クライド・オーティス

クライド・オーティス
Clyde Otis
生誕 1924年9月11日
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ミシシッピ州プレンティス
死没 2008年1月8日(2008-01-08)(83歳没)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ニュージャージー州イングルウッド
職業 ソングライター
音楽プロデューサー
共同作業者 ブルック・ベントンダイナ・ワシントンサラ・ヴォーンナタリー・コール

クライド・オーティス(Clyde Otis、1924年9月11日2008年1月8日)は、ミシシッピ州ジェファーソンデイビス郡プレンティス英語版生まれの、アメリカ合衆国ソングライター音楽プロデューサーで、特に歌手ブルック・ベントン英語版と組んだ作品で知られており、アフリカ系アメリカ人では初めて、大手のレコード会社A&R担当役員となった[1]

音楽著作権管理団体(厳密にはPerformance rights organisation (PRO))Broadcast Music, Inc. (BMI) によれば、オーティスが作者、ないし共作者に名を連ねている曲は800曲近くあるという[1]

初期の経歴

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第二次世界大戦中、アメリカ海兵隊で兵役に就いていたオーティスは、戦後にニューヨークへ移り住み、かつて海兵隊で同僚だったボビー・トゥループ英語版が「ルート66」などの作者として有名になっていったことに示唆を受け、自分でも曲を書き始めた。オーティスの最初の成功は、ナット・キング・コールが取り上げた「That's All There Is to That」で、この曲は1956年に『ビルボード』誌のトップ20入りを果たした。

A&R 担当役員

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1958年マーキュリー・レコードA&Rディレクターとして入社したオーティスは[1]ブルック・ベントンのために曲を書き、制作もしはじめた。この共同作業から、「It's Just a Matter of Time」、「Endlessly」、「So Many Ways」、「Kiddio」、さらにノヴェルティ・ソングThe Boll Weevil Song」などが生まれた。

オーティスはベントンとダイナ・ワシントンのデュエット曲も多数制作して「Baby (You've Got What It Takes)」、「 A Rockin' Good Way (To Mess Around and Fall in Love)」などを送り出し、ワシントンのソロ曲でも、最も有名な定番曲である「What a Difference a Day Makes」や「This Bitter Earth」を制作した。

オーティスは、このほかにも、サラ・ヴォーンBroken-Hearted Melody」、ティミー・ユーロ英語版「Hurt」、ザ・ダイアモンズ、「The Stroll」などを手がけ、共作者に名を連ねた。1962年には、マーキュリーが出した51曲のチャート・ヒット曲のうち、33曲がオーティスが手がけたものであった[2]

クライド・オーティス・ミュージック・グループ

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マーキュラーを離れた後、オーティスは短期間リバティ・レコード英語版で働いたが、やがて自身の音楽出版社クライド・オーティス・ミュージック・グループ (the Clyde Otis Music Group) を立ち上げ、テネシー州ナッシュビルヘ移って、独立した音楽プロデューサーとして活動するようになり、カントリー歌手のチャーリー・リッチ英語版ソニー・ジェイムス英語版のセッションの制作にあたった。オーティスが書いた楽曲は、エルヴィス・プレスリーアレサ・フランクリンジョニー・マティスパティ・ペイジによっても取り上げられた。1970年代後半には、再びブルック・ベントンと組んで、いろいろなレーベルからアルバムを出した。

受賞

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1994年第36回グラミー賞では、ナタリー・コールのアルバム『Take a Look』が最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム賞英語版を獲得したが[3]、これはオーティスが制作したアルバムであった。2000年、オーティスは、リズム・アンド・ブルース財団英語版からパイオニア賞を贈られた。

私生活

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オーティスは、ニュージャージー州イングルウッド英語版に、40年以上住み、当地で2008年1月8日に没した。後には、妻ルアデス (Lourdes) とふたりの息子イシドロ (Isidro) とクライド2世 (Clyde II)、娘アナルザ (AnaIza) と、5人の孫が遺された[1]

脚注

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  1. ^ a b c d Obituary from The New York Times
  2. ^ Clyde Otis biography "Founder Clyde Otis", Accessed May 6, 2011
  3. ^ Jaeger, Barbara. "REBUILDING A FOUNDATION" アーカイブ 2011年5月16日 - ウェイバックマシン, The Record, May 22, 1994. Accessed October 20, 2007. "Veteran songwriter, record producer, and music publisher Clyde Otis of Englewood, whose song "Take a Look" won a Grammy this year for best jazz vocal performance by Natalie Cole, has announced the reactivation of the Take a Look Foundation."

外部リンク

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