justice Ministry registers Internet Party of Ukraine, Kyiv Post (April 6, 2010)
- ^ (ウクライナ語) Candidates, RBC Ukraine
- ^ Party of Regions gets 185 seats in Ukrainian parliament, Batkivschyna 101 - CEC, Interfax-Ukraine (12 November 2012)
- ^ Щодо Політичної партії «Інтернет партія України» — роз‘яснення Державної реєстраційної служби України
- ^ reyestr.court.gov.ua
- ^ Man named Darth Vader files documents to be registered as presidential candidate in Ukraine, Interfax-Ukraine (29 March 2014)
- ^ http://www.stern.de/politik/ausland/verrueckte-kandidatur-darth-vader-will-praesident-der-ukraine-werden-2100091.html
- ^ Ukraine’s Darth Vader presidency bid rejected, Euronews (4 April 2014)
- ^ “ウクライナ大統領選、「ダース・ベイダー」が出馬表明”. AFP (2014年3月30日). 2016年10月28日閲覧。
- ^ “「ダース・ベイダー大統領」の夢破れる、次は露大統領選へ?ウクライナ”. AFP (2014年4月4日). 2016年10月28日閲覧。
- ^ (ウクライナ語) Odessa registered as a candidate for mayor of Odessa Darth Vader, RBC Ukraine (1 May 2014)
- ^ (ウクライナ語) Darth Vader goes to the mayor of Kyiv, Korrespondent.net (1 May 2014)
- ^ Партийный список Интернет партии Украины
- ^ Дарт Вейдер и Йода идут на выборы: список кандидатов в нардепы от «Интернет-партии» - Медиа группа Объектив, Елена Захаренкова, 25 сентября 2014
- ^ “Ukraine: Joda und Darth Vader ins Parlament”. Merkur Online. (24.09.14). http://www.merkur-online.de/aktuelles/politik/star-wars-kandidaten-wahl-ukraine-zr-3929343.html 2014年9月29日閲覧。
- ^ Poroshenko Bloc to get 132 seats in parliament - CEC, Interfax-Ukraine (8 November 2014)
- ^ Ross Logan (October 24, 2015). “Lenin monument replaced with Darth Vader statue after Ukraine bans all Soviet memorabilia”. Daily Mirror. February 8, 2016閲覧。
- ^ “Lenin statue in Ukraine’s Odessa turned into Darth Vader”. Russian News Agency TASS (October 22, 2015). February 8, 2016閲覧。
- ^ Завтра в Києві «хрещений батько хакерської мафії» представить свою партію ІПУ (Новинар, 23 лютого 2009)