ケビン・ゴーズマン

ケビン・ゴーズマン
Kevin Gausman
トロント・ブルージェイズ #34
トロント・ブルージェイズ時代
(2022年5月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 コロラド州センテニアル
生年月日 (1991-01-06) 1991年1月6日(33歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト1巡目
初出場 2013年5月23日
年俸 $21,000,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ケビン・ジョン・ゴーズマンKevin John Gausman, 英語発音: /ˈkɛvɪn ˈgɔzmɪn/; 1991年1月6日 - )は、アメリカ合衆国コロラド州センテニアル出身のプロ野球選手投手)。右投右打。MLBトロント・ブルージェイズ所属。愛称はゴージーGausy[2]

経歴

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プロ入り前

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2010年MLBドラフト6巡目(全体202位)でロサンゼルス・ドジャースから指名されたが、この時は契約せず、ルイジアナ州立大学へ進学した。

プロ入りとオリオールズ時代

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ボルチモア・オリオールズ時代
(2017年5月19日)

2012年MLBドラフト1巡目(全体4位)でボルチモア・オリオールズから指名され、7月13日に432万ドルの契約金で契約した[3][4]。契約後、傘下のA-級アバディーン・アイアンバーズ英語版でプロデビューし、2試合に登板した。8月にA+級フレデリック・キーズ英語版へ昇格し、3試合に登板した。

2013年はAA級ボウイ・ベイソックスで開幕を迎えた。5月23日にメジャー初昇格を果たし[5]、同日のトロント・ブルージェイズ戦でメジャーデビュー。5回を投げ1本塁打を含む7安打、4失点、2四球と乱調し、初黒星を喫した[6]。6月14日にAAA級ノーフォーク・タイズへ降格し[7]、6月24日に再昇格した[8]。6月28日のニューヨーク・ヤンキース戦で3点ビハインドの3回二死から登板。4.1回を3安打無失点に抑え、メジャー初勝利を挙げた[9]。7月9日に再びAAA級ノーフォークへ降格し[10]、8月28日に再昇格した[11]。この年メジャーでは20試合(先発5試合)に登板して3勝5敗、防御率5.66、49奪三振を記録した。

2014年3月11日にオリオールズと1年契約に合意した[12]。この年は、ローテーションの一角として20試合に先発登板し、勝ち負けこそタイ(どちらも7)の勝率.500だったものの、防御率3.57にまとめ上げたほか、前年の倍増以上のイニングに投げながら、前年比-1本にまで被本塁打を減らすなど、大きく成長した。

2015年は、17試合の先発登板を含む25試合でマウンドに登ったが、防御率4.25、4勝7敗という成績で、前年からは数字を落とした。また、前年よりも少ない投球イニングだったが、被本塁打が7本から17本まで激増した。

2016年はフルシーズン先発ローテーションに入って投げ、初めて規定投球回に到達した。30試合に先発登板して9勝12敗、防御率3.61、179.2イニングで174奪三振と、負け越したものの安定した成績を残した。

2017年は初めて開幕投手を務めた。34試合に先発し自身初の二桁勝利となる11勝を挙げたが、防御率4.68、WHIP1.50と投球内容は今ひとつであった。

ブレーブス時代

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アトランタ・ブレーブス時代
(2018年9月30日)

2018年7月31日にエバン・フィリップスブレット・カンバーランド英語版ブルース・ジマーマンジーン・カルロス・エンカーナシオン及びインターナショナル・ボーナス・プール(海外選手契約金枠)250万ドルとのトレードで、ダレン・オデイと共にアトランタ・ブレーブスへ移籍した[13]

2019年5月3日のマイアミ・マーリンズ戦で、ホセ・ウレーニャに対して故意死球を狙った背中を通過する危険球を投じ、球審から即刻退場処分を受けた。 5日にMLBより6試合の出場停止と罰金の処分を受けたが異議申し立てをしている[14]

レッズ時代

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2019年8月5日にウェイバー公示を経てシンシナティ・レッズへ移籍した[15]。オフの12月2日にノンテンダーFAとなった[16]

ジャイアンツ時代

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2019年12月10日にサンフランシスコ・ジャイアンツと1年900万ドルの契約を結んだ[17]

2020年オフにFAとなったが、球団から提示された1890万ドルのクオリファイング・オファーを受諾して1年契約を延長した[18]

2021年4月1日のマリナーズとの開幕戦で開幕投手を務めた[19]。7月4日に選手間投票で自身初となるオールスターゲームに選出されたが、辞退している[20]。9月17日のブレーブス戦では同点の延長11回一死満塁の場面で代打で出場、サヨナラ犠飛を放った。オフの11月3日にFAとなった[21]。11月23日に自身初めてオールMLBチームのセカンドチーム先発投手の1人として選出された[22]

ブルージェイズ時代

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2021年11月30日にトロント・ブルージェイズと5年総額1億1000万ドルの契約を結んだ[23]

2022年は年間を通じローテを守って33試合に先発し、チーム内ではアレク・マノアに次ぐ12勝を記録した。オフの11月16日、ア・リーグのサイ・ヤング賞投票結果が発表となり第9位に選出された[24][25]

2023年6月27日の古巣ジャイアンツ戦にて通算1500奪三振を達成した[26]。7月2日にMLB選出で通算2度目となるオールスターゲームに選出されたが[27]、7月8日に辞退した[28]。このシーズンも年間を通じてローテを守り、昨年と同じく12勝を記録した。またリーグ最多奪三振のタイトルを獲得し、サイ・ヤング賞投票では3位になった[29]

選手としての特徴

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メジャーデビュー当初、将来的に先発ローテーションの軸を担う(エース候補)存在になると期待されるホープであると言われていた[30][31]

フォーシームが武器であり、最速101mph[32](約162.5km/h)を計測する。フォーシームの割合が高いが、他にスプリッタースライダーも投げ、スプリッターは高い三振奪取力を持つ[31]

詳細情報

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年度別投手成績

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W
H
I
P
2013 BAL 20 5 0 0 0 3 5 0 2 .375 201 47.2 51 8 13 2 0 49 4 0 30 30 5.66 1.34
2014 20 20 1 0 1 7 7 0 0 .500 476 113.1 111 7 38 0 1 88 9 0 48 45 3.57 1.31
2015 25 17 0 0 0 4 7 0 1 .364 470 112.1 109 17 29 1 2 103 7 0 56 53 4.25 1.23
2016 30 30 0 0 0 9 12 0 0 .429 757 179.2 183 28 47 1 5 174 8 0 76 72 3.61 1.28
2017 34 34 0 0 0 11 12 0 0 .478 816 186.2 208 29 71 0 5 179 8 1 99 97 4.68 1.49
2018 21 21 0 0 0 5 8 0 0 .385 534 124.0 139 21 32 0 5 104 6 0 62 61 4.43 1.38
ATL 10 10 0 0 0 5 3 0 0 .625 242 59.2 50 5 18 1 2 44 0 0 23 19 2.87 1.14
'18計 31 31 0 0 0 10 11 0 0 .476 776 183.2 189 26 50 1 7 148 6 0 85 80 3.92 1.30
2019 16 16 0 0 0 3 7 0 0 .300 360 80.0 92 12 27 2 4 85 2 0 60 55 6.19 1.49
CIN 15 1 0 0 0 0 2 0 2 .000 91 22.1 21 3 5 1 1 29 0 0 11 10 4.03 1.16
'19計 31 17 0 0 0 3 9 0 2 .250 451 102.1 113 15 32 3 5 114 2 0 71 65 5.72 1.42
2020 SF 12 10 0 0 0 3 3 0 0 .500 245 59.2 50 8 16 0 0 79 4 1 26 24 3.62 1.11
2021 33 33 0 0 0 14 6 0 0 .700 775 192.0 150 20 50 1 4 227 7 0 66 60 2.81 1.04
2022 TOR 31 31 0 0 0 12 10 0 0 .545 725 174.2 188 15 28 0 1 205 2 2 72 65 3.35 1.24
2023 31 31 0 0 0 12 9 0 0 .571 763 185.0 163 19 55 0 3 237 3 2 72 65 3.16 1.18
2024 31 31 2 1 0 14 11 0 0 .560 756 181.0 165 20 56 0 2 162 3 2 86 77 3.83 1.22
MLB:12年 329 290 3 1 1 102 102 0 5 .500 7211 1718.0 1680 212 485 9 35 1765 63 8 787 733 3.84 1.26
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績

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投手(P)












2013 BAL 20 4 8 0 1 1.000
2014 20 5 12 0 2 1.000
2015 25 5 13 1 0 .947
2016 30 5 14 2 1 .905
2017 34 10 16 1 2 .963
2018 21 4 19 0 1 1.000
ATL 10 1 6 1 0 .875
'18計 31 5 25 1 1 .968
2019 16 1 8 2 0 .818
CIN 15 5 2 1 0 .875
'19計 31 6 10 3 0 .842
2020 SF 12 3 2 0 1 1.000
2021 33 13 19 1 1 .970
2022 TOR 31 3 12 1 0 .938
2023 31 11 16 0 0 1.000
2024 31 7 9 1 0 .941
MLB 329 77 156 11 9 .955
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

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表彰

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記録

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背番号

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  • 37(2013年)
  • 39(2014年 - 2017年)
  • 34(2018年 - 同年7月30日、2020年 - )
  • 45(2018年8月4日 - 2019年8月4日)
  • 46(2019年8月8日 - 同年終了)

脚注

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  1. ^ Kevin Gausman Contract Details, Salaries, & Earnings” (English). Spotrac. 2022年10月7日閲覧。
  2. ^ Orioles Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年9月4日閲覧
  3. ^ Orioles agree to terms with first round draft pick Kevin Gausman”. MLB.com Orioles Press Release (July 13, 2012). February 25, 2014閲覧。
  4. ^ Brittany Ghiroli (July 13, 2012). “Orioles ink first-round Draft pick Gausman”. MLB.com. February 25, 2014閲覧。
  5. ^ Orioles select contract of RHP Kevin Gausman from Double-A Bowie”. MLB.com Orioles Press Release (May 23, 2013). February 25, 2014閲覧。
  6. ^ Scores for May 23, 2013” (May 23, 2013). February 25, 2014閲覧。
  7. ^ Orioles option RHP Kevin Gausman to Triple-A Norfolk”. MLB.com Orioles Press Release (June 14, 2013). February 25, 2014閲覧。
  8. ^ Orioles recall RHP Kevin Gausman from Triple-A Norfolk, option RHP Freddy Garcia to the Tides”. MLB.com Orioles Press Release (June 24, 2013). February 25, 2014閲覧。
  9. ^ Scores for Jun 28, 2013”. ESPN MLB (June 28, 2013). February 25, 2014閲覧。
  10. ^ Orioles option LHP Zach Britton and RHP Kevin Gausman to Triple-A Norfolk”. MLB.com Orioles Press Release (July 9, 2013). February 25, 2014閲覧。
  11. ^ Orioles recall RHP Kevin Gausman from Triple-A Norfolk; LHP Wei-Yin Chen optioned to Gulf Coast League Orioles”. MLB.com Orioles Press Release (August 28, 2013). February 25, 2014閲覧。
  12. ^ Orioles agree to terms with 19 players on one year contracts”. MLB.com Orioles Press Release (March 11, 2014). March 12, 2014閲覧。
  13. ^ Mark Bowman (2018年7月31日). “Gausman, O'Day acquired from Orioles” (英語). MLB.com. 2018年8月6日閲覧。
  14. ^ “報復”危険球のブ軍投手、5試合出場停止 抗議中で先発登板も5失点KO…”. full-count (2019年5月7日). 2019年5月7日閲覧。
  15. ^ https://www.talkingchop.com/2019/8/5/20755095/kevin-gausman-headed-to-cincinnati-reds-after-being-claimed-off-waivers-per-report-atlanta-braves
  16. ^ Mark Feinsand (2019年12月3日). “These players just joined the free-agent pool” (英語). MLB.com. 2019年12月11日閲覧。
  17. ^ Connor Byrne (2019年12月10日). “Giants Sign Kevin Gausman” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年12月11日閲覧。
  18. ^ Kevin Gausman Accepts Qualifying Offer” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月11日閲覧。
  19. ^ Maria Guardado (April 2, 2021). “Strikes elude SF relievers in walk-off loss” (英語). MLB.com. April 18, 2021閲覧。
  20. ^ Sarah Langs, Thomas Harrigan (July 11, 2021). “Your 2021 MLB All-Stars by position” (英語). MLB.com. July 13, 2021閲覧。
  21. ^ 160 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 3, 2021). November 5, 2021閲覧。
  22. ^ Anthony Castrovince (November 24, 2021). “The '21 All-MLB Team is here. And it's stacked” (英語). MLB.com. November 24, 2021閲覧。
  23. ^ Blue Jays land Gausman for 5 years” (英語). MLB.com. 2021年12月1日閲覧。
  24. ^ 全米野球記者協会(BBWAA)から5位票が1の計1ポイントを獲得。
  25. ^ Astros’ Justin Verlander wins his third AL Cy Young” (英語). BBWAA – Baseball Writers' Association of America (November 16, 2022). November 17, 2022閲覧。
  26. ^ No Support: Gausman strikes out 12 in losing effort as Giants blank Blue Jays” (英語). cbc.ca (2023年6月27日). 2023年6月28日閲覧。
  27. ^ Thomas Harrigan (July 2, 2023). “Breaking down the full 2023 All-Star Game rosters” (英語). MLB.com. July 3, 2023閲覧。
  28. ^ Theo DeRosa (July 8, 2023). “5 pitchers named as All-Star Game replacement players” (英語). MLB.com. July 9, 2023閲覧。
  29. ^ Yankees' Cole wins 2023 AL Cy Young, Blue Jays' Gausman finishes third”. sportsnet.ca (2023年11月15日). 2023年12月12日閲覧。
  30. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』廣済堂出版、2014年、72頁頁。ISBN 978-4-331-51809-0 
  31. ^ a b 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、33頁頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  32. ^ 2015年 トロント・ブルージェイズ戦で計測
  33. ^ All-MLB Team” (英語). MLB.com. November 27, 2021閲覧。

関連項目

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外部リンク

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