『ウルトラゼロファイト』は、円谷プロダクションが製作し、『ウルトラマン列伝』内にて、1話3分枠で放送されたアクションドラマ[1]である。2012年8月1日 - 9月19日(第57話 - 第64話)に第一部「新たなる力」(全8話)が、2012年12月12日 - 2013年3月27日(第76話 - 第91話)に第二部「輝きのゼロ」(全15話)が放送された[注釈 1]。
2012年3月24日に公開された映画『ウルトラマンサーガ』以降のウルトラマンゼロの活躍を描く。第一部では、ゼロの2形態へのモードチェンジが初登場する。
放送1週間後には、YouTubeやバンダイチャンネルにて期間限定で全話が無料配信された。また、『新ウルトラマン列伝』で『サーガ』のDC版の分割放送が終了した翌週(2014年2月19日)にはその後日譚的扱いで第一部のDC版が放送され、2014年5月13日・5月20日には第二部のDC版が前後編に分けて放送された。
タイトル画面ではゼロによるタイトルコールが行われるが、第二部ではゼロ以外のキャラクターもタイトルコールを行っている。ウルティメイトフォースゼロやゼロダークネス(ウルトラマンベリアル)が担当した際には、各キャラクター毎に演出が異なる。また、タイトルコール自体が変わることもあり、グレンファイヤーが行った第5話では「今週から、グレンファ――」とさもタイトルが変わったかのように言いかけたところでゼロに訂正され、ジャンボットが行った第9話では「ウルトラジャンファイト!」と言ってすぐに訂正し、ジャンナインが行った第10話ではタイトルコールの後に「ジャンファイト!」と付け足している。[独自研究?]
『ウルトラマン列伝』は再放送のような位置づけにはしたくないという意図から、ゼロがナビゲーターを務める新規撮影部分が存在しており、これを強化したものが本作品となる[2]。
BGMには、『ウルトラ銀河伝説外伝 ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロ』や『サーガ』など、これまでのゼロ関連の作品のものが流用されている。
撮影には巨大回転台や360度カメラ、品質が向上したプロジェクターが導入された[3]。
若者の成長には友情と挫折と恋が必要だが、ゼロの恋を描くことは却下され、ゼロの青春譚を描く上で、今まで勝ち試合しかやってこなかったゼロが、「闇堕ち」によってウルティメイトフォースゼロたちの死んだことで心が折れ、生まれて初めて経験した挫折と敗北することとなった[3]。
ゼロの精神世界の雨のシーンでは、雨降らしによってゼロのスーツが漏電し、スーツの電飾が光らないというアクシデントが起こったという[3]。
- 第一部「新たなる力」
- ウルトラマンダイナやウルトラマンコスモスと共に地球【フューチャーアース】の平和を取り戻したウルトラマンゼロは、その際に彼らから得た新たな力について考えるため、怪獣墓場を訪れていた。そんなゼロに対し、かつてフューチャーアースで倒されたバット星人の同族であるバット星人グラシエが、怪獣墓場からさまざまな怪獣たちを蘇らせて襲いかかる。ゼロは激闘の末に怪獣たちの魂を昇天させ、グラシエを倒せば死ぬ運命にあったピグモンを救出したうえでグラシエを倒し、自分の新たな力についての答えも見つける。
- 第二部「輝きのゼロ」
- ゼロを狙う5人の宇宙人集団ダークネスファイブは、グラシエも仕えていた「あのお方」ことベリアルにゼロの命を捧げようと、暗躍を開始する。やがて、ゼロはベリアルの魂に肉体を乗っ取られ、ウルティメイトフォースゼロを全滅させてしまったことに絶望しかけるが、ピグモンの声やウルティメイトフォースゼロの声に新たな光を見い出し、シャイニングウルトラマンゼロへの変身を遂げて周囲の時間を逆転させ、ウルティメイトフォースゼロを復活させる。しかし、それは変身の際に消滅させられたはずのベリアルの復活をも意味していた。
- ウルトラマンゼロの新形態
-
- ストロングコロナゼロ
- ルナミラクルゼロ
- テクターギア・ヘイトリッド
- シャイニングウルトラマンゼロ
- バット星人グラシエと地獄の四獣士
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- カイザーダークネスとダークネスファイブ
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- その他の登場怪獣
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諸元
ファネゴン人
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身長 |
2m[4]
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体重 |
100kg[4]
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- ファネゴン人
- アナザースペースに存在する惑星「ファネゴン」に住む。キングシルバゴンに襲われるが、ゼロに助けられる。
- 名前の由来は「ファントン星人」と「カネゴン」で、かぶっている布は第一部でゼロが着用していたボロ布の流用[5]。
- 第一部「新たなる力」
-
- 第二部「輝きのゼロ」
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- 第一部「新たなる力」
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- 第二部「輝きのゼロ」
-
- ウルトラマンゼロ、ゼロダークネス - 岩田栄慶
- その他 - 寺井大介、末永博志、福島龍成、力丸佳大、桑原義樹、大村将弘、岡部暁
- 共通
-
- アクション - 岡野弘之
- スチール - 橋本賢司
- 撮影 - 富田伸二
- VE - 山崎大輔
- キャラクターデザイン - 後藤正行
- 特殊造型 - 潤淵隆文、品田冬樹
- 題字 - 岩畑剛一
- 造形電飾 - 伊藤伸朗
- 編集 - 松木朗
- VFX - 豊直康、中山敬太、山本英文、小林敬裕
- カラーグレーディング - 稲川実希、小宮元
- 制作デスク - 澤田智恵
- 制作協力 - 銀座サクラヤ、日本照明、日本映像クリエイティブ、アンダーグラフ、CinemaSoundWorks、ムーンスター、SKIPシティ
- 企画 - 岡崎聖、黒澤桂
- プロデューサー - 金光大輔
- 制作・著作 - 円谷プロダクション
- 第一部「新たなる力」
-
- 助監督 - 石井良和、湯本信一、越知靖、池田遼
- 制作進行 - 徳田良平、村山茂樹
- 照明 - 金子康博
- 絵コンテ - 松原朋広
- 造形メンテナンス - 山部拓也、杉山桂太、亀田義郎
- 効果 - 足木淳一郎
- 脚本 - 小林雄次
- 監督 - おかひでき
- 第二部「輝きのゼロ」
-
- 助監督 - 石井良和、小村孝裕、池田遼、徳田良平、井野元大輔、鎌田隆裕
- 撮影助手 - 井手上千夏、岡村浩代、酒巻徹、田畑栞
- 照明 - 櫻井雅章、小笠原篤志
- 照明助手 - 五十嵐孝文、泉谷しげる、朝井功
- 美術 - 和田洋、松田香代子
- セット付大道具 - 田島秀朗
- 美術応援 - 萱谷恵子
- 特殊造型 - 潤淵隆文、品田冬樹
- 造形電飾 - 伊藤伸朗
- 造形メンテナンス - 山部拓也、亀田義郎
- 編集助手 - 森津永
- 制作進行 - 村山茂樹
- 脚本 - 足木淳一郎
- 監督 - アベユーイチ
- 怪獣墓場
- 死んだ怪獣たちの魂が流れ着き眠る場所。ゼロとバット星人グラシエの戦いの舞台となった。詳細はリンク先を参照。
- 地獄の四獣士()
- バット星人グラシエがゼロと戦わせるために怪獣墓場から蘇らせた、選りすぐりの強豪怪獣4体の総称。
- ダークネスファイブ
- バット星人グラシエと同様にカイザーダークネスに仕えてゼロの抹殺を企む宇宙人5人の総称。メンバーはいずれも過去にウルトラ戦士を苦しめた強豪宇宙人の同族であり、目の色が赤くなっている。
- マイティベース
- アナザースペースにおけるウルティメイトフォースゼロの活動拠点。ゼロたちが光の国の宇宙警備隊本部を模して建造した。惑星エスメラルダの技術協力を受けており、エメラル鉱石が建築素材に使われている[9]。
- 第一部では、怪獣墓場の上空に存在している。
- 第二部では、ウルティメイトフォースゼロとダークネスファイブの交戦中に突如現れたゼロダークネスによって破壊されるが、最後はシャイニングウルトラマンゼロの能力で復活する。
- 極暴タッグ()
- テンペラー星人・極悪のヴィラニアスとタイラントのタッグ名。ゼロからは「だっせぇ名前」「センスがどうかしている」などと笑われる。
- エンディングテーマ「奴らがウルティメイトフォースゼロ!」
- 作詞 - 岡崎聖 / 作曲・編曲 - 小西貴雄 / 歌 - ボイジャー
- 第二部第15話(最終話)でのみ使用された[10]。
セル版DVDは第一部と第二部を全話収録したものを『ウルトラゼロファイト パーフェクトコレクション』として、2013年6月21日に発売された[12]。また、これには「Wディレクターズエディション」として『ウルトラゼロファイト』を再構成・一本化したものも収録されている。
レンタル版はセル版より先行して第一部を2013年2月22日から、第二部は前後編に分け、4月24日と6月21日にそれぞれレンタルが開始された[12]。
- ^ 2013年1月3日放送回(第79話)の『ウルトラゼロファイト』は休止。ただし、次回予告後に魔導のスライが登場してダークネスファイブのソフビプレゼントの告知を行っている。
- ^ a b ノンクレジット。
- ^ クレジットタイトルでは役名なし。
- ^ 以上の4体は、茶色を主体とした体色からスタッフの間でチャイローズと呼ばれている[11]。
- ^ 本放送時のエンディングに一瞬だけ、「ゼロファイト3分」という謎のテロップが挿入されている。
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