キン肉マン | |
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ジャンル | 少年漫画 格闘(プロレス)、ギャグ |
漫画 | |
作者 | ゆでたまご |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 週刊少年ジャンプ 週プレNEWS(Webコミック) |
レーベル | ジャンプ・コミックス(JC) ジャンプコミックスセレクション(JCS) 集英社コミック文庫(文庫) |
発表号 | 1979年22号 - 1987年21号 『週プレNEWS』2011年11月28日更新 - |
巻数 | 既刊86巻(2024年10月現在) |
話数 | 全387話(36巻まで)[注 1] |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画 |
ポータル | 漫画 |
『キン肉マン』(キンにくマン)は、ゆでたまごによる日本の漫画作品。およびそれを原作としたアニメ作品であり、作中に登場するヒーローの名前でもある。
『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて1979年22号から1987年21号まで連載された。その後、キン肉マンの第2世代を描いた『キン肉マンII世』の連載を経て、再び舞台を『キン肉マン』の時代に戻し、「キン肉星王位争奪編」のラストシーンの続きから始まる新シリーズが『週プレNEWS』(集英社)にて2011年11月より連載中となっている[1]。2021年7月時点でシリーズ累計発行部数は7700万部を突破している[2]。
日本に住む人間を超越した存在・超人のキン肉マンことキン肉スグルが、仲間の正義超人と共に、次々に立ちはだかる強敵とリング上で戦っていく、プロレス系格闘漫画。ゆでたまごのデビュー作であり、代表作でもある。
基本的に全ての戦いはプロレスを基礎としたリング上で行われる対等(1対1、タッグマッチなど)の戦いによって行われる。残虐超人・悪魔超人などと言われる超人たちであってもこの点は基本的に順守しており、リング外での奇襲や闇討ちなどはごくまれにしかない。
戦うことによって形成される友情の美しさを主眼においており、敵役として登場したキャラクター(ウォーズマン・バッファローマン・アシュラマン)たちが主人公たちとの戦いの末に仲間になるのが一つのパターンとなっている。また当初は「ダメ超人」と人々にバカにされながらも、地球の平和を守りたいと戦い続けた主人公の成長していく姿も描いている。
当初は変身ヒーローを題材としたギャグ漫画(『ウルトラマン』のパロディ[注 2])であったが、第28話にて始まった第20回超人オリンピック編から格闘路線にストーリーを変更して人気を博す[3]。格闘ものに転向してからもしばらくはギャグ色の濃い内容だったが、中盤以降はシリアスな戦闘が中心となり、終盤になるとギャグ的要素はほとんど無くなっていった。
本作の特色として、伏線や物語の整合性などを考えず、その場の盛り上がりを重視した荒唐無稽な展開の数々が挙げられる。これは「細かい設定にこだわっていると、結果として内容がつまらなくなる」との作者の考えのためであり、より良い設定を思いつけば、あえて過去の設定は切り捨てるという[4]。そのため、作中には多くの矛盾点があるものの、それが逆に今もなお愛される所以となっており、作者自身も「ツッコミ所が多いほうが読者が親近感を持ってくれる」と語っている[5]。
1978年の第9回赤塚賞に準入選した『キン肉マン』(オカマラスの巻)が『週刊少年ジャンプ』1979年2号に掲載された際に低年齢層より大きな支持を受け、同年14号での読み切り(エラギネスの巻)を経て連載開始へとつながった。当時の『週刊少年ジャンプ』編集長である西村繁男によると、団塊ジュニア世代を低年齢から読者層に取り込み、長期安定読者を確保したいという狙いがあったという[6]。また、ゆでたまごによると当時梶原一騎以外の漫画家が格闘技やプロレスの漫画を描くのは暗黙の掟としてNGとされていた、または描く場合に梶原に挨拶に行かなければならない噂があるということだったが、西村が梶原の弟である真樹日佐夫と昵懇の間柄で、梶原サイドへの筋を通したことで、ゆでたまごは特に挨拶もせずにプロレス漫画として『キン肉マン』を続けることができたという[7]。
キン肉マンの本名「キン肉スグル」は当時読売ジャイアンツに所属していた野球選手である江川卓から名づけられた[8]。兄のキン肉アタル(江川卓の実弟[9])、父親のキン肉真弓(真弓明信)、祖父のキン肉タツノリ(原辰徳)、祖父の弟のネメシスことキン肉サダハル(王貞治)も同様のルーツがある[要出典]。
作中に登場する超人・怪獣の大多数を読者から募集し、そこから誕生させている。その応募者数は開始から2か月で16万通を超え、そこから300以上の新キャラクターが誕生し[10]、ロビンマスク、ラーメンマン、ウォーズマン、バッファローマンといった重要キャラクターも読者のアイディアを基に考案したもの。初めて掲載された時は、このキャラクターを考えた読者の氏名が発表された。このシステムは読者の側にも好評で、続編『キン肉マンII世』の読切を描いた後には、募集していないにもかかわらず、読者からの新超人投稿が続出したという[11]。
連載初期にゆでたまごの2人は大量のファンレターの返事を一枚一枚書いていたが、それに代わるものとして読者が考えた超人や怪獣を応募してもらい作品に出すというアイデアを初代担当編集者である中野和雄から提案されたのが「超人募集」のきっかけとなっている[12]。アイデアの大元は虫プロダクションによるアニメ『ワンサくん』の、番組の最後に放送される視聴者が考えた犬の絵をアニメーションで動かすコーナー[13]。
読者からのハガキはゆでたまごの原作担当・嶋田隆司の下宿先に積まれていたが、あまりの重さに床が抜けるというアクシデントが起きたこともあった[14]。『週刊少年ジャンプ』時代のハガキは多すぎるため編集部に戻されたが、『週刊プレイボーイ』の『キン肉マンII世』以降のものはゆでたまごの手元で保管されている[15]。
劇中には多くの超人、怪獣、人間が登場する。読者から送られたデザイン案を基にデザインが行われることも多く、連載時は読者参加型の様相があった。人気超人のラーメンマン、ロビンマスク、ウォーズマンも、読者考案のキャラクターである[38][14]。
※50音順。
以下は集英社の公式本『キン肉マン 77の謎』と学研の図鑑『キン肉マン「超人」』における分類。主に6パターンに分けられる[62][63]が、その全てを生物学的に体系づけて分類するのは非常に難しい[64]。
さらに、人類タイプかその他か判断できないカナディアンマンのような、分類不可能な超人も多数存在する。
本作には金網デスマッチをはじめ、多くのデスマッチが登場する。ゆでたまごはアントニオ猪木の「邪道」とも言える数々のアイデアを参考にしていると語っている[68]。
プロレス技を基本とするが、人間を超えた能力を持つ超人により放たれるため、その破壊力はすさまじいものがある。
個々の技についてはキン肉マンの技一覧を参照。
本編は1980年から1988年の8年間で全36巻。2010年には、各誌で発表された読切などをまとめた37巻が、22年ぶりに発行された[72][73]。2011年11月からは続編シリーズを連載開始。新刊は週刊少年ジャンプ(集英社)時代と同じジャンプ・コミックスから発売となり、巻数も38巻から開始している。
旧シリーズの1 - 36巻は長らく絶版状態だったが、2013年6月に新装版となって再版された。新装版は表紙をオリジナル版の構図をそのままにセルフリメイクとして描き下ろし、1 - 10巻の装丁デザインも11巻以降と同一となった。
本編では名古屋・姫路両城の合体と技巧チーム戦決着が同じ21巻に収録されている関係上、ジャンプ・コミックス版28巻の巻末付録も同巻に収録され、超人たちのコメントの内容が一部差し替えられている。
1巻あたりにつきジャンプ・コミックス版のほぼ2巻分を(多少の誤差はあるものの)まとめたような構成。
読み切りについてはゆでたまごの読み切り作品一覧も参照。以下、太字は長編。
書籍・単行本名 | 初版発行日 | ISBN | 収録内容(発表順) |
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キン肉マン熱闘スペシャル | 1984年8月25日 | 雑誌29936-8/25 |
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キン肉マン 闘将!!拉麵男 超人大名鑑 | 1985年7月15日 | 978-4-08-858125-5 |
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お〜い!!マンガだよ〜ん ゆでたまご短編集1 | 1989年5月1日 | 978-4-08-871269-7 |
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マッスル・リターンズ | 1997年7月10日 | 978-4-04-713191-0 |
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キン肉マン 特盛 | 1999年8月24日 | 978-4-8342-1679-0 |
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キン肉マンII世 9巻 | 2000年6月24日 | 978-4-08-857374-8 |
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闘将!!ゆでたまご | 2004年9月13日 | 978-4-08-106729-9 |
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キン肉マン 第1回超人オリンピック編 | 2005年7月9日 | 978-4-08-106898-2 |
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キン肉マン 第2回超人オリンピック編 | 2005年8月6日 | 978-4-08-109016-7 |
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キン肉マンII世 29巻 | 2005年8月19日 | 978-4-08-857450-9 |
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超こち亀 | 2006年9月15日 | 978-4-08-874096-6 |
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肉萬〜キン肉マン萬之書〜 | 2008年8月29日 | 978-4-08-908081-8 |
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キン肉マン ダメ超人VS怪獣激闘編 | 2009年6月6日 | 978-4-08-109777-7 |
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キン肉マンII世 文庫本7巻 | 2009年12月15日 | 978-4-08-619044-2 |
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キン肉マン 37巻 | 2010年1月29日 | 978-4-08-874833-7 |
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キン肉マンII世 文庫本21巻 | 2011年1月18日 | 978-4-08-619104-3 |
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キン肉マン 読み切り傑作選 2011-2014 | 2014年8月29日 | 978-4-08-880250-3 |
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キン肉マンジャンプ Vol.3 | 2019年11月29日 | 978-4-08-102402-5 |
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キン肉マンジャンプ Vol.4 | 2023年3月17日 | 978-4-08-102418-6 |
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書籍・単行本未収録作品 | - | - |
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ISBNは判明しているもののみ付与している。
1983年に『キン肉マン』、1991年に『キン肉マン キン肉星王位争奪編』と2度にわたり、テレビアニメとして日本テレビ系列で放映された。アニメーション制作は東映動画が担当し、テレビスペシャル『キン肉マン 決戦!7人の正義超人vs宇宙野武士』(キンにくマン けっせん しちにんのせいぎちょうじんたいうちゅうのぶし)も放映、劇場版も7作公開された。
2024年にはTBS系列ほかにて『キン肉マン 完璧超人始祖編』が放送された[188]。アニメーション制作はProduction I.Gが担当しこれまで制作を担った東映アニメーションは製作委員会に参加、放送局もTBS系列(CBCテレビ企画協力)に変更となった[188]。2025年には第2期が放送される。
『キン肉マンII世』のアニメについては、キン肉マンII世のテレビアニメ、キン肉マンII世の劇場アニメを参照。
※タイトルに『キン肉マンII世』と入っているものは『キン肉マンII世』のゲームとみなし、ここでは紹介していない。キン肉マンII世のゲームを参照。
特に表記がないものは全てバンダイナムコゲームス(旧バンダイレーベルと旧バンプレスト〈アーケードゲームも含む〉)である。
アニメ放映時に発売されていた、液晶画面タイプの携帯ゲーム機。
通称「キン消し」(当初は正式名称として使用されず、後に「キンケシ」としてバンダイにより商標登録される[193])。『キン肉マン』に登場するキャラクターを模った消しゴムで、1980年代初頭に子供たちの間で爆発的な人気を博した。消しゴムと言われているが、スーパーカー消しゴム同様、実際には消しゴムとしては使用できない。実際には製品の材質から「塩ビ人形」または「超人人形」という表記が用いられていた。元々はガシャポンで発売されたものだったが、菓子のおまけ(食玩)で付けられたものや、大きさなども様々なバリエーションがある。登場から30数年が経過した2017年10月現在でもコレクターがおり、ネットオークションなどで出回っている[要出典]。その人気からテーマソング「キンケシ子守唄」(歌:いけたけし、セリフ:神谷明)も作られている。
キン肉マンの大好物として牛丼が描かれ、作中で主に「吉野屋」の名で頻繁に登場[注 8]。ゆでたまごの嶋田隆司によるとキン肉星の国歌も吉野家のCMの歌を意識したものであり(実際には当時のCMソングの歌詞がほぼそのまま使われている[194])、それが変化してアニメ版では「牛丼音頭」になったという[195]。しかし作者によれば、作中の牛丼はなか卯がモデルであり[196][197]、コミック第1巻に登場する看板やメニューの場面にてうどんがあることをその根拠と説明している[196][198][199][200]。また、作中には養老乃瀧の牛丼も出ており[201]、2017年10月現在、復刻され販売されている。
ゆでたまご・嶋田隆司が2010年4月にTwitterで明かしたところでは[202]、セゾングループで会社更生を開始した吉野家側から東映の担当プロデューサーに連絡があり、アニメ化にあたって牛丼が吉野家のものになったという。その影響により、吉野家にファンの子供を含め客がやってくるようになり、当時会社更生法を受け[注 9]、苦しい経営状態だった吉野家の復活に貢献したと述べている。嶋田によれば吉野家は同アニメのスポンサーにはなっておらず、「タダで宣伝再建したようなもの」と評した。
『キン肉マンII世』連載中に吉野家は、感謝の意として作者に「名前入り特製どんぶり」および「名前入り特製湯のみ」を贈った[203]。ゆでたまごは「このmyどんぶりを持って行ったら、全国どこの吉野家さんでも牛丼をタダにしてもらえませんかね?」と語っていた[203]が、後にこの発言からの派生かどうかは不明だが、このどんぶりには持参すると牛丼が無料で食べられるという都市伝説ができてしまう。それにあわせ、バラエティ番組『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』(フジテレビ)2003年10月15日放送分において実際にゆでたまご嶋田に実行させるという企画が持たれた。結果は料金を取られている[202]。さらに、嶋田が2010年にブログで語ったところによれば、この企画の後、吉野家社員が菓子折りと牛丼の無料券を持ってお詫びに来たものの、「キン肉マンは牛丼にすごい影響を与えてるんですね?」「(放映当時)キン肉マンを覚えている社員がほとんど残っておらず解からなかった」と発言したことに激怒、菓子折りおよび無料券を叩き返したことを告白している[204]。
2008年晩夏には、モデルとなったなか卯とグループ内のすき家にて「キン肉マン祭り」と称したコラボレーションキャンペーンが行われた[205](詳細は後述の「キン肉マンの日」参照)。連載開始29周年にあたって、事前に集英社から吉野家に「今こそ恩返しするチャンスです」と連絡がなされたが、「私どもはやる気はありません」と拒否され、なか卯をかかえるゼンショーグループが名乗りを上げたという[202]。
吉野家のライバルであるすき家とのコラボレーションについて、「ゆでたまごが吉野家を裏切った」と批判的に受け取ったファンも少なからずいたといい、ゆでたまごが吉野家との確執をTwitterで明かしたのはそのような経緯もあったという[202]。一方で吉野家は、ゆでたまごが語ったこれらの経緯について「事実と違うと考えています」というコメントを発表している[206]。
作中序盤にはよく森永ポテロング、森永ココア、おっとっとなどの森永製菓(以下森永)製品が登場する。これは当時、森永の社長が『キン肉マン』を非常に気に入っており、作者にタイアップを持ちかけたためである。その縁もあり『キン肉マン』がアニメ化された際にはスポンサーも務めた。しかし1984年にグリコ・森永事件が起こったため、この関連で『キン肉マン』のスポンサーからはやむなく降りたが、再建活動の一環として作成された菓子袋詰商品の外袋にキン肉マンを使用など、その恩恵を受けることとなった[207]。なお、1991年に放送されたアニメ『キン肉マン キン肉星王位争奪編』にはスポンサーに復帰している。
1985年に法務省の「日本全国ストップ!ザいじめ」キャンペーンのイメージキャラクターにキン肉マンが起用され、2万枚を超えるポスターが配布された[208]。
連載当時はゴールデンタイムでプロレスの生放送が行われており[注 10]、人気を博していた。そのためプロレスを題材としたこの作品も世間に受け入れられやすかった。1984年には、当時の『キン肉マン』人気を受け新日本プロレスと全日本プロレスが、同じく漫画作品であった『タイガーマスク』から誕生し、大ブームとなった同名のプロレスラー・タイガーマスクに倣って、キン肉マンも実際のプロレスラーとして登場させる予定があった。候補として平田淳嗣と高杉正彦の名が挙がったが[注 11]、諸事情により中止となり、代わりにスーパー・ストロング・マシーンが誕生した。その他にも、プロレスラーの大仁田厚がFMW在籍時に、キン肉マンのマスクを被って漫画の世界観を再現したプロレスを行う予定であったが、これも都合により中止になった。
作中に出てくる「キン肉バスター」や「パロ・スペシャル」「キャメルクラッチ」などのプロレス技を真似する子供が続出したため、危険であるとPTAが問題視したこともある。後述のように『キン肉マン』オリジナルの技を実際に試合で使用するプロレスラーも多く、モハメド・ヨネが使用する「キン肉バスター」や柴田勝頼の「パロ・スペシャル」は作者公認となっている。なお、ウォーズマンの「パロ・スペシャル」は実在の技とは掛け方が前後逆になっていることから、実在のものと区別するために、「ウォーズマン式」と称している。
主にお笑い芸人や格闘家、漫画家に多く、『キン肉マン』に関連したネタを披露したり、作中の技を再現したりすることもある。
2008年に連載開始から29(ニク)周年を迎えたため、キン肉マンの日(29日の金曜日)制定やDVD-BOX発売など、様々な企画が行われた。
『キン肉マン』生誕29周年に因み、「29日が金曜日となる日(金29→キン肉)」を「キン肉マンの日」と集英社が制定し、日本記念日協会に認定された[219][20]。「キン肉マンの日」は年に1回または2回あるが、月曜日の2月29日が入る年(例:2016年)のみは年に3回ある。
2009年5月29日、JCB HALLで各団体所属レスラーと超人たちがタッグを組む「キン肉マニア2009」が開催された。動員観客数2900人。
『キン肉マン』には「アシュラマン」など、奈良ゆかりの超人キャラクターが登場することから「タッグを組んで奈良をPRしたい」と県が嶋田に打診し、2015年11月14日に奈良市のなら100年会館において、「県大芸術祭」の一環として『キン肉マン』と奈良県のコラボレーションを実施。全国から公募した奈良ゆかりの新超人200体の作品から「ナラヅケマン」が選ばれた[227]。
2019年に『キン肉マン』連載40周年を記念して、以下の様々な企画が行われた(キン肉マン酒場は2018年12月スタート)。また、2019年11月29日発売の『キン肉マンジャンプ Vol.3』のアンケートはがき内での質問「キン肉マン40周年企画で一番面白かったものを選んでください」をもとに『週プレNEWS』内でランキングが発表され、第1位には『学研の図鑑 キン肉マン「超人」』が選ばれた[228]。