クボガイ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Tegula rugata (Gould, 1861)[3] | ||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
Chlorostoma lischkei | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
クボガイ(久保貝) | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Silver-mouthed Monodont |
クボガイ(久保貝[4]、学名:Tegula rugata, 旧学名:Chlorostoma lischkei) は、古腹足亜綱 Vetigastropodaに属する巻貝の一種で、ヘソアキクボガイやクマノコガイとともに日本の磯で普通に見られる貝である[5][6]。ニシキウズ科 Trochidae のクボガイ亜科に分類されていたが[2]、その後の分子を用いた分類などにより独立したクボガイ科 Tegulidae に分けられるようになり[7]、さらに2021年発表の研究ではリュウテン科に含め、その中のクボガイ亜科 Tegura属として分類することが妥当であることが示されている[1]。
主に底生珪藻類を食べて生きる。北海道南西部での観察によると、冬季には潮間帯から潮間帯下部へ移動して大型藻類の幼胞子体などの摂食量が増加する。繁殖期は主に8月から9月にかけてで、交尾はせずに放精・放卵を行う[9]。
北海道南部以南の日本各地から朝鮮半島、中国南部にかけての潮間帯の岩礫地[6]。
江戸時代後期の武蔵石壽著『目八譜』に「久保介」として紹介されている[4]。海の幸として「磯もの」や「磯玉」と呼ばれ、「シッタカ」とともに海辺の居酒屋や宿などで、ゆでたものが出ることがある。身は小さいが、はらわたは磯の風味があり、足には甘みがあって美味[10]。