ガストン・ジルベール・リテーズ(Gaston Gilbert Litaize, 1909年8月11日 - 1991年8月5日)は、フランスの作曲家、オルガニスト、音楽教師。
生まれて間もなく失明したガストン・リテーズは、パリにある国立盲学校に学んだ。その後パリ音楽院へ進学、マルセル・デュプレ、ジョルジュ・コサード、アンリ・ビュッセルおよびモーリス・エマニュエルらに師事。さらに、ルイ・ヴィエルヌの個人教授も受けた。1938年、ローマ賞作曲部門で第二位を獲得。これは、盲者がローマ賞を受賞した最初の例であった。1946年にはパリの聖フランソワ=ザビエル修道院のオルガニストの地位につき、また国立青年盲学校のオルガン教師も務めることとなった。彼はオルガニストとして多くの演奏旅行を行い、フランスの教会音楽を広く知らしめた。リテーズは82歳の誕生日間近の1991年8月、故郷ヴォージュ県メニル=スル=ベルヴィット(Ménil-sur-Belvitte)で逝去した。
- 12の小品 Douze Pièces(1931 - 1937年)
- 全ての時のための大ミサ曲 Grand-Messe pour tous les temps(1948年)
- バスク風ノエル Noël basque(1949年)
- 5つの典礼風小品 Cinq Pièces liturgiques(1951年)
- フロー・ペータースの名におけるパッサカリア Passacaille sur le nom de Flor Peeters(1953年)
- 24の典礼前奏曲(ペダルのないオルガンのための) Vingt-quatre Préludes liturgiques(1953 - 1955年)
- 入祭文「平和を与えたまえ」によるフーガ Fugue sur l'Introït "Da pacem" (1954年)
- ヴィクトル・ゴンザレスの名における主題と変奏 Thème varié sur le nom de Victor Gonzales(1957年)
- 全ての時のための小ミサ曲 Messe basse pour tous les temps(1959年)
- 万聖節のためのミサ曲 Messe de la Toussaint(1964年)
- 序曲とフーガ風舞曲 Prélude et danse fuguée(1964年)
- 公現祭 Epiphanie(1984年)
- 2つの3部作 Deux Trios(1984年)
- 3つのディヴェルティスマン Divertissement à trois
- 3つの小品 Pièce en trio
- アーチ(幻想曲) Arches - Fantaisie(1987年)
- ミサ形式の組曲 Suite en forme de Messe(1988年)
- タルシスの王らは(公現祭のオッフェルトリウムによる瞑想曲) Reges Tharsis
- Offerte vobis pacem(1991年)
- 音叉(ジャン・アランの名による幻想曲) "Diapason" - Fantaisie sur le nom de Jehan Alain
- パッサカリア(オルガンと管弦楽のための) Passacaille(1947年)
- 行列(3本のトランペット、3本のトロンボーンおよびオルガンのための) Cortège(1951年)
- ペンテコステ(2台のオルガンのための3部作) Pentecôte(1984年)
- オーボエとオルガンのための2部作 Diptyque
- アンダンティーノ Andantino
- スケルツォ Scherzo
- ホルンとオルガンのための3部作
- 2つのソナタ(四手オルガンのための)
- レチタティーヴォと主題変奏(クラリネットとピアノのための) Récitatif et thème varié(1947年)
- 荘厳ミサ(4声混声合唱とオルガンのための) Missa solemnior(1954年)
- 聖母を讃えるミサ(ソプラノ、テノール、バス合唱とオルガンのための) Missa Virgo gloriosa(1959年)
- マニフィカト(6声混声合唱とオルガンのための) Magnificat(1967年)
- Durand, Sébastien: Gaston Litaize (1909-1991): un vosgien aux doigts de lumière. Metz: Serpenoise, 1996. ISBN 2876923149.
- "Gaston Litaize." L'Orgue: Cahiers et memoirs No. 34 (1985). Paris: Association des Amis de l'Orgue, 1985.
- Sabatier, François: "Gaston Litaize", in Guide de la musique d’orgue, herausgegeben von Gilles Cantagrel. Paris: Fayard, 1991: 528-530.