ザ・タイムス | |
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1969年撮影 | |
基本情報 | |
出身地 |
アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 フィラデルフィア |
ジャンル | R&B、ソウルミュージック |
活動期間 | 1956年 – 現在 |
レーベル |
Cameo-Parkway コロムビア、RCA、MGM |
メンバー |
アルバート・ベリー ノーマン・バーネット |
旧メンバー |
ドナルド・バンクス(死去) ジョージ・ヒラード(死去) ジョージ・ウィリアムズ(死去) |
ザ・タイムス (The Tymes) は、アメリカ合衆国のソウルミュージックのボーカルグループで、本国のみならずイギリスでも人気を博した。米英両国のチャートにおいて、それぞれ異なる1曲だけがチャート首位に立ったという、数少ない例のひとつとなっている[1]。
このグループは、ペンシルベニア州フィラデルフィアで結成された。1956年には、ドナルド・バンクス (Donald Banks)、アルバート・ベリー (Albert Berry)、ノーマン・バーネット (Norman Burnett)、ジョージ・ヒラード (George Hilliard) という編成でザ・ラティニアーズ (the Latineers) として活動していた[2]。その後、4年間にわたってフィラデルフィアのナイトクラブなどで活動していたが、1960年に至り、新たなリード・ボーカリストとしてジョージ・ウィリアムズ (George Williams) を加え、グループ名をザ・タイムスに改めた[2]。
ザ・タイムスは、1963年にアメリカ合衆国のBillboard Hot 100で首位となり、百万枚以上を売り上げた「なぎさの誓い (So Much in Love)」[3]、1957年のジョニー・マティスの代表的なヒット曲を取り上げた「ワンダフル・ワンダフル (Wonderful! Wonderful!)」、「Somewhere」、「You Little Trustmaker」、「Ms Grace」など、1960年代から1970年代にかけてイギリスでもヒット曲を出した。一連のイギリスでのヒット曲の最後となった「Ms Grace」は、イギリスにおける最大のヒットとなり、1975年に全英シングル・チャートの首位に達したが[3]、Billboard Hot 100 には、辛うじてチャート入りしたものの「なぎさの誓い」の成功には及ばなかった。「Ms Grace」は、アメリカ合衆国のチャートでは目立った動きになならなかったが、地元カロライナのビーチ・ミュージックのシーンでは地域的なヒットとなった。
ザ・タイムスは、ザ・ジュエルズ (The Jewels)、ないし、ビリー・アボット・アンド・ザ・ジュエルズ (Billy Abbott and The Jewels) 名義の活動もあり、1曲だけだが Billboard Hot 100 にもキャッシュボックスのトップ100にもチャート入りした1963年7月の「Groovy Baby」がヒットしている[4][5]。
「なぎさの誓い」は、2001年の世紀の歌の1曲に選ばれた。2005年、ザ・タイムスはボーカルグループの殿堂入りを果たした。その後も、存命のオリジナル・メンバーであるベリーとバーネットを中心に公演を続けている。2003年の公共放送サービス (PBS) の特別番組『My Music: Love Songs of the 50s and 60s』にも出演したが、これは、オリジナル・メンバー5人が揃った最も遅い時期のライブ・パフォーマンスのひとつとなった。
年 | シングル(A面/B面) 特記のない限り、同じアルバムに収録 |
最高位 | アルバム | |
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US | UK | |||
1963 | "So Much In Love"(なぎさの誓い) b/w "Roscoe James McClain"(ジェームスマックレインの歌)(アルバム未収録) |
1 | 21 | So Much In Love |
"Wonderful! Wonderful!"(ワンダフル・ワンダフル) b/w "Come With Me To The Sea"(夜のなぎさ) (from Somewhere) |
7 | |||
"Somewhere" b/w "View From My Window" (from Tymes Biggest Hits) |
19 | Somewhere | ||
"Isle Of Love" b/w "I'm Always Chasing Rainbows" |
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1964 | "To Each His Own" b/w "Wonderland Of Love" |
78 | Non-album tracks | |
"The Magic Of Our Summer Love" b/w "With All My Heart" |
99 | |||
"Here She Comes" b/w "Malibu" |
92 | |||
"The Twelfth Of Never" b/w "Here She Comes" (Non-album track) |
So Much In Love | |||
1966 | "Pretend" b/w "Street Talk" |
Non-album tracks | ||
"A Touch Of Baby" b/w "What Would I Do" |
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1967 | "This Time It's Love" b/w "These Foolish Things (Remind Me Of You)" |
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1968 | "People" b/w "For Love Of Ivy" |
39 | 16 | People |
1969 | "God Bless The Child" b/w "The Love That You're Looking For" (Ain't Gonna Find It Here)" |
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"If You Love Me Baby" b/w "Find My Way" |
Non-album tracks | |||
1970 | "Most Beautiful Married Lady" b/w "Love Child" |
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1971 | "She's Gone" b/w "Someone To Watch Over Me" |
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1974 | "You Little Trustmaker" b/w "The North Hills" |
12 | 18 | Trustmaker |
"Ms. Grace" b/w "The Crutch" |
91 | 1 | ||
1975 | "Someway, Somehow I'm Keepin' You" b/w "Interloop!" |
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"God's Gonna Punish You" b/w "If I Can't Make You Smile" |
41[3] | Tymes Up | ||
1976 | "It's Cool" b/w "Good Morning Dear Lord" |
68[9] | ||
"Only Your Love" b/w "Goin' Through The Motions" |
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"Savannah Sunny Sunday" b/w "Love's Illusion" |
Turning Point | |||
1977 | "How Am I To Know (The Things A Girl In Love Should Know)" b/w "I'll Take You There" |
Diggin' Their Roots |