プラトンの著作 (プラトン全集) |
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初期 |
ソクラテスの弁明 - クリトン エウテュプロン - カルミデス ラケス - リュシス - イオン ヒッピアス (大) - ヒッピアス (小) |
初期(過渡期) |
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中期 |
饗宴 - パイドン 国家 - パイドロス パルメニデス - テアイテトス |
後期 |
ソピステス - 政治家 ティマイオス - クリティアス ピレボス - 法律 第七書簡 - 第八書簡 |
偽書及びその論争がある書 |
アルキビアデスI - アルキビアデスII ヒッパルコス - 恋敵 - テアゲス クレイトポン - ミノス - エピノミス 書簡集(一部除く) - 定義集 正しさについて - 徳について デモドコス - シシュポス エリュクシアス - アクシオコス アルキュオン - 詩 |
『エリュクシアス』(希: Ἐρυξίας, 羅: Eryxias)とは、プラトン名義の短篇の対話篇。偽書[1]。副題は「富について」。
古代にトラシュロスがまとめた四部作(テトラロギア)集36篇の中に含まれておらず、ディオゲネス・ラエルティオスが『ギリシア哲学者列伝』の中で、「誰もが一致して偽作としている」作品として名指しした11篇の内の1つ[2]。
アテナイのアゴラにあるゼウス柱廊で散歩していたソクラテスとエリュクシアス。そこにシケリア方面から帰ってきたばかりのエラシストラトスが合流する。エラシストラトスは近くを通り過ぎたシュラクサイの使節の一人を指し、彼がイタリア一番の金持ちであり、また一番の悪人だと思われていると説明する。
その話を聞いていたソクラテスによって「富」についての問答が開始される。
本篇は、『カルミデス』や『リュシス』と同じく、かつての対話をソクラテスが読者に語るという体裁を採っている。
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