カルロ・テッサリーニ(Carlo Tessarini, 1690年 - 1766年12月15日)は、イタリアの作曲家、ヴァイオリニスト。
リミニ出身。青年時代にヴェネツィアでアントニオ・ヴィヴァルディに師事した可能性が指摘されている[1]。1731年までサン・マルコ寺院のヴァイオリニストを務めたり、サンタ・マリア・デイ・ デレリッティ教会の楽長を務めるなどヴェネツィアで活動した[2]。その後1731年から1743年にかけてウルビーノ大聖堂の「カペラ・ムジカーレ」のメンバーを務めた。また1730年から1737年までブルノのヴォルフガング・ハンニバル・フォン・シュラッテンバッハ枢機卿の宮廷楽団で宮廷楽長を務めている。1740年にはローマのヴァッレ劇場のヴァイオリニストとなったが、教皇クレメンス12世の死で公演が中止されたため、ナポリに移った。ヴァイオリニストとして名声を博し、1747年からパリ、ブリュッセル、ナイメーヘン、フローニンゲン、フランクフルト・アム・マインなど各地で演奏旅行を行い、1766年にアムステルダムで死去した。