グアニル酸シクラーゼ(グアニルさんシクラーゼ、英: guanylate cyclase、EC 4.6.1.2、グアニリルシクラーゼとも)はGTPを3',5'-環状GMP(cGMP)とピロリン酸への変換を触媒する酵素、リアーゼである。cGMPはセカンドメッセンジャーと呼ばれ、シグナル伝達の重要な分子である。
この酵素はグアノシン三リン酸(GTP)を3',5'-環状GMP(cGMP)とピロリン酸への変換を触媒する。
膜結合型(タイプ1)と可溶性型(タイプ2)がある。
膜結合性グアニル酸シクラーゼは膜を1回貫通するタンパク質で、ANP受容体としてはたらく(一方、アデニル酸シクラーゼは膜を12回貫通するタンパク質である)。
可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)は一酸化窒素(NO)の受容体である。
sGCは1個のαサブユニットと1個のβサブユニットからなるヘテロダイマーである。
NOはsGCの活性を400倍も増加させる。
cGMPはホスホジエステラーゼによって分解される。