エミール・ブルナー(Émile Burnat、1828年10月21日 - 1920年8月31日)は、スイスのエンジニア、植物学者である。
ヴォー州のヴヴェイに生まれた。ジュネーヴで数学などを学んだ後、エコール・サントラルで工学を学び1851年に卒業した。叔父の実業家、ジャン・ドルフス(Jean Dolfuss)の会社で働いた。1868年に祖父の遺産を相続したことから、実業界を引退し、植物学の研究に転じた。1870年に各地を旅し、カーンではフランスの植物学者、チュレ(Thuret)やボルネ(Bornet)と知り合った。マリタイム・アルプス(アルプス南西部)の植物の研究で知られ、ジュネーブ植物園長のジョン・イサーク・ブリケらと共著で、「マリタイム・アルプスの花」("Flore des Alpes Maritimes")を出版した。210,000点以上の標本と2600巻の書籍を収集した。ローザンヌ大学、チューリッヒ大学から名誉博士号を受け、1914年にレジオンドヌール勲章を受勲した。
オモダカ科の植物の属名、Burnatiaなどに献名されている。