オオキヌタソウ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG IV) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Rubia chinensis Regel et Maack f. mitis (Miq.) Kitag. (1979)[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
オオキヌタソウ(大砧草)[5] |
オオキヌタソウ(大砧草、学名:Rubia chinensis f. mitis)は、アカネ科アカネ亜科アカネ属の多年草[5][6][7][8]。
地下茎は細く、匍匐する。群生せず孤立して生えることが多い。茎は直立して、高さは30-60cmになり、4稜があり、稜に鉤状の刺はない。葉は4個が輪生するが、この葉は2個の本来の対生する葉と2個の葉状の托葉となる。葉身は紙質で、長さ6-10cm、幅2-5cm、卵形または広披針形で、先は鋭頭、基部は円形または浅い心形となって、長さ0.5-2cmになる葉柄がある。葉に5-7個の葉脈があり、ほぼ無毛かごくまばらに短毛が生える[5][6][7][8]。
花期は5-7月。茎先および茎上部の葉腋に集散花序をつけ、多数の花をまばらにつける。花柄は細く、長さ1-5mmになり、毛はない。萼筒は鐘形で、長さおよび径は0.8-1mmになり、無毛。花冠は杯状で、径3-4mmになり、緑白色で先は4-5裂し、裂片は三角形または卵形で、長さ1.5-2mmになる。花冠裂片はつぼみ時には敷石状にたたまれる。 雄蕊は5個ある。子房は2室に分かれ、各室に1個の胚珠がある。花柱は2裂する。果実は2個の分果からなり、各分果に1個の種子がある。分果は径4-6mmの球形の液果で、黒色に熟す。分果の片方は不熟に終わることが多い[5][6][7][8]。
日本では北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林中に生育する[5][6][7][8]。世界では、朝鮮半島、中国大陸東北部に分布する[6][7][8]。
和名オオキヌタソウは「大砧草」[5]の意で、全体に同科ヤエムグラ属に属するキヌタソウ Galium kinuta に似るが、比べるとはるかに大型なのでこの名がついた[8]。
種小名(種形容語)chinensis は、「中国の」の、品種名 mitis は、「柔和な、温和な」の意味[9]。シノニム群の変種名 pedicellata は、「小花柄のある」の[10]、glabrescens は、「やや無毛の」の意味[11]。
国(環境省)のレッドデータブック、レッドリストの選定はない。 都道府県のレッドデータブック、レッドリストの選定は次の通り[12]。
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マンセンオオキヌタソウ Rubia chinensis Regel et Maack f. chinensis[13] - 本種の分類上の基本種で、茎や葉に曲がった毛がやや密に生える。日本では本州中部地方に分布し、世界では、朝鮮半島、中国大陸東北部・北部、アムール、ウスリーに分布する[6][7][8]。
日本に分布するアカネ属のうち、本種とアカネムグラ Rubia jesoensis は、茎がつる性にならず直立する。本種の茎には刺はなく、葉の基部に明瞭な葉柄があり、アカネムグラの茎には下向きの小さな刺があり、葉の基部がしだいに狭まって不明瞭な葉柄となる。その他のアカネ属のアカネ R. argyi、オオアカネ R. hexaphylla、クルマバアカネ R. cordifolia var. lancifolia は、茎がつる性となって茎に下向きの鉤状の刺があり、葉に葉柄がある[14]。