サリー・ニョロ(サリィ・ニョロ、Sally Nyolo)は、アフリカ中部・カメルーン出身の歌手、音楽プロデューサー。パリ在住。自らのルーツであるカメルーンの伝統音楽を融合した新しいアフロ・ポップを生み出す。一時期、ベルギーの人気アカペラグループザップ・ママに在籍したこともあるが、現在はソロとして活躍している。
5枚のソロアルバム Tribe、Multiculti、 Beti、Zaïone、Mémoire Du Monde をリリース。カメルーンの首都ヤウンデにスタジオを開設し、アフリカの若いアーティストの育成にも力を注ぐなど、ヨーロッパにおけるワールドミュージックの中心人物の一人として、精力的に活動している。
- サリー・ニョロは、南カメルーンのエトンに生まれる。13歳のときパリに移住、10代の頃からすでにいくつかのグループで歌う。
- 1994年、ベルギーの人気アカペラグループ ザップ・ママのリーダーであったマリー・ドルヌに招かれ、そのメンバーとなる。
- 1996年、サリーの母国語であるエトン語で書かれたソロアルバム Trib をリリース。1997年7月、フランス・インターナショナルラジオより、ディスカバリー賞を受賞する。審査員長であったマヌ・カチェは、最も期待する新世代のアフリカのミュージシャンとして、サリー・ニョロおよびアルバム Trib を絶賛した。なお、このアルバムは、全世界で30万枚(米国だけで10万枚)を売り上げた。
- 1998年、彼女自身の豊かなアフリカの伝統音楽の知識に裏付けされたセカンドアルバム Multiculti をリリース。パリを皮切りにツアーを開始。米国、カナダ、スペインなどを回る。
- 2000年、サードアルバム Beti をリリース。このアルバムは、伝統的なカメルーンのダンス音楽であるビクツィが基調となっている。翌2001年には、フランス、スペイン、イタリア、ポルトガル、スイスでヨーロッパツアーを行う。
- 2005年3月、デヴィッド・マレイ主催のフェスティバル Pushkin に出演。同年6月に、カメルーンの首都ヤウンデにスタジオをオープンし、以来、カメルーンの若いアーティストの育成にも力を注ぐ。
- 2006年、アルバム Studio Cameroon をリリース。
- 2007年、アルバム Mémoire Du Monde をリリース。
- Trib (1996)
- Multiculti (1998)
- Beti (2000)
- Zaïone (2002)
- Studio Cameroon (2006)
- Mémoire Du Monde (2007)