ガイウス(Gaius, ガーイウス)は、古代ローマ人の個人名。
ローマ人の個人名はバリエーションに乏しいが、その中でも特に多くみられる個人名の一つである。略称を用いる際は「C・センプロニウス・グラックス」のように「C」を用いる。これは元々「G」が「C」と同じ文字であったためで、そのためカイウス (Caius) と表記されることもある。
個人名ガイウスとの関係は明らかでないものの、ローマの結婚式の際に新婦が口にする言葉「あなたがガイウスであるところ、私はガイア (Ubi tu Gaius, ego Gaia)」にも「ガイウス」はみられる。なお、この言葉の意味はよく分かっていない。
単に「ガイウス」と表記した際には第3代ローマ皇帝カリグラか法学者ガイウスのどちらかを指す場合がほとんどである。ただ、分野の慣習から法学者ガイウスは「ガーイウス」と長母音を省略せず表記されることが多い。
またカイウスの名を持つローマ教皇もいる(後述)。