クルト・ヘルマン(Curt Herrmann、1854年2月1日 - 1929年9月13日)はドイツの画家、美術収集家である。ドイツの「印象派」の画家で、フランスなどで流行した「新印象派」のスタイルの作品も描いた。
ザクセン=アンハルト州のメルゼベルクで実業家の家に生まれた。弟に考古学者のパウル・ヘルマン(Paul Herrmann: 1859-1935)がいる。1870年に家族とベルリンに移った。1873年に、かつてマックス・リーバーマンやハンス・フォン・マレースが学んだカール・シュテフェックのスタジオで学んだ。ミュンヘンに移りヴィルヘルム・リンデンシュミットに頼んで、ミュンヘン美術院で非公式の学生として1885年まで学んだ後[1]、肖像画家として働いた。
1893年にベルリンに移り、女性のための絵画教室を開き、中断しながらも1903年まで続けた。フィリップ・フランク(Philipp Franck)やドーラ・ヒッツ(Dora Hitz)といった画家と友人になり、生徒になった女性と1897年に結婚した。ベルリンで画家、コレクターとしての地位を築き、「ベルリン分離派」が発足した時に設立メンバーとなり、理事になった[2]。
結婚して新婚旅行で1897年にパリとブリュッセルを訪れ、ベルギーの芸術家、アンリ・ヴァン・デ・ヴェルデと知り合い、友人になった。ヴァン・デ・ヴェルデを通して、「新印象派」の活動や、代表的な画家、ポール・シニャックやアンリ=エドモン・クロス、マクシミリアン・リュスと知り会い、彼らの作品を購入した。ヴァン・デ・ヴェルデはベルリンのヘルマンの住居の内装を手掛けた。シニャックやテオ・ファン・レイセルベルヘ、モーリス・ドニらとの交友から、ヘルマンはフランスを中心に広がった「新印象派」の動きをドイツに紹介する役割を担うことになった。1902年に画廊のオーナーに勧めて、ドイツで初めての「新印象派」の画家たちの展覧会が開かれた。1906年の「ベルリン分離派」の展覧会において、フランスのモダンアートの特別展示を企画した。友人のパウル・バウムとともに「新印象派」のスタイルの作品も描いた。
1914年に「ベルリン分離派」が分裂した時、「自由分離派」(Freie Secession)を設立した。
1920年代に鬱病になり、1923年頃に絵を描くのを止めた。
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「赤い服の女」(1893)
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「ボートの中の少女」(1897/98)
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「プレッツフェルトの道」(1901)
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(1903)
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「プレッツフェルト近くの風景」(1906/07)
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(1911)
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自画像 (1919)
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「雉のいる静物画」(1923)
- ^ matrikel.adbk.de Matrikelbuch der Akademie
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kuenstlerbund.de: Ordentliche Mitglieder des Deutschen Künstlerbundes seit der Gründung 1903 / Herrmann, Curt (Memento des Originals vom 13. Oktober 2015 im Internet Archive) i Info: Der Archivlink wurde automatisch eingesetzt und noch nicht geprüft. Bitte prüfe Original- und Archivlink gemäß Anleitung und entferne dann diesen Hinweis. (abgerufen am 24. August 2015
- Curt Herrmann (1854–1929). Gemälde, Pastelle, Aquarelle. Kat. Ausst. Städtische Sammlungen Schweinfurt / Marburger Universitätsmuseum für Kunst und Kulturgeschichte (Schweinfurter Museumsschriften Bd. 103). Schweinfurt 2001, ISBN 3-927083-86-0.
- Thomas Föhl: Curt Herrmann. ein Künstlerleben 1854–1929. Ostfildern-Ruit 1996, ISBN 3-7757-0620-8.
- Curt Herrmann. 1854–1929. Verzeichnis sämtlicher Werke Curt Herrmanns im Besitz der Staatlichen und Städtischen Kunstsammlungen Kassel, Neue Galerie und Graphische Sammlung. Kat. Ausst. Neue Galerie (Kassel) bearb. von Claudia Tutsch. Kassel 1991
- Curt Herrmann. 1854–1929. Ein Maler der Moderne in Berlin. Kat. Ausst. Berlin-Museum, hrsg. von Rolf Bothe. Berlin 1989, ISBN 3-922912-24-9.
- Curt Herrmann. 1854–1929. Kat. Ausst. Städtische Kunstsammlungen Kassel, bearbeitet von Erich Herzog und Walter Kramm. Kassel 1971.
- Gedächtnisausstellung aus Anlass des 100. Geburtstages. Curt Herrmann. 1854–1929. Gemälde, Aquarelle, Graphik. Kat. Ausst. Kunstamt Charlottenburg. Berlin 1955.
- Bernd Ehrhardt: Der Maler Curt Herrmann in Wulkow – ein Gutshaus und seine Geschichte. Kreiskalender Oder-Spree, S. 35–41, Beeskow 2015.