クマヤナギ属 | |||||||||||||||||||||||||||
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Berchemia Necker ex DC. (1825)[1][2][3] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
クマヤナギ属[2][3][4] | |||||||||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||||||||
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クマヤナギ属(クマヤナギぞく、学名:Berchemia Necker ex DC. (1825))は、クロウメモドキ科の属の一つ[1][2][3][4]。
落葉もしくは常緑の直立する低木から小高木、またはつる植物。枝は黄緑色で平滑、刺はなく、短枝がある。葉は単葉で、多くは互生し、縁は全縁、葉脈は羽状脈で、4-18条の側脈が強い平行脈となって葉縁まで達する。托葉は小型で合着し、多くは宿存し、基部は枝に沿着する。花序は円錐状の複総状花序、または総状花序になり、葉腋に少数の花がつくだけのものもある。花は両性で5数からなり、小型で黄緑色、花柄がある。萼筒(花托)は円板状、杯状または半球状。萼裂片は三角状で直立し、まれに線形になる。花弁は小さく倒卵形で内側に巻き、基部は短い爪になって萼筒の縁につく。雄蕊は5個あり、花弁と対生する。子房は上位で、2室あり、各室に胚珠が1個あり、花柱は短く、柱頭は単一か2分岐する。果実は円柱状長楕円形または倒卵状楕円形の核果で、黄色から紅色になり、さらに熟すと紫黒色になる。果実中にきわめて硬い1個の核があり、中に2室あり、各室に種子が1個ある[2][3][4]。
世界に約20種ある[3]。東アジア、南アジア、ヒマラヤの温帯、熱帯地域が主要な分布地になっており、中国大陸に多くの種が分布する。北アメリカ、ニューカレドニアにもそれぞれ1種ある[3]。
属名 Berchemia は、17世紀のフランスの植物学者 Jacon Pierre Berthoud van Berchem への献名である[5]。