エクルズケーキ | |
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焼きたてのエクルズケーキ | |
別名 | スクアッシュドフライケーキ, フライケーキ, フライパイ, フライズ・グレイブヤード |
種類 | ケーキ |
発祥地 | イングランド |
地域 | エクルズ |
主な材料 | フレイキー・ペイストリー, バター, カラント |
エクルズケーキ(英: Eccles cake)は小さい円形の焼き菓子である。バターを折り込んだフレイキー・ペイストリーにカラント(小粒のレーズン)を詰めて焼いたもので、場合によってはデメララシュガー(ザラメの一種)がまぶされる。
1793年にジェームス・バーチがエクルズの中心部のヴィカレッジ通り(Vicarage Road)と現在はチャーチ通り(Church Street)として知られているセントメアリーズ通り(St Mary’s Road)の角でエクルズケーキを最初に販売したことが知られている。[1]
エクルズケーキは、スクアッシュドフライケーキ(squashed fly cake、「押しつぶしたハエケーキ」)やフライケーキ(fly cake、「ハエケーキ」)、フライパイ(fly pie、「ハエパイ」)、あるいはフライズ・グレイブヤード(Fly's Graveyard、「ハエの墓場」)とも呼ばれ、いずれもカラントをハエに見立てた名称である。エクルズケーキは原産地名称保護制度を保持していないため、どこで製造されてもエクルズと呼称される。[2]
ランカシャー州チョーリーにちなむチョーリーケーキはエクルズケーキよりも薄く、フレイキー・ペイストリーではなくショートクラスト・ペイストリーから作られる。砂糖はまぶさない。
カラントスクエアは、ショートクラスト・ペイストリーを四角く成形したケーキで、上面と底面に幅1インチのカラントのフィリングが入る。
ブラックバーンケーキはブラックバーンにちなみ、カラントの代わりに煮たリンゴが入る。
トリニダード・トバゴでは、カラントロール(Currant roll)と呼ばれるよく似たペストリーが作られる。フレイキー・ペイストリーでカラントを巻いてから焼いた菓子で、斜めに切って供する。