サキシマカナヘビ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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サキシマカナヘビ Takydromus dorsalis
(尾の先端が失われている) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ENDANGERED (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Takydromus dorsalis Stejneger, 1904 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
サキシマカナヘビ |
サキシマカナヘビ(先島金蛇、学名:Takydromus dorsalis)は、カナヘビ科カナヘビ属に分類されるトカゲ。
日本(石垣島、西表島、黒島及び小浜島)固有種[1][2][3][4]。
全長26-30センチメートルと[3]、日本に分布するカナヘビ科の構成種では最大種[2]。尾は長く全長の3/4に達する[2][3]。背面は丸みを帯びた小型鱗で覆われる[2][3]。大腿部にある小さい孔の空いた鱗(大腿孔)の数は4[2][3]。体色は背面は黄緑色や青緑色で、腹面は黄白色や白、淡黄緑色[2][3]。胴体には特に斑紋がないが、頭部には鼻先から眼を通ってその後ろまで、黒い条紋がはいる。雌雄での体色の差はない。全体の形はカナヘビに似ており、色彩も含めてアオカナヘビにも似ているが、上記のように他のカナヘビ類のように、背面に低い縦稜が並んでいないのがはっきりした違いである。
背面の鱗に筋状の盛り上がり(キール)がないことなどから本種のみでサキシマカナヘビ属Apeltonotusに分割されたこともあったが[2][3]、現在では無効とする説が有力。
森林に生息する[2]。樹上棲で、幼体は草や低木の上で生活し、成体は樹冠にまで進出するが、地表に降りることもある[3]。
繁殖形態は卵生。春から秋にかけて1回に1-2個の卵を数回に分けて産む[2][3]。
石垣市では、2015年5月1日に施行された石垣市自然環境保全条例により、捕獲・殺傷が禁止された[5]。この条例は竹富町に属する西表島、黒島、小浜島は対象外であったが、2020年に国内希少野生動植物種に指定され、卵も含め捕獲、採取、譲渡、販売などが原則禁止されている[6][7][8]。小浜島・黒島の個体群は、沖縄県版レッドデータブックでは絶滅のおそれのある地域個体群とされている[1]。