サリーン・S1 | |
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概要 | |
製造国 | アメリカ合衆国 中国 |
パワートレイン | |
エンジン | 2.5Lサリーン/GM Ecotecターボチャージャー付きI4 |
変速機 | 6速MT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,476mm |
全長 | 4,356mm |
全幅 | 1,938mm |
全高 | 1,191mm |
車両重量 | 1,218kg |
サリーン・S1(Saleen S1)は、Saleen 1とも呼ばれる、アメリカの自動車メーカーのサリーンによって開発された2人乗りのスポーツカーである[1]。
2017年のロサンゼルスモーターショーで発表され、S7が2009年に生産終了して以来、初のサリーンが独自に開発した車両となる。発表価格は100,000米ドル(約1200万円)。
S1はサリーン独自開発の2.5Lターボチャージャー付き直列4気筒4エンジンを搭載している。88.0 mmのボア(内径)と100.8 mmのストローク(行程)で、450 hp (336 kW) の出力と350 lbft (475 Nm) のトルクを発揮する。エンジンは後部中央に縦置きされており、後輪を駆動する。
トランスミッションは6速マニュアルトランスミッションが標準装備されるが、パドルシフト付きのオートマチックトランスミッションもオプションで設定されている。
サスペンションは前後ともにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用。
ホイールは前後ともに20インチのアルミホイールを装着。タイヤはフロント255/30 ZR20、リア335/25 ZR20のコンチネンタルタイヤを装着する。ブレーキキャリパーとローターはフロントリアともに15インチ。
内装の大部分がレザー、スエード、アルカンターラで仕上げられている。また、シリウスラジオ、Apple CarPlay、6スピーカーサウンドシステムなどが搭載されている。
最高速度は290 km/h、0-97 km/h加速時間が3.5秒、1/4マイルが11.3秒と公表されている。パワーウェイトレシオは0.28 kW/kg (0.17 hp/lb)。
S1カップカーは、2019年に米国で行われたサリーンカップへ参戦するために作られたサーキット専用車両である。S1カップカーは車両重量が約2500ポンド(約1130 kg)へと軽量化されている。エンジンは2.2Lターボチャージャー付き4気筒エンジンで、最高出力450 hp、最大トルク460 lbftを発揮する。2021年には、SROの承認を得てSRO GTアメリカシリーズへと参戦した。
S1 GT4コンセプト[1]は、サリーンがGT4規定でレースに参戦するために製造されるS1 GT4のコンセプトモデルである。2019年10月17日にラスベガスで発表された。S1カップカーがベースになっており、エンジンはカップカーと同じ2.2Lターボチャージャー付き4気筒エンジンを搭載している。カップカーからの主な変更点として、フロントスプリッターやフェンダーのエアロダイナミクスが変更されている。このほかGT4規定に準拠したリアウイング、リアディフューザーへと変更されている。また、ABSもGT4向けにアップグレードされた。S1 GT4は22万5000ドル(約2440万円)で販売される。
サリーンカップはS1の性能を実証するために、2019年にSROモータースポーツグループと提携して開始された。同年、レース参戦用車両としてS1カップカーが発表された。カップカーにはレース仕様のエアロダイナミクス、FIA標準の安全装備、スリックレーシングタイヤが装備されている。サリーンカップは全米4つのトラックで行われる8つのレースで構成されている。2020年度のサリーンカップは開幕前の週末に中止が発表された。
サリーンは2020年のGT4ホモロゲーションに適合するため、S1カップカーをベースにしてS1 GT4を制作した。サリーンはファクトリーレーシングチームを結成し、2019年夏のサリーンカップの勝者から少なくとも1人のドライバーをメンバーとして招待するとした。