『サンキュー』 | ||||
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デュラン・デュラン の カバー・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1992年 – 1994年 | |||
ジャンル | オルタナティヴ・ロック、ポップ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
キャピトル・レコード (US) パーロフォン/EMI | |||
プロデュース |
ジョン・ジョーンズ (John Jones) デュラン・デュラン | |||
デュラン・デュラン アルバム 年表 | ||||
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『サンキュー』収録のシングル | ||||
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専門評論家によるレビュー | |
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レビュー・スコア | |
出典 | 評価 |
AllMusic | [1] |
Encyclopedia of Popular Music | [2] |
エンターテインメント・ウィークリー | C[3] |
NME | 48/10[4] |
ローリング・ストーン | [5] |
The Rolling Stone Album Guide | [6] |
Select | [7] |
スピン | 2/10[8] |
『サンキュー』(Thank You) は、1993年発表の前作『デュラン・デュラン』(通称「ウェディング・アルバム」)に続く作品として、1995年4月にリリースされたデュラン・デュランによるカバー・アルバム。チャートでは好成績を残し、Billboard 200 では19位[9]、全英アルバムチャートでは12位[10]まで上昇したが音楽評論家たちからは酷評された。
このアルバムには、「史上最低の音楽 (worst music releases of all time)」だという酷評が集まっている。『Q』誌の編集部は、2006年に作成した「史上最低のアルバム50枚! (The 50 Worst Albums Ever!)」のリストの首位にこのアルバムを挙げた[11]。2014年、『アイリッシュ・タイムズ』紙のブライアン・ボイド (Brian Boyd) は、「「録音された音楽の歴史上、まさしく最低の1枚」として間違いなく知られる (accurately known as 'the single worst album in the history of recorded music')」としてこのアルバムに言及した[12]。
タイトル曲であるレッド・ツェッペリンの曲「サンキュー (Thank You) は、1994年の映画『きっと忘れない』のサウンドトラック盤に5分06秒の短いバージョンで収録されたのが初出である[13]。さらに短い4分12秒のバージョンを収録した、レッド・ツェッペリンへのトリビュート・アルバム『Encomium: A Tribute to Led Zeppelin』がリリースされたのは、フル・バージョンがこのアルバムに収録されるひと月前のことであった[14]。
このアルバムからのシングルは、グランドマスター・メリー・メルの「ホワイト・ラインズ (White Lines (Don't Don't Do It))」[15]と、ルー・リードの「パーフェクト・デイ (Perfect Day)」であった[16]。イタリアやスペインでは、「レイ・レディ・レイ (Lay Lady Lay)」もシングル化された[17]。
『ローリング・ストーン』誌のJ・D・コンシディンは、「ここで演奏されるアイデアのいくつかは、驚くほど間違った考えによったもので、エルヴィス・コステロの「ウォッチング・ザ・ディテクティヴス (Watching the Detectives)」がイージーリスニング風に編曲されていたり、レッド・ツェッペリンの「サンキュー」がクリス・デ・バーのカバーのように演奏されている。しかし、イギー・ポップの「サクセス (Success)」をゲイリー・グリッターの曲のように仕立てたり、「911イズ・ア・ジョーク (911 Is a Joke)」をパブリック・エネミー[要曖昧さ回避]というよりベックのように聞かせるというのは、ある種の呆けた天才がなければできないことだ」と述べている[5]。
アルバム『サンキュー』からの最初のシングル「パーフェクト・デイ」は、そこそこのヒットとなり、全英シングル・チャートで28位まで上昇した。アメリカ合衆国では、Billboard Hot 100 にはわずかに届かず、1995年6月24日付101位が最高だった。そのB面に収録されたヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「ファム・ファタル(宿命の女) (Femme Fatale)」は、1993年のアルバム『デュラン・デュラン』(ウェディング・アルバム)にも収録されていた[18]。
ルー・リードは、デュラン・デュランのバージョンの「パーフェクト・デイ」について、このアルバムに付録として付けられたエレクトロ・プレス・キット (EPK) で、「自分の曲としては最高のカバーだ (The best cover ever completed of one of my own songs)」と述べている[19]。
# | タイトル | オリジナル・アーティスト | 時間 |
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1. | 「ホワイト・ラインズ (White Lines)」 | グランドマスター・メリー・メル | |
2. | 「アイ・ワナ・テイク・ユー・ハイヤー (I Wanna Take You Higher)」 | スライ&ザ・ファミリー・ストーン | |
3. | 「パーフェクト・デイ (Perfect Day」 | ルー・リード | |
4. | 「ウォッチング・ザ・ディテクティヴス (Watching the Detectives」 | エルヴィス・コステロ | |
5. | 「レイ・レディ・レイ (Lay Lady Lay)」 | ボブ・ディラン | |
6. | 「911イズ・ア・ジョーク (911 Is a Joke)」 | パブリック・エナミー | |
7. | 「サクセス (Success)」 | イギー・ポップ | |
8. | 「水晶の舟 (Crystal Ship)」 | ドアーズ | |
9. | 「ボール・オブ・コンフュージョン (Ball of Confusion)」 | テンプテーションズ | |
10. | 「サンキュー (Thank You)」 | レッド・ツェッペリン | |
11. | 「ドライヴ・バイ (Drive By)」 | デュラン・デュラン | |
12. | 「アイ・ワナ・テイク・ユー・ハイヤー・アゲイン (I Wanna Take You Higher Again)」 | スライ&ザ・ファミリー・ストーン |
# | タイトル | オリジナル・アーティスト | 時間 |
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13. | 「ダイアモンドの犬 (Diamond Dogs)」 | デヴィッド・ボウイ | |
14. | 「ファム・ファタル(宿命の女) (Femme Fatale)」 | ヴェルヴェット・アンダーグラウンド & ニコ |
# | タイトル | オリジナル・アーティスト | 時間 |
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1. | 「ダメージ・ダン (The Needle & the Damage Done)」 | ニール・ヤング |