ケプラー4b Kepler-4b[1] | ||
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海王星(左)とケプラー4b(右)の大きさの比較
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星座 | りゅう座 | |
分類 | 太陽系外惑星 ホット・ネプチューン | |
発見 | ||
発見日 | 2010年1月4日[2] | |
発見者 | ケプラー宇宙望遠鏡 | |
発見方法 | トランジット法 | |
軌道要素と性質 | ||
軌道の種類 | 周回軌道 | |
軌道長半径 (a) | 0.0456 ± 0.0009 au[3] | |
離心率 (e) | 0.25 ± 0.12[4] | |
公転周期 (P) | 3.21346 ± 0.00022 日[3] | |
軌道傾斜角 (i) | 89.76+0.24 −2.05°[3] | |
通過時刻 | 2454956.6127 ± 0.0015 HJD[3] | |
準振幅 (K) | 9.3+1.1 −1.9 km/s[3] | |
ケプラー4[5]の惑星 | ||
位置 元期:J2000.0[6] | ||
赤経 (RA, α) | 19h 02m 27.677s[6] | |
赤緯 (Dec, δ) | +50° 08′ 08.71″[6] | |
距離 | 1,793 ± 260.8 光年 (550 ± 80 パーセク[3]) | |
物理的性質 | ||
直径 | 51,045 km | |
半径 | 0.357 ± 0.019 RJ[3] | |
表面積 | 8.154×109 km2 | |
体積 | 6.924×1013 km3 | |
質量 | 0.077 ± 0.012 MJ[3] | |
平均密度 | 1.91+0.36 −0.47 g/cm3[3] | |
表面重力 | 3.16+0.06 −0.10 (log g)[3] | |
表面温度 | 1,650 ± 200 K[3] | |
年齢 | 45 ± 15 億年[3] | |
他のカタログでの名称 | ||
KOI-7.01[5] | ||
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ケプラー4b(英語: Kepler-4b)またはKOI-7.01は、海王星と同程度の質量と半径を持つ、ケプラー宇宙望遠鏡が初めて発見した太陽系外惑星である。しかし、主星に非常に近く、太陽系のどの惑星よりも高温である[7]。最初にケプラー宇宙望遠鏡によって検出された 、ケプラー4bと他4つの惑星は、後にW・M・ケック天文台の観測によって確認された。そして、2010年1月4日にワシントンD.C.で発見が公表された。
ケプラー4bという名称は、ケプラー4という恒星の周回軌道上で初めて発見された惑星である事に因む。恒星名は、ケプラーが惑星のトランジット(恒星面通過)を観測した順番に名づけられる。ケプラーは、はくちょう座とこと座の周辺を観測する。その観測視野内に位置する恒星が、惑星がトランジットを起こすと、恒星の視等級がわずかに減少する。ケプラーは、それを利用して観測を行い、地球に似た惑星を発見する事を目標としている[8]。存在が正式に確認される前の名称、Kepler object of interestにおけるケプラー4bの名称はKOI-7.01である[9]。ケプラー4bは、ケプラーが観測を始めて6週間以内に得られたデータより発見された[10]。
その後、W・M・ケック天文台の干渉計によるドップラー分光法を使った観測が行われ、ケプラー4bの質量を求めることに成功した[3]。ケプラー4bの発見は、ケプラーが発見した別の惑星、ケプラー5b、6b、7b、8b[7]と共に、ワシントンD.C.で行われたアメリカ天文学会 第215回会合にて公表された[2]。
主星ケプラー4は、りゅう座の方向に約550パーセク離れた位置にある。表面温度は5,857Kで、太陽の5,778K[11]よりも、わずかに高温である。質量は、太陽の1.092倍で、半径は1.533倍である[12]。年齢は、45億年と推定されており、これは太陽の約46億年[13]と非常に近い値である。水素によって核融合反応を起こす主系列星の段階を終えつつある[3]。
ケプラー4bは、主星から0.046au離れた距離を3.213日で公転している[3]。これは、太陽-水星間よりも10倍短い距離である。表面温度は約1,700Kとされている[4]。半径は地球の約4倍で、質量は約25倍である。半径と質量に関しては海王星と似ているが、表面温度は、太陽系で最も高温な金星(735K)よりも、はるかに高温である。最初は、ケプラー4bの軌道離心率は0と仮定されていたが、後の研究で0.25 ± 0.12という値が得られている[4]。