エリザーベト・レオンスカヤ Elisabeth Leonskaja | |
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エリザーベト・レオンスカヤ(2012年) | |
基本情報 | |
生誕 |
1945年11月23日(79歳) グルジア・ソビエト社会主義共和国・トビリシ |
ジャンル | クラシック音楽 |
担当楽器 | ピアノ |
エリザヴェタ・イリーニシナ・レオンスカヤ(ロシア語: Елизавета Ильинична Леонская, ラテン文字転写: Elisabeth Ilinichna Leonskaja, 1945年11月23日 - )は、グルジアのトビリシ生まれの女流ピアニスト[1][2] 。
トビリシ在住のユダヤおよびポーランドにルーツのある家庭に生まれる。6歳半の時に両親から最初のピアノを買い与えられる。7歳の時に、トビリシに所在する60の音楽学校のうち1校の入学試験に合格。11歳の時、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番でオーケストラと共演[1][3]、13歳の時にはソロ・リサイタルを行うなど、幼いころから才能を発揮した。14歳からは、ロシアのピアノ学校の影響を受けた、キエフからの新しいピアノ教師のもと、別の音楽学校で4年間の集中的な教育を受けた。
1964年から1971年までモスクワ音楽院にてヤコブ・ミルスタインに師事する[3]。この間、ブカレストにおいて開催されたジョルジュ・エネスク国際コンクール優勝(1964年)[注 1]、パリにおいて開催されたロン=ティボー国際コンクール第3位、ブリュッセルにおいて開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクール第9位と、数々の重要なコンクールで入賞した[5]。
1978年にはソ連からウィーンに移住[6]、活動拠点を西側に置く。翌年のザルツブルク音楽祭にデビューし、成功を収めたことで国際的名声を確立するに至る[5]。レオンスカヤの演奏を録音したものでは、モーツァルトのピアノソナタ第16番 ハ長調 K.545およびピアノソナタ第15番 ヘ長調K.533/494のエドヴァルド・グリーグによるトランスクリプションを、スヴャトスラフ・リヒテルとともに演奏したものが有名である。レオンスカヤはリヒテルと固い友情を結び、よく共演を行った。レオンスカヤのレコードレーベルは長年Teldecであったが現在は主にMDGである[7]。また、マスタークラスでの指導も多数行っている。
近年では、シューベルトの作品の演奏にも力を入れており、2018年には日本でも、ピアノ・ソナタの連続演奏会を開催している。