ケプラー68 Kepler-68 | ||
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星座 | はくちょう座 | |
見かけの等級 (mv) | 10.08[1] | |
分類 | 恒星 | |
位置 元期:J2000 | ||
赤経 (RA, α) | 19h 24m 07.7660s[2] | |
赤緯 (Dec, δ) | +49° 02′ 24.9282″[2] | |
固有運動 (μ) | 赤経:−7.334 ± 0.039 mas/yr 赤緯:−10.430 ± 0.048 mas/yr [2] | |
年周視差 (π) | 6.9076 ± 0.0208ミリ秒[2] (誤差0.3%) | |
距離 | 472 ± 1 光年[注 1] (144.8 ± 0.4 パーセク[注 1]) | |
物理的性質 | ||
半径 | 1.243±0.019 R☉[3] | |
質量 | 1.079±0.051 M☉[3] | |
自転速度 | 2.4±0.5 km/s[4] | |
表面温度 | 5793±74 K[3] | |
金属量[Fe/H] | 0.12 (± 0.074)[3] | |
年齢 | 63±17 億年[3] | |
他のカタログでの名称 | ||
KIC 11295426, KOI-246, TYC 3551-189-1, GSC 03551-00189, 2MASS J19240775+4902249[4] | ||
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ケプラー68 (英: Kepler-68) とは、はくちょう座の方向に約472光年離れた場所に位置する、太陽に似た主系列星である。少なくとも3つの惑星を持っていることが知られている。もっとも外側に存在する惑星は木星に似た質量を持っているが、ハビタブルゾーン内を公転している[5]。
ケプラー68の高解像度撮像観測がカラル・アルト天文台の 2.2 m 望遠鏡の AstraLux という装置を用いて行われ、ケプラー68から約11秒角離れた位置に伴星候補天体が検出された。この観測結果を2MASSで得られていた観測データと比較すると、この伴星の固有運動はケプラー68系に重力的に束縛されている可能性が高いことを示唆しているが、この結論を確認するにはさらなる観測が必要である[6]。ケプラー68の距離での11秒角は、天球に射影した距離に換算すると約1600天文単位離れた位置であることに対応している。その距離で円軌道で公転しているとすると、伴星の周期はおよそ50000年となる[7]。
現在までに、ケプラー68の周りを公転する3つの惑星が発見されている。最も内側の2つの惑星は、ケプラーによるトランジット法によって発見された。フォローアップ観測で視線速度の測定が行われ、この観測からはケプラー68bの質量が決定され、さらに3つ目の惑星であるケプラー68dを発見することに役立った[8]。視線速度のデータ中には、10年を超える周期を持つ、ケプラー68系内のさらなる天体の存在を示唆するシグナルが検出されている。この天体の質量は不明であり、さらなる惑星か、あるいは恒星質量の伴星のいずれかである可能性がある[7]。2023年、4個目の惑星ケプラー68eが発見された[9]。
名称 (恒星に近い順) |
質量 | 軌道長半径 (天文単位) |
公転周期 (日) |
軌道離心率 | 軌道傾斜角 | 半径 |
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b | 7.65+1.37 −1.32 M⊕ |
0.06170±0.00056 | 5.398763 | — | 87.60±0.90° | 2.31+0.06 −0.09 R⊕ |
c | 2.02+1.72 −1.78 M⊕ |
0.09059±0.00082 | 9.605065 | — | 86.93±0.41° | 0.953+0.037 −0.042 R⊕ |
d | ≥0.77±0.03 MJ | 1.40±0.03 | 634.6+4.1 −3.7 |
0.112+0.035 −0.034 |
— | — |
e | ≥0.272 ± 0.032 MJ | 4.60+0.32 −0.16 |
3455+348 −169 |
0.33 ± 0.11 | — | — |