エゾスカシユリ

エゾスカシユリ
エゾスカシユリ(北海道ワッカ原生花園・2004年6月)
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 単子葉類 Monocots
: ユリ目 Liliales
: ユリ科 Liliaceae
: ユリ属 Lilium
: エゾスカシユリ L. pensylvanicum
学名
Lilium pensylvanicum
Ker Gawl. (1805)
シノニム

Lilium maculatum subsp. dauricum,
L. dauricum,
L. sachalinense

和名
エゾスカシユリ
草丈10cm程度の礼文姫

エゾスカシユリ(蝦夷透百合、L. pensylvanicum、シノニムLilium maculatum subsp. dauricum, L. dauricum, L. sachalinense)はユリ科ユリ属の植物スカシユリの近縁種であり、スカシユリ亜属のひとつとして分類されることもある。 北海道樺太シベリア中国北東部などに分布する多年草で、花期は6月中旬〜7月頃。草丈は20〜90cm程度で花色は主に橙色。花弁は6枚ほどで構成され、濃橙色の斑点が内側にある。また、花弁の根元部分が細くなっており隙間があり、このことが和名にあるスカシの由来である。

道東、道北では、原生花園に限らず、各地で見ることができる。別海町野付半島では、7月にはエゾスカシユリの花畑でタンチョウの群れが戯れ、その姿を求めてカメラマンが多く訪れる。北海道斜里郡小清水町古宇郡泊村が、エゾスカシユリを町村の花に制定している。

利用

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アイヌ料理では鱗茎を調理して食する。秋に鱗茎を掘り出し、食べられない芯の部分を除いてから鱗片をほぐし、洗ってからと混ぜて炊くという調理方法がとられる。

この鱗茎を北海道西部のアイヌ語方言ではマサロルンペ(masarorumpe)、北海道東部の方言ではイマキパラ(imakipara)またはイマキパラプ(imakiparap)、樺太の方言ではエノンカイ(enonkay)と呼ぶ。クルマユリの鱗茎も同様に調理して食される[1]

群生地

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日本


切手における図案化

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2004年発行のふるさと切手北海道遺産II」(ワッカ原生花園)では、エゾスカシユリが大きく描かれている[2]

脚注

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  1. ^ 知里真志保『分類アイヌ語辞典』
  2. ^ https://www.post.japanpost.jp/kitte_hagaki/stamp/furusato/2004/h160205_f.html