コース地方 (コースちほう、Causses) は、フランス中央高原の、コース (Causse) と呼ばれる石灰岩台地が密集する地域である。
高原部分の標高は900~1000メートル。侵食により深い谷が刻まれ、カルスト地形をなし、奇岩地帯となっている。
羊の放牧がおこなわれており、羊乳チーズ(ロックフォール)が有名である。他にもコースの名を冠する、牛乳を原料として製造されるブルーチーズのブルー・デ・コースもある。
主要部分はグラン・コース地方自然公園に指定されている。その農業景観はコースとセヴェンヌの地中海農牧業の文化的景観として世界遺産リストに登録されている。
グラン・コースとコース・デュ・ケルシに大きく分かれる。