総人口 | |
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オーストリア系オーストラリア人 17,010人 (2011年の調査。オーストリア出身の人口) 42,341人 (2011年の調査。祖先にオーストリア人をもつ人口)[1] | |
居住地域 | |
ニューサウスウェールズ州、クイーンズランド州、ビクトリア州 | |
言語 | |
オーストラリア英語 · オーストリアドイツ語 | |
宗教 | |
キリスト教、ユダヤ教 |
オーストリア系オーストラリア人(Austrian Australians)は、オーストリア人を祖先にもつオーストラリア国民またはオーストラリアで永住権を得たオーストリア人である。家族史をたどると1850年代のゴールドラッシュの時代にオーストラリアへ移住してきたという先祖をもつオーストリア系オーストラリア人だけで数千人に達する。それ以外のオーストリア系オーストラリア人は、第一次世界大戦の余波でオーストラリアへの移住を余儀なくされたオーストリア人とその子孫である。大戦中、オーストラリアにいながら帰化していないオーストリア=ハンガリー帝国の国民は、オーストラリアに抑留されたからである。そして1920年に成立した移民法により、以降はオーストリア人がオーストラリアに入国することができなくなった。1933年までにビクトリア州に暮らしているオーストリア生まれの人間は286人いたことがわかっている。
第二次世界大戦とその過程におけるナチス・ドイツによるオーストリア併合の結果、かなりの数のユダヤ系オーストリア人がナチスを逃れてオーストラリアに移住した[要検証 ]。1942年にはオーストリアにいるユダヤ系オーストリア人は2,000人にも上った。ビクトリア州に在住するオーストリア人の人口は1960年代にピークを迎え、8,615人に達したが、その後は減少を続けた。2006年の時点で、ビクトリア州に暮らすオーストリア出身の人間は4,913人だったという記録が残っている。
宗教面でいえば、彼らのほとんどがカトリック教徒であり、次いで多いのが無宗教である。