サンカクガイ目
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分類
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サンカクガイ目(トリゴニア目 Trigoniida)は古異歯類に属する海水性の二枚貝の種族で、水管を持たず、殻頂内部にハの字型の交歯をもつ。パンゲア大陸沿岸の砂泥底層に分布し[3]、ジュラ紀から白亜紀にかけて繁栄して日本でも多数の化石が発見されているが[4][5]、K-Pg境界を経て種は減少して第三紀のEotrigoniaの後現在ではサンカクガイ科(トリゴニア科)のシンサンカクガイ属(ネオトリゴニア属) Neotrigonia がオーストラリア南部に生存するのみである[6][7]。
サンカクガイ目周辺の分岐図の概要を示す[8][7]。
サンカクガイ目に属する主な上科と科を以下に示す[2]。なお†印は絶滅した分類群を表す。
貝殻は腹縁後方へ伸びるため、やや三角形となる。左右の殻頂からハの字型の鉸歯が伸び、「裂歯型」(schizodont)とも呼ばれる。左殻の鉸歯が右側の鉸歯を包むような構造で、左右両側に鋸歯状の刻みがある。閉殻筋を使って殻の開閉はスムーズにできたと考えられる。鰓は糸鰓型[7][9][10]。
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