サクラ大戦シリーズ | |
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ジャンル | アドベンチャーゲーム |
発売元 | セガ |
主な製作者 |
広井王子(総合プロデューサー) 藤島康介(キャラクター原案) 松原秀典(キャラクターデザイン) あかほりさとる(脚本) 田中公平(音楽) |
1作目 |
サクラ大戦 (1996年9月27日) |
最新作 |
サクラ革命 〜華咲く乙女たち〜 (2020年12月15日) |
公式サイト | サクラ大戦.com |
サクラ大戦シリーズ(サクラたいせんシリーズ、英字表記:Sakura Wars または Sakura Taisen)は、セガより発売されているアドベンチャーゲーム、およびそれを原作としたアニメ、ドラマCD、舞台ショウなど派生作品のシリーズ。2010年時点でシリーズ累計450万本を売り上げている[1]。
本シリーズはレッド・エンタテインメント(2001年まではレッドカンパニー)のボードゲームの企画を前身としている。『桜』と呼ばれていたその企画は形になる事はなかったが、セガの入交昭一郎がレッドの広井王子にキャラクターゲームの製作を依頼した際に、『サクラ大戦』と呼ばれるセガサターン用のアドベンチャーゲームとして生まれ変わった。『桜』の企画立案者だった金子良馬と森田直樹は世界観設定、レッド全体としてサブキャラクターやメカニックなどのデザイン全般でシリーズに参加している[2][注 1]。
正式なゲームジャンルは「ドラマチックアドベンチャー」。現実世界の大正時代の風俗を感じさせるスチームパンクな雰囲気の「太正」時代を舞台に、主人公(プレイヤー)が特殊部隊「帝国華撃団・花組」を率いて悪しき魔物と戦い帝都東京の平和を守る。アドベンチャーゲームパートでとった行動による主人公への好感度の変化が、戦略シミュレーションゲームパートでの花組隊員の戦闘力に影響するシステム。基本的には恋愛シミュレーションゲームだが、戦略シミュレーションゲームでもあり、演出面ではスチームパンク、大正浪漫、戦隊ヒーローもの、時代劇の構成(勧善懲悪・殺陣など)、歌謡曲、演劇、ロボット、オカルトと幅広い要素を融合させた意欲作で、更に高品質なアニメなども先進的に取り入れている。また田中公平が手掛ける音楽も非常に高い評価を受けている。関連楽曲数は、ボーカル曲に限っても300曲を越える。
アニメ(OVAシリーズ5本、TVシリーズ1本、映画1本)の他、花組の隊員たちが都市の魔を鎮めるために舞台女優をやっているという設定を利用した声優自身の出演による舞台「歌謡ショウ」を始めライブ、ミュージカル、ディナーショウ、レビュウショウや、ラジオ番組などもある。
以上のようにゲームから始まり、ミュージカル、アニメ(OVA、テレビ、劇場映画)、ラジオドラマ、ドラマCD、小説、漫画、パチンコ、パチスロと、活動するメディアを拡大する大ヒットシリーズとなった。また、セガサターンやドリームキャストの売上げに影響を与えた。
ドリームキャストの製造中止並びにセガの家庭用ゲーム機撤退に伴い、『サクラ大戦4 〜恋せよ乙女〜』を緊急製作し、それまでセガのゲーム機で展開されてきた大神一郎を主人公としたシリーズは完結した。その後、PlayStation 2(以下、PS2)にて大神一郎シリーズの一部作品の移植を経て、新主人公である大河新次郎を主人公とする『サクラ大戦V』が発売された。しかし、それ以降はナンバリングタイトルの製作が当面の間停止となった。
当初、本シリーズは2008年の舞台『サクラ大戦・紐育レビュウショウ~歌う♪大紐育♪3~ラストショウ』[5]をもって、全てのコンテンツを終了することが予定されていた。しかし、千秋楽の終演後に多数の観客が『サクラ大戦』シリーズの継続を訴えて会場から帰ろうとしないという異常事態が発生し、これに困惑した田中公平が観客らに対して「みんなこのままでは帰れないよね、心配しないでください。私が何とかしますから、今日はこれで帰ってください。」と発言し、観客らを説得させた。その直後、田中は打ち上げ会場でコンテンツの延長を直訴するなど、関係者による復活に向けた活動が始まった[6]。
その後、舞台はライブなどを経て2013年にショウとして再開されるなど一定の成果を上げ[6][7]、女性向けコンテンツ『サクラ大戦奏組』という新たな試みも行われたが[注 2]、セガ社内で毎年のように提出されていた新作の企画は不採用という結果が続いていた。しかし、セガフェス2016にておこなわれた総選挙において『サクラ大戦』が「作品部門」と「復活期待部門」で1位を獲得したことで風向きが変わり[10]、2018年に開催されたセガフェス2018にて、最新のプラットフォームでリッチなコンテンツとして、太正29年の帝都・東京を舞台とする完全新作ゲームの製作が発表[11]。翌2019年のセガフェス2019にて、PlayStation 4(以下、PS4)用ソフト『新サクラ大戦』のリリースを正式発表した[12]。タイトルに番号が割り振られていないが、公式サイトではナンバリングタイトルとして『V』の後に位置付けられている[13]。
週刊ファミ通2020年6月25日号(2020年6月11日発売)のセガ60周年特集企画で、セガファン実態調査というアンケートが行われ、「もっとも思い入れが深いセガハードのゲームタイトルは?」という質問の1位が『サクラ大戦』であった[14]。
発表されている作品は以下の通り。
※SS=セガサターン、DC=ドリームキャスト、PS2=PlayStation 2、PS4=PlayStation 4、GBC=ゲームボーイカラー、PSP=PlayStation Portable、DS=ニンテンドーDS、PC=Microsoft Windows、AC=アーケードゲーム
1996 | サクラ大戦 |
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1997 | |
1998 | 2 〜君、死にたもうことなかれ〜 |
1999 | |
2000 | |
2001 | 3 〜巴里は燃えているか〜 |
2002 | 4 〜恋せよ乙女〜 |
2003 | |
2004 | |
2005 | V 〜さらば愛しき人よ〜 |
2006 | |
2007 | |
2008 | |
2009 | |
2010 | |
2011 | |
2012 | |
2013 | |
2014 | |
2015 | |
2016 | |
2017 | |
2018 | |
2019 | 新サクラ大戦 |
なお、歌謡ショウやライブに登場するキャラクターについては後述する。
すべてのメディアにおけるオリジナル楽曲は、作詞は広井王子、作曲は田中公平が一部の例外を除き、すべてを製作している。また、ゲーム作品中に使われるBGMをはじめ、インスト楽曲がテレビ番組などで使われることがある。
「檄! 帝〜最終章〜」は、第17回日本ゴールドディスク大賞アニメーション・アルバム・オブ・ザ・イヤーに輝き、2003年3月12日にNHKホールで行われた授賞式にて、当時は一時降板していた富沢美智恵を除く帝国華撃団の声優陣(横山智佐、高乃麗、西原久美子、渕崎ゆり子、田中真弓〈岡本麻弥と伊倉一恵は欠席〉)により、披露された。
「檄! 帝国華撃団」は、三遊亭とん楽が使用許諾を得たうえで出囃子として使用している。
ゲーム内は挿入歌もあり、曲のフルサイズはサクラ大戦 帝撃歌謡全集などといったアルバムCDの形で収録されている。
1998年6月13日、東京の池袋にあるGIGO内にアミューズメント施設・サクラ大戦のキャラクター専門ショップの太正浪漫堂がオープンした。前日には夜中から池袋GIGOの周辺にファンが並び、約800人もの行列となった。オープン当日には浪漫堂の監修を務めた広井王子も来場している[47]。
1996年10月 - 1997年9月、ニッポン放送・ABCラジオ・東海ラジオほか
『サクラ大戦』のストーリーと連動し、有楽町帝劇通信局の開局式・帝劇の舞台中継(再現したものやドラマCDの一部を、舞台中継という体で放送)・帝都のニュース報道・大正時代を模した架空のCMを入れる等、全編ドラマ仕立てのワイド番組形式。後期の「帝劇通信局 フロムお台場」からは、番組の最後に横山智佐のフリートークコーナーが設けられた。
ゲルゲットショッキングセンター内のラジオドラマコーナー、1997年2月20日、ニッポン放送ほか 5分間のラジオドラマとキャストトークを交えた番外編。
1998年4月 - 1998年9月、ニッポン放送
全編ドラマ仕立てのワイド番組形式の番組。『サクラ大戦2』のストーリーと連動し、本編の登場人物などを毎週ゲストとして招いていた。ラジオドラマ「少年レッド」も放送。
2010年10月 - 2011年5月、セガ運営のWebラジオ
以下、特に記載のないものは東京公演のみ。これらの他にも、avex主催の「summer paradise 2000」、「ANIME rave 2001」の出演などもあった。2008年の紐育レビュウショウ 〜歌う♪大紐育♪3〜 ラストショウにて、10年余り続いたサクラ大戦シリーズのショウは一区切りつき、その後はライブが主流になっている。2022年現在、約25年に渡ってショウやライブなどの公演が開催されている。
帝国歌劇団花組のキャラクターの声を演じている声優が、実際に舞台上でそのキャラクターを演じるミュージカル仕立ての公演。総合プロデューサーの広井王子はキャラクターの担当声優を決める際、「当初から現実の舞台公演も視野に入れてキャスティングした」と語っており、その理由として、舞台俳優が演じるあるアニメ原作の舞台を観ていた子供が「声が違う」と言ったのを聞き、「もしかしたらお客様を裏切っているかもしれない」と感じたのがきっかけと語っている[49]。
主に前半は花組の日常や彼女らが巻き起こす騒動を描き、後半は劇中劇を演じている。大道具係の「中嶋親方」や掃除係の「広井」(演じたのは広井王子本人)、花組ファンのギャング「ダンディ団」など、歌謡ショウオリジナルのキャラクター(後述)も出演した。また、千秋楽でのアドリブや他の声優の乱入、演じる声優に関するメタフィクション的なネタを交えるなどの独自のキャラクター付けやお約束事が多い。特に新春歌謡ショウでは、本来のキャラクターと大きくかけ離れた大喜利や、特技披露、持ち歌交換と言った、お笑い・娯楽的な要素が強く取り入れられていた。
日本国内(海外)に向け(LIVE・アーカイブ)配信。(真夏のフェス・アコースティック音楽会)
第2回花組特別公演「つばさ」以降、歌謡ショウでは準レギュラー出演者となっていたキャラクターを記す。歌謡ショウを飛び出し、漫画版やOVAにも出演をしている。
『新サクラ大戦』の客演作品は新サクラ大戦#他作品とのコラボレーションを参照。