クヒオ大佐 | |
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監督 | 吉田大八 |
脚本 |
香川まさひと 吉田大八 |
原作 |
吉田和正 『結婚詐欺師 クヒオ大佐』 |
製作 |
柿本秀二 春名慶 吉田博昭 松崎澄夫 永田勝治 山崎浩一 石橋健司 豊島雅郎 |
出演者 |
堺雅人 松雪泰子 満島ひかり 中村優子 新井浩文 児嶋一哉 安藤サクラ 内野聖陽 |
音楽 | 近藤達郎 |
主題歌 |
クレイジーケンバンド 「VIVA女性」 |
撮影 | 阿藤正一 |
編集 | 岡田久美 |
製作会社 | 『クヒオ大佐』製作委員会 |
配給 | ショウゲート |
公開 | 2009年10月10日 |
上映時間 | 112分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『クヒオ大佐』(クヒオたいさ)は、2009年10月に公開された堺雅人主演の日本映画。第50回日本映画監督協会新人賞最終候補作品。
1970年代から90年代にかけて、「アメリカ空軍パイロットでカメハメハ大王やエリザベス女王の親類」と名乗り結婚話を交際女性に持ちかけ、約1億円を騙し取った実在の結婚詐欺師で自称を「ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐」と名乗った日本人[1]を描く。原作は吉田和正の『結婚詐欺師 クヒオ大佐』(新風舎文庫、また映画公開に合わせ幻冬舎アウトロー文庫から大幅改訂された『クヒオ大佐』が発売)。
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
1990年代初頭、クヒオ(堺雅人)は、自分はアメリカ軍特殊部隊のパイロットで、エリザベス女王とも血縁関係にあたるなどと吹聴し、次々と女性たちをだましていた。だが、実際のクヒオは純粋な日本人で、華麗な経歴もすべて自ら作り出したものだった。弁当店を営むしのぶ(松雪泰子)もクヒオの立派な軍服姿にころりとだまされ、懸命に尽くす。
主人公のモデルとなった「クヒオ大佐」を名乗る男性は、第二次世界大戦中に北海道網走市に生まれ、中学校卒業後に地元の職業訓練学校へ入学。 卒業後上京した日本人で、元自衛官である[1]。
顔立ちが白人に似ていたこともあり(鼻が高いのは整形手術によるものとも言われる)、いつからか髪を金髪に脱色し軍服のレプリカを身にまとい、片言の日本語を使う偽軍人を装うようになった(劇中では主演の堺雅人は特殊メイクで鼻が高くなっているが、髪は脱色していない)。
1970年代から20年以上に渡って詐欺行為を働いており、最後に逮捕されたのは1999年であった[2]。
その「ニセ」プロフィールは次の通り。
そしてターゲットとなる女性には、米軍士官のIDカード(偽造)を見せてこう持ちかけたという。
その一方で、次のような矛盾点も見られたという。
こうしてクヒオは女性を巧みに口説き、結婚費用を騙し取った後に「また最前線に赴かなくてはいけなくなった。仮に私が戦死してもキミには軍から莫大な額の功労金が支給される」と言い残して姿を消し、相手はここでようやく詐欺だったと気づく。
しかし「クヒオ大佐」は結局逮捕され、その手口などはワイドショーなどで報じられた。刑期を終え出所した後もやはり同様の手口で女性から結婚費用を騙し取るなどし、その被害総額は約1億円と言われている。[要出典]
TBSテレビ『爆報! THE フライデー』が2016年5月13日放送回で、同一人物と思われる男性が今でも都内に出没していると報じた。結婚詐欺のほか、お笑いトリオななめ45°の土谷隼人も2012年ごろに「アメリカの大使館で運転手をやらないか?」ともちかけられたという。番組では本人と思われる男性に接触(顔はモザイク処理)したが「関係ない」と言うばかりで話を聞くことはできなかった。