カール・フリューリング(Carl Frühling, 1868年11月28日 - 1937年11月25日[1])は、オーストリアの作曲家・ピアニスト。シレジア・ドイツ人。
オーストリア=ハンガリー帝国のレンベルク生まれ。1887年から1889年までウィーン音楽院に在籍してピアノをアントン・ドーアに、音楽理論をフランツ・クレンに師事。伴奏者や音楽教師として活動し、室内楽奏者としてサラサーテやフーベルマン、ロゼー四重奏団と共演した。ウィーンにて貧困のうちに死去した。
初期にはサロン用のピアノ曲を創ったが、《ピアノ五重奏曲》作品30や《クラリネット三重奏曲》作品40のようなロマン主義様式による、より充実した力作も遺している。作品の多くは紛失したか、もしくは未だに再評価されてはいないが、チェリストのスティーヴン・イッサーリスはその再発掘と上演に尽力して、フリューリングの作品を擁護してきた。
- ピアノ協奏曲 作品12
- 祝祭行進曲 Festmarsch 作品23
- バレエの情景 Scènes de ballet 作品34
- 管弦楽組曲 ヘ長調 作品36
- フルート独奏と管弦楽のための幻想曲 Fantasie 作品55
- 陽気な序曲 Heitere Ouvertüre 作品75
- 組曲《小品集》 Miniaturen, suite 作品78
- フモレスケ Humoreske 作品87
- マズルカ《リュシー》 Lucie, mazurka 作品1
- ポルカ・フランセーズ《皮肉屋の女》 La piquante, polka française 作品5
- 華麗なるマズルカ Mazurka brillante 作品11
- セレナーデ Serenade 作品13
- ワルツ《風の精のステップ》 Pas des sylphides, waltz 作品14
- 5つの小品 5 pièces 作品15–作品19
- 3つのピアノ曲 3 Klavierstücke 作品21
- 演奏会用ワルツ Konzertwalzer 作品24
- 2つのピアノ曲 2 Klavierstücke 作品37
- 大ミサ曲 ト長調 Grosse Messe 作品6
- 独唱者、混声合唱、オルガンのためのカンタータ Cantata (A. Silesius) 作品54
- 混声合唱のための《3つの箴言》 3 Sinnsprüche (Assim Agha) 作品62
- 女声合唱と4手ピアノのための《蜉蝣の歌》 Lied der Eintagsfliegen (C. Schneller) 作品63
- 男声合唱のための《河辺にて》 Am Strome 作品67
- 混声合唱のための《民謡調の2つのリート》 2 Lieder im Volkston 作品68
- 男声合唱のための《同志の挨拶》 Brudergruss 作品73
- 混声合唱のための《月明かりは優しく照らす》 Matt giesst der Mond 作品74
- 声楽と管弦楽のための《老兵》 Der Landsturm (M. Marton) 作品39
- 3つの古い和歌による管弦楽伴奏つきの3つの歌 3 Gesänge nach altjapansichen Gedichten 作品47
- バリトンと吹奏楽のための《仏陀の歌》 Gesang Buddhas
- テノールと管弦楽のための2つの歌 2 Gesänge 作品70
- 管弦楽伴奏つきの5つのリート 5 Lieder
- ピアノ伴奏歌曲集
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