ゲルト・タイス(Gert Thys、1971年11月12日 - )は、南アフリカ共和国のマラソン選手。1996年アトランタオリンピック、2004年アテネオリンピックの同国マラソン代表。167cm、54kg。ゲート・タイスとも表記される。
マラソンのトレーニング方法は全くの我流だが、一度17歳の時にコーチを付けたことがある。しかし、2か月でうんざりしてしまい、以後は再び独自路線[1]。1993年、福岡国際マラソンに招待され2時間9分31秒で2位となる。1994年、千葉国際クロスカントリー大会に出場して優勝。その2年後、1996年の別府大分毎日マラソンで、当時の大会新記録となる2時間8分30秒でフルマラソン初優勝を飾った。そして迎えた1996年アトランタオリンピックだったが、33位と惨敗を喫する。優勝は同じ南アフリカのジョサイア・チュグワネだった。1999年の東京国際マラソンにおいて、当時世界歴代2位となる2時間6分33秒の好記録で優勝し、「チュグワネの存在は励みになる。一歩でも近づきたい[2]」と述べた。しかし、2004年のアテネオリンピックでも南アフリカ代表として出場したが、16位と結果を残せず大舞台では不振だった。ただ、マラソン選手としてはキャリアが長く、2006年の別府大分毎日マラソンでは、マラソン界では珍しい10年ぶり2度目の優勝を果たした。海外では、韓国のソウル国際マラソンで2003年、2004年と連覇。翌2005年は準優勝で3連覇を逃すも、その翌年となる2006年に自信3度目の優勝を飾り、前年の雪辱を果たした。