コンゴウフグ属 (学名:Lactoria ) は、ハコフグ科 の属。インド太平洋 に分布し、1種は大西洋 からも知られている。
1902年にアメリカ の魚類学者 であるデイビッド・スター・ジョーダン とヘンリー・ウィード・ファウラー によって、ハコフグ属 (英語版 ) の亜属として提唱され、Ostracion cornutus がタイプ種に指定された[ 1] 。O. conrunutus は1758年に出版された『自然の体系 (英語版 ) 』第10版の中で記載され、タイプ産地はインド とされた[ 2] 。『Fishes of the World』第5版ではフグ目に分類されている[ 3] 。
属名は「乳牛 」を意味し、目の上の大きな棘が牛の角に似ていることに由来する。英名は同様の由来から「Cowfish」である[ 4] 。
3種が分類されている[ 2] [ 5] [ 6] 。
Lactoria paschae はFishBase では認められているが[ 5] 、ウミスズメのシノニムとされる場合が多い[ 2] 。
体は分厚い長方形で、大部分は互いに接合した厚い六角形の甲羅に覆われている。甲羅には水平の隆起が5つあり、背面の隆起はあまり発達せず、側面の隆起は上下に1対ずつある。目の上には大きな棘があり、側面下側の隆起の後端にも棘があり、背面の隆起の途中に棘がある場合もある。口は小さく吻の先端にあり、唇は厚く、各顎には15本以下の中くらいの大きさの円錐形の歯が並ぶ。胸鰭基部前方には短い斜めの鰓裂がある。背鰭と臀鰭は後部にあり、尾柄は薄く柔軟で、尾鰭は扇形である[ 7] 。最大種は全長45cmを超えるコンゴウフグで、最小種は全長20cm程度のシマウミスズメである[ 5] 。
南東大西洋 、アフリカ 南西部沖、インド太平洋 を通って南アメリカ 西海岸沖の東太平洋まで分布する[ 6] 。
^ a b “CAS - Eschmeyer's Catalog of Fishes Ostraciidae ”. researcharchive.calacademy.org . 2024年10月17日 閲覧。
^ a b c “CAS - Eschmeyer's Catalog of Fishes Lactoria ”. researcharchive.calacademy.org . 2024年10月17日 閲覧。
^ Nelson, J.S.、Grande, T.C.、Wilson, M.V.H.『Fishes of the World』(5th)John Wiley & Sons 、Hoboken, NJ、2016年、518–526頁。doi :10.1002/9781119174844 。ISBN 978-1-118-34233-6 。LCCN 2015-37522 。OCLC 951899884 。OL 25909650M 。
^ Christopher Scharpf (2024年8月21日). “Order TETRAODONTIFORMES: Families MOLIDAE, BALISTIDAE, MONACANTHIDAE, ARACANIDAE and OSTRACIIDAE ”. Christopher Scharpf. 2024年10月17日 閲覧。
^ a b c Froese, Rainer, and Daniel Pauly, eds. (2024). Species of Lactoria in FishBase . June 2024 version.
^ a b Matsuura, K. (2014). “Taxonomy and systematics of tetraodontiform fishes: a review focusing primarily on progress in the period from 1980 to 2014.”. Ichthyological Research 62 (1): 72–113. Bibcode : 2015IchtR..62...72M . doi :10.1007/s10228-014-0444-5 .
^ “Genus: Lactoria, Cowfishes ”. Shorefishes of the Eastern Pacific online information system . Smithsonian Tropical Research Institute. 2024年10月17日 閲覧。
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