『クリックルウッド・グリーン』 | ||||
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テン・イヤーズ・アフター の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | オリンピック・スタジオ | |||
ジャンル | ブルースロック、ハードロック | |||
時間 | ||||
レーベル | デラム・レコード | |||
プロデュース | テン・イヤーズ・アフター | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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テン・イヤーズ・アフター アルバム 年表 | ||||
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『クリックルウッド・グリーン』(Cricklewood Green)は、イングランドのロック・バンド、テン・イヤーズ・アフターが1970年に発表した4作目のスタジオ・アルバム。
アルバム・タイトルは、バンドのクルーの一人がロンドンのクリックルウッド在住で、園芸に熱中していたことに由来している[4]。収録曲「ワーキング・オン・ザ・ロード」のレコーディング中には、誰かがテープレコーダーに寄りかかってしまったため回転数の不具合が生じ、ミキシングの際に問題が発覚したが、最終的には修正も再録音もされず、そのまま収録された[4]。
「ラヴ・ライク・ア・マン」は、本作では7分を超える長さだったが、シングル・カットされた際にはギター・ソロを削り3分程度に編集された[4]。ただし、バンド側はこの編集に反対していたため、妥協案として、シングルB面にはフィルモア・イースト公演で録音された同曲のライヴ・ヴァージョンが全編収録され、A面は45回転・B面は33回転という変則的な仕様となった[4]。
母国イギリスでは全英アルバムチャートで27週トップ100入りし、最高4位を記録した[1]。また、本作からシングル・カットされた「ラヴ・ライク・ア・マン」は全英シングルチャートで10位に達し、バンドにとって唯一の全英トップ100シングルとなった[1]。アメリカでは1970年5月16日付のBillboard 200において14位を記録し[2]、「ラヴ・ライク・ア・マン」はBillboard Hot 100で98位に達した[5]。
Jim Newsomはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「テン・イヤーズ・アフターの録音の中でも最良の例」と評している[6]。また、ロバート・クリストガウは本作にBマイナスを付け「レオ・ライオンのベースは鋭敏で、リック・リーのドラムスは堅実だが、この音楽の核となっているのは、明らかにアルヴィン・リーの、スピードと牽引力のある音色が同居したギターである」と評している[7]。
全曲ともアルヴィン・リー作。