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法人番号 | 6700150000260 | |||
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設立 | 1996年 | |||
ハブ空港 | タヒチ・ファアア国際空港 | |||
マイレージサービス | Club Tiare | |||
会員ラウンジ | International Lounge | |||
航空連合 | 未加盟 | |||
保有機材数 | 4機 | |||
就航地 | 6都市 | |||
本拠地 | フランス領ポリネシア ファアア | |||
代表者 | ミシェル・モンヴォワザン (Michel Monvoisin) 取締役会長兼CEO (PDG) | |||
外部リンク | 公式ウェブサイト |
エア タヒチ ヌイ (Air Tahiti Nui) は、フランス領ポリネシアのタヒチを本拠地とする航空会社である。1996年設立。すべてタヒチ資本であり、フランス領ポリネシア政府が6割あまりを出資している。
エア タヒチ ヌイの機材は以下の航空機で構成される(2021年現在)。
機材 | 運用中 | 発注中 | 座席 | |||
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ポエラヴァ ビジネス |
クラス モアナ プレミアムエコノミー |
クラス モアナ エコノミー |
合計 | |||
ボーイング787-9 | 4 | - | 30 | 32 | 232 | 294 |
合計 | 4 |
「タヒチアン・ドリームライナー」の通称があり[1]、タヒチの海と空をイメージした明るい青と水色を基調とした塗装で、尾翼にはフランス領ポリネシアの花であるティアレ(タヒチアン・ガーデニア)のイラストが描かれている。各機材には Bora Bora(ボラボラ)、Rangiroa(ランギロア)、Moorea(モーレア)、Nuku Hiva(ヌクヒバ)などのタヒチに関係するシップネーム(愛称)が付けられている。
エア タヒチ ヌイ 運用機材一覧[2][3] | |||||
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機体型式 | 機体番号 | 製造番号 (MSN) | 受領年月 | 備考 | |
ボーイング787-9 | F-OMUA | 39297 | 2018年10月8日 | Fakarava | |
F-ONUI | 42116 | 2019年1月15日 | Tupaia | ||
F-OVAA | 62710 | 2019年6月20日 | Bora Bora(三代) | ||
F-OTOA | 62711 | 2019年8月9日 | Tetiaroa |
機材は当初エアバスA340型機が運用されていたが、2018年からボーイング787-9型機で置き換えが始まり、2機購入・2機リースで順次納入された[4]。A340は2019年9月24日の運航を最後に全機退役となった[5]。
A340運用時は通常4機運航、1機スタンバイ予備機としてチャーター便運航などで運用していたが、787-9導入後は路線維持継続させ、タヒチ側の受け入れ体制整備後、A340より長い航続距離を生かした路線運用をしている[6]。
2020年3月、パリ便の給油経由地であるロサンゼルスのある米国が、新型コロナウイルス感染症の流行により、フランスを含むシェンゲン協定加盟各国からの入国を同月13日から制限するようになった[7]ため、同15日タヒチ・パペーテ発パリ・シャルル・ド・ゴール行きのTN64便 (F-OTOA) がロサンゼルスへの着陸・税関通過が不可能となった。同便は乗客が130名[8]と少なかったため重量も軽く、また偏西風による追い風運航ということもあって、途中無給油でパリまで運航可能と判断され、ロサンゼルスを経由しないノンストップ便に変更となった。同便は15日午前3時14分にパペーテを出発し、15時間45分の飛行後、16日午前5時59分にシャルル・ド・ゴール空港に着陸[9]。パペーテ・パリともにフランス領内であるため、結果的に国内線の営業旅客機としての最長飛行距離となる9,765マイル(約15,715 km)を記録した[10][11]が、この記録は同年5月にフレンチ・ビーがパペーテ - パリ・オルリー空港間で9,773マイル(約15,728 km)の飛行を達成した[12]ことで破られた。
なお16日パリ発の折返しTN67便以降は、暫定的に小アンティル諸島にあるフランスの海外県グアドループのポワンタピートル経由で運航するように変更されたが、同年6月からはカナダのバンクーバー経由となり、同12月から再びロサンゼルス経由に戻っている[13]。
2018年11月の787-9型機導入以降のクラス編成は「ポエラヴァ ビジネスクラス」(ビジネスクラス)、「モアナ プレミアム エコノミークラス」(プレミアム・エコノミー)および「モアナ エコノミークラス」(エコノミークラス)の3クラス制。全クラス個人用モニター設置、Wi-Fi対応可能[14]。
A340-300型機では、ファーストクラスが機内リニューアルに伴って廃止され、ビジネス・エコノミーの2クラス制であった。
スカイトラックスの「ワールド・エアライン・アワード」において、2003年より2008年まで6年連続して「太平洋地区ベストエアライン賞」を受賞している。
なお、国内線はエアタヒチが運航しており、エア タヒチ ヌイによる運航ではない。
また、新型コロナウイルス感染症流行による減便・運休時には、中国から医療物資輸送のため、東京(成田)経由で上海(浦東)からの貨物チャーター便も運航された。
日本には成田空港(第2ターミナル)に乗り入れており、2023年10月現在、成田 - パペーテ週2便の運航となっている[1]。関西空港発着便は2008年10月1日に休止となったが、成田発関空経由パペーテ行きのTN87便とパペーテ発成田経由関空行きのTN88便として運航し、成田から関西経由便に搭乗してパペーテに向かう乗客は、関西で一旦降機して再搭乗していた。なお、新型コロナウイルス感染症の流行前には上記のパペーテ - イースター島のチャーター便を運航しており、チリの首都であるサンティアゴ経由よりも早くイースター島に到着できる最短ルートとしてパックツアーの宣伝がなされていた。
エア タヒチ ヌイは下記航空会社とコードシェアを行っている(2023年11月現在)[15]。
このほか、パリ - ブリュッセル間でフランス国鉄とコードシェアを行っている。
日本支社は東京都中央区銀座8-9-18のKDX銀座8丁目ビル9階に位置する[16]。タヒチがフランス領である関係から、日本での営業業務の一部を以前はエールフランスが総代理店として業務を行っていたが、資本関係はない。