コイナダム | |
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所在地 | インド マハーラーシュトラ州サーターラー県 |
座標 | 北緯17度24分06秒 東経73度45分08秒 / 北緯17.40167度 東経73.75222度座標: 北緯17度24分06秒 東経73度45分08秒 / 北緯17.40167度 東経73.75222度 |
着工 | 1956年 |
竣工 | 1964年[1] |
ダム | |
ダム型式 | 重力式コンクリートダム [2] |
河川 | コイナ川 |
堤高 | 103.2 m (339 ft) |
堤頂長 | 807.2 m (2,648 ft) |
貯水池 | |
総貯水容量 | 2,797,400,000 m3 (2,267,900 acre⋅ft) OR 98.77 tmc ft |
湛水面積 | 891.78 km2 (344 sq mi) |
発電所 | |
定格出力 | 1,960 メガワット |
公式ウェブサイト |
コイナダム(Koyna Dam)は、インド西部のマハーラーシュトラ州サーターラー県にある大型ダム(重力式コンクリートダム)である。1967年に「コイナ地震」という誘発地震(人造地震)を引き起こしたことで知られる。
1967年12月10日、インド西部でM6.3〜M6.5の地震が発生し(震源の深さは6km〜8km)、180人〜200人が死亡したほか、2300余人が負傷した[3][4]。コイナ地震と呼ばれるこの地震は、コイナダム(貯水量は28億トン)を造ったことによって引き起こされた「誘発地震」であったと考えられている[5]。
コイナダム付近では、1962年の貯水開始後から地鳴りと小さな地震が発生していたが、1967年12月になってついにM6を超える大きな地震が発生[6]、基盤加速度0.63Gを記録し亀裂が生じたのである[2]。同時期にはダムは最高水位に達しており、貯まった水の水圧によって地震が誘発されたと考えられている[6]。もともとダムの周辺は地震が少ない地域であっただけに、人為的な要因により引き起こされたこの地震は注目を集めた[4]。