グリーゼ445 Gliese 445 | ||
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丸で囲んだ星が グリーゼ445 / AC+79 3888。出典: Caltech / Palomar[1]
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星座 | きりん座 | |
見かけの等級 (mv) | 10.8[2] | |
分類 | 赤色矮星[3] | |
位置 元期:J2000.0 | ||
赤経 (RA, α) | 11h 47m 41.3897s[4] | |
赤緯 (Dec, δ) | +78° 41′ 28.181″[4] | |
視線速度 (Rv) | -111.65 km/s[4] | |
固有運動 (μ) | 赤経: 747.891 ミリ秒/年[4] 赤緯: 480.450 ミリ秒/年[4] | |
年周視差 (π) | 191.39 ± 0.39ミリ秒[4] (誤差0.2%) | |
距離 | 17.04 ± 0.03 光年[注 1] (5.22 ± 0.01 パーセク[注 1]) | |
絶対等級 (MV) | 12.2[注 2] | |
物理的性質 | ||
半径 | 0.288 R☉[3] | |
質量 | 0.25 M☉[2] | |
自転速度 | 2.25 km/s[3] | |
スペクトル分類 | dM4[3] | |
表面温度 | 3,328 K[3] | |
金属量[Fe/H] | -0.30[2] | |
他のカタログでの名称 | ||
AC+79 3888, HIP 57544, LHS 2459, TYC 4553-192-1 | ||
■Template (■ノート ■解説) ■Project |
グリーゼ445(Gliese 445、GJ 445)は、きりん座の方角にある赤色矮星である。現在は、太陽系から約17光年の距離にあり、視等級は10.8である[4]。北回帰線より北の地域では、1晩中、1年中沈むことがないものの、暗いため肉眼では観測できない[5]。グリーゼ445は赤色矮星で、太陽と比べて小さく、質量は太陽の1/4程度しかない[2]。
太陽 | グリーゼ445 |
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太陽系を脱出したNASAの探査機ボイジャー1号は、およそ4万年以内にグリーゼ445に接近し、太陽からの距離よりもグリーゼ445までの距離の方が短くなる[1]。最接近時、ボイジャー1号はグリーゼ445から1.7光年以内を通過するとみられるが、その頃にはボイジャー1号は動作していないと考えられる[6]。最接近時の位置からでも、グリーゼ445の予想される明るさは、5.8等級と肉眼で見えるギリギリの明るさである[注 3]。
ボイジャー1号がゆっくりとグリーゼ445へ接近する航路をとっているのとはまた別に、グリーゼ445自身は、急速に太陽へ近づきつつある。およそ4万5000年後、グリーゼ445は太陽から3.44光年(1.054パーセク)まで接近すると予想されている[7]。ただし、この距離まで接近しても、グリーゼ445の明るさは7.3等級と予想され、肉眼で見える程には明るくならない[5]。