ギルガメッシュ | |
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ジャンル | SFダーク・ファンタジー |
漫画 | |
作者 | 石ノ森章太郎 |
出版社 | 少年画報社 |
掲載誌 | 少年キング |
レーベル | ヒット・コミックス |
発表号 | 1976年32号 - 1977年42号 |
話数 | 全22話 |
アニメ | |
原作 | 石ノ森章太郎 |
監督 | むらた雅彦 |
シリーズ構成 | 薩川昭夫 |
キャラクターデザイン | 奥瀬サキ 佐藤雅将(アニメーション) |
メカニックデザイン | 竹谷隆之(クリーチャー・メカニック)、 東出太(アニメーションクリーチャー) |
音楽 | 和田薫 |
アニメーション制作 | ジャパンヴィステック、グループ・タック |
製作 | 関西テレビ、ジャパンヴィステック |
放送局 | フジテレビ系列 |
放送期間 | 2003年10月 - 2004年3月 |
話数 | 全26話 |
テンプレート - ノート |
『ギルガメッシュ』 (Gilgamesh) は、「少年キング」に連載された石ノ森章太郎の漫画、およびそれを原作としたテレビアニメ。
1976年(昭和51年)「少年キング」第32号から1977年(昭和52年)第42号まで連載。タイトルの由来にもなったギルガメシュ叙事詩に構想を得たSF漫画である。
数千年前、地球に飛来した宇宙人が人類を支配し、文明を与え地球人から神と崇められた。その後、別の宇宙人種族、悪魔族が地球を襲い、もといた宇宙人は敗れてわずかに生き残った子孫は隠れ、一方悪魔族は地球を支配し、人類を奴隷とした。
197X年、円竜也とその姉・紀代子はおじの研究所に呼び出される。そこにはクローン技術により作り出された10人の擬瑠亀主(ギルガメッシュ)がいた。彼らは悪魔族の一味である円盤族(UFO族)に科学技術で対抗するべく、研究に研究を重ねていた。
研究所の場所を知った円盤族らは研究所を襲い、竜也やギルガメッシュを殺そうとするが、竜也はその祖父にあたる円鬼堂(エンキドゥ)に救われる。鬼堂は円竜也ら円家と、ギルガメッシュたちは同じ祖先、宇宙人である事実を打ち明ける。円竜也ら超能力を使える者達とギルガメッシュたちは一致団結して円盤族に対抗していく。
本作を原作とし姉弟愛や遺伝子技術、テーマ性において共通の部分も持っているものの、内容は大きく異なっている。これはシリーズ構成の薩川昭夫が石ノ森章太郎のエッセンスを汲み取り、作品の構成に反映させたためである。タイトルにも、石ノ森作品へのオマージュとでも呼ぶべきエッセンスが鏤められている。
2003年10月から2004年3月まで、関西テレビ(KTV)制作でフジテレビ系列局全局で放送された(詳細は後述)。 また、KTVとしては1973年の『ゼロテスター』以来29年ぶりの自社制作アニメである。テレビ東京系以外で放送された深夜アニメで、全ての系列局で放送されたのは、日本テレビ系ほか(NNN加盟局)で2000年10月から1年間放送された「デジタル所さん」以来2例目だが、30分番組としてはこの作品が最初だった。フジテレビ系列放送の深夜アニメで全ての系列局で放送された作品は2021年の『鬼滅の刃 無限列車編』の開始まで唯一の存在であった。
十数年前の10月10日、遺跡調査施設「ヘヴンズゲイト」で大爆発が起きた。後に「XX (ツインエックス)」と名づけられた史上最悪の事件の日以来、空は「シェルタリングスカイ」と呼ばれる、鏡に覆われたような空になってしまった。そこから発生する磁気異常は、地上のコンピュータをはじめとするありとあらゆる電子回路をことごとく使用不能にした。
その混乱の結果、ネットワークに依存した社会は壊滅し、戦争や紛争を誘発、飢餓によって世界の人口を大きく減らす事になった。生き残った人々は、多くの科学技術を失い、一世紀前の生活を余儀なくされる。
そんな時代を生きる2人の主人公、円紀世子・竜也姉弟は、XX の首謀者エンキドゥとされる父親、円輝道とアルコールにおぼれて多額の借金を残したまま死んでいった母親のために、XX以降世間から恨まれ、迫害を受け、逃げるような生活を行っていた。
ある日、借金取りから逃げている途中に突然の雨に降られ、偶然通りかかった古びた洋館で雨宿りをすることにした。その洋館には3人の先客「ギルガメッシュ」がいた。彼らと関わったことで、2人は世界の命運をかけた戦いへと巻き込まれていく。
円紀世子と竜也姉弟の借金を肩代わりしてくれたのは、伯爵夫人(影山紘子)という謎の女性だった。彼女は、ORGA(オルガ)という3人の少年少女たちを使役して、テロリストであるギルガメッシュと戦っていた。そして彼女の住まうホテル「プロヴィデンス」へと招き円姉弟の後見人として一緒に生活をする事に。
やがて、ギルガメッシュとの戦いやORGA達とのトレーニングを繰り返すうちに超能力「デュナミス」を覚醒させた円竜也は、ORGAの一員になる。一方で姉の紀世子は、伯爵夫人がかつて父・円輝道の知人だった事を知り、また竜也を見る彼女の視線に熱いものを感じて反感を抱く。 竜也がホテルでの生活に順応していく一方で、その境遇に疑問を持ち、ひとり取り残された紀世子は夫人の館を飛び出す。
紀世子は、竜也には内緒で水商売をして暮らしていたが、やがて偶然に傷ついたギルガメッシュのノウェムと出会う。中盤以降、人類が青い空を取り戻そうとする作戦(オクトーバー・プロジェクト)や、風祭隼人の登場で、円竜也、ORGAらの出生に関わる秘密等物語の謎が次々と解き明かされていく。
最後は、この種のアニメにありがちな凄惨ともいえる終焉となる。しかし、それに至る物語や、他人を傷つけるばかりの抑揚のない会話、音叉の音やピアノ、独特の挿入曲(「Shall we gather at the river」を始め、クラシック:「メリー・ウィドウ」、「皇帝」など)を用いた特異なアニメである。また配色も、1970年代のアニメを意識した灰色系が多用されている。前半に多い雨の場面も、登場人物たちの孤独感を強烈に浮き彫りにした。
全10体で構成されている。各々の名前の由来はラテン語やイタリア語、ギリシア語による数字の呼び方に因む。
ORGA、ギルガメッシュらが用いる超能力を作中ではデュナミスと表現されている。これはギリシア語で「可能性」を意味するものとされる。ここではその能力の種類を示す。
サブタイトルは日本語 / 原作の順。
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
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1 | 前奏曲 / les preludes | 薩川昭夫 | むらた雅彦 | 佐藤雅将 | |
2 | 伯爵夫人 / Grafin werdenberg | 葛谷直行 むらた雅彦 |
波間咲良 | 森野珠子 | |
3 | 小さき神の作りし子ら / children of a lesser god | 広嶋秀樹 いとうせいな |
広嶋秀樹 | 飯飼一幸 | |
4 | ホテルプロヴィデンス / hotel providence | 西村大樹、むらた雅彦 いとうせいな |
榎本学 | 佐藤祐司 | |
5 | 力 / dynamis | 大西信介 | 東海林真一 | 七条寺貴 | 高乗陽子 |
6 | シェルタリング スカイ / the sheltering sky | たかばやしひさや | 岡野幸男 | 原田峰文 | |
7 | 不協和音 / dissonance | 薩川昭夫 | ところともかず | 吉川浩司 | 小林利充 |
8 | さよならの冬 / adieu l'hiver | たかばやしひさや むらた雅彦 |
清水明 | 徳田悦朗、若山佳治、寺沢伸介 | |
9 | セツルメントにて / in the core settlement | 村井さだゆき | 江上潔 | 横田和善 | 飯飼一幸、南伸一郎 |
10 | 聖なるテロリズム / saint terrorism | 岡野幸男 | 原田峰文 | ||
11 | ツインエックスを遠く離れて / far from XX | 小林靖子 | 七条寺貴 | 高乗陽子 | |
12 | メリーウィドウ 〜陽気な未亡人〜 / die lustige witwe | 薩川昭夫 | 深井蒼 | 清水明 | 寺沢伸介 |
13 | 柘榴 / pomegranate | 小川浩司 | 吉川浩司 | 小林利充 | |
14 | オクトーバー プロジェクト / october project | 村井さだゆき | たかばやしひさや | 岡野幸男 | 原田峰文 |
15 | ザ・ゴキブリ / la blattaria | 高田耕一 | 三宅雄一郎 | 高谷浩利、清水恵子、谷口守泰 | |
16 | “誰も寝てはならぬ” / nessun dorma | 薩川昭夫、砂山蔵澄 石田真弓 |
むらた雅彦 | 神崎ユウジ | 為家尽人 |
17 | ピアノ / hammerklavier | 石田真弓 | 七条寺貴 | 高乗陽子 | |
18 | 青の領域 / blue zone | 砂山蔵澄 | ところともかず | 加藤顕 | 原田峰文・寺沢伸介(レイアウト) 徳田悦朗・若山佳治(原画) |
19 | オルガ・シューピアリア / orga-superior | 加藤洋人 | 吉川浩司 | 小林利充、谷口守泰 | |
20 | 涙 / tear | 石田真弓 | むらた雅彦 | 橋本敬一 | 原田峰文・土橋昭人・水川弘理(レイアウト) 徳田悦朗・若山佳治(原画) |
21 | 神の子宮 / delphys | 高田耕一 | 三宅雄一郎 | 高谷浩利 | |
22 | 天国の門 / heaven's gate | むらた雅彦 | 神崎ユウジ | 為家尽人 | |
23 | 犠牲 / sacrifice | 七条寺貴 | 高乗陽子 | ||
24 | 浄化の大洪水 / cleansing flood | 砂山蔵澄 | 中村多朗 むらた雅彦 |
加藤顕 | 原田峰文・寺沢伸介(レイアウト) 徳田悦朗・若山佳治(原画) |
25 | 家族の肖像 / conversation piece | 薩川昭夫、砂山蔵澄 石田真弓 |
七条寺貴 | 吉川浩司 | 小林利充、谷口守泰 |
26 | ギルガメッシュないと 〜いんちきゲームの夜〜 / gil games night | 村井さだゆき | ところともかず むらた雅彦 |
むらた雅彦 | 佐藤雅将 |
放送体制 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域 [2] | 備考 |
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制作局 | 火曜 0:35 - 1:05 | 関西テレビ | 近畿広域圏 | |
遅れネット | 金曜 1:55 - 2:25 | 北海道文化放送 | 北海道 | |
木曜 1:28 - 1:58 | 岩手めんこいテレビ | 岩手県 | ||
木曜 1:03 - 1:33 | 仙台放送 | 宮城県 | ||
日曜 1:45 - 2:15 | 秋田テレビ | 秋田県 | ||
金曜 1:50 - 2:20 | さくらんぼテレビ | 山形県 | ||
木曜 1:05 - 1:35 | 福島テレビ | 福島県 | ||
日曜 4:13 - 4:43 | フジテレビジョン | 関東広域圏 | ||
火曜 1:58 - 2:28 | 新潟総合テレビ | 新潟県 | 現・NST新潟総合テレビ | |
日曜 2:30 - 3:00 | 富山テレビ | 富山県 | ||
月曜 2:00 - 2:30 | 石川テレビ | 石川県 | ||
金曜 1:35 - 2:05 | 福井テレビ | 福井県 | ||
水曜 2:10 - 2:40 | 長野放送 | 長野県 | ||
木曜 2:30 - 3:00 | テレビ静岡 | 静岡県 | ||
土曜 2:50 - 3:20 | 東海テレビ | 中京広域圏 | ||
火曜 1:05 - 1:35 | 山陰中央テレビ | 島根県・鳥取県 | ||
木曜 1:20 - 1:50 | 岡山放送 | 岡山県・香川県 | ||
金曜 1:35 - 2:05 | テレビ新広島 | 広島県 | ||
水曜 1:05 - 1:35 | 愛媛放送 | 愛媛県 | 現・テレビ愛媛 | |
土曜 1:40 - 2:10 | 高知さんさんテレビ | 高知県 | ||
水曜 2:15 - 2:45 | テレビ西日本 | 福岡県 | ||
日曜 1:15 - 1:45 | サガテレビ | 佐賀県 | ||
(非記載) | テレビ長崎 | 長崎県 | ||
土曜 2:10 - 2:40 | テレビ熊本 | 熊本県 | ||
水曜 2:23 - 2:53 | テレビ大分 | 大分県 | 日本テレビ系列とのクロスネット。 | |
(非記載) | テレビ宮崎 | 宮崎県 | 日本テレビ系列・テレビ朝日系列とのクロスネット。 | |
鹿児島テレビ | 鹿児島県 | |||
沖縄テレビ | 沖縄県 |
2004年11月8日 0:40分よりBSフジ(BSデジタル放送)にて、後にCS放送アニマックスで放送された。