『グラン・トゥーリスモ』 | ||||
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カーディガンズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | スウェーデン スコーネ県スクループ カントリー・ヘル | |||
ジャンル | ポップ・ロック、オルタナティヴ・ロック、インディー・ポップ、エレクトロニック・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
ストックホルム・レコード![]() | |||
プロデュース | トーレ・ヨハンソン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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カーディガンズ アルバム 年表 | ||||
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『グラン・トゥーリスモ』(Gran Turismo)は、スウェーデンのバンド、カーディガンズが1998年に発表した4作目のスタジオ・アルバム。日本で先行発売された[16]。
以前の作品と同様トーレ・ヨハンソンがプロデュースしたが、レコーディングはヨハンソンがマルメ郊外のスクループに新設したスタジオ、カントリー・ヘルで行われた[17]。ヨハンソンはそれまでアナログ録音を主体としていたが、本作では大部分のパートを直接ハードディスクに録音し、ギターやベースの一部、それにドラムスは2インチのアナログ・テープで録音した[17]。
バンドは本作で新しい方向性を模索しており、ピーター・スヴェンソンは「以前よりもシリアスなアルバム」、ベングド・ラガーバーグは「ドラムスやギターのループを取り入れて、以前のレトロなサウンドとは違うモダンな音になっている」と表現している[17]。また、ニーナ・パーションは1998年10月11日付の『インデペンデント』紙のインタビューにおいて「"Lovefool"だけで私達のことを知った人には、このアルバムは期待通りじゃないかもしれないわね」と語っている[18]。
本作発表に伴うワールド・ツアーの前、マグナス・スヴェニングソンがパニック発作のためバンドから脱退しようとするが、バンドはスヴェニングソンを休養させ、The Arkのラッセ・ユングベリをツアー・ベーシストに起用した[19]。
母国スウェーデンでは1998年10月29日付のアルバム・チャートで初登場1位となり、バンド初の1位獲得作品となる[4]。また、イギリスではカーディガンズ最大のヒット作となり、全英アルバムチャートで49週チャート圏内に入って自身最高の8位を記録した[6]。一方、アメリカのBillboard 200では151位に終わり、前スタジオ・アルバム『ファースト・バンド・オン・ザ・ムーン』(1996年)に続くトップ100入りは果たせなかった[15]。
Stephen Thomas Erlewineはオールミュージックにおいて5点満点中2.5点を付け「このグループの魅力的でメロディックなスタイルも多少は残っているが、従来のセンス・オブ・ユーモアやスタイルを取り払い、その代わり曖昧なエレクトロニカ風の実験や、柔和に歪んだギターを加えた」と評している[3]。
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